下町っ子の上の空

好奇心が人一倍強く、見栄っ張りで、お人好しの下町っ子のBlogです。 ウンチクネタがくどいのがたまに傷ですが、お気軽にお立ち寄り下さい。

浅草橋

秋葉原 親父の製麺所

今日は「ややこしい・・・」です。
場所によって名前の変わる川はたくさんあります。信濃川は、長野県に入ると千曲川です。そういう川は、江戸にもけっこうありました。

荒川は甲武信ヶ岳に源を発し、秩父山地の水を集めて山間を抜け川となりました。東や北、ときには南へと流れを変えながら、川越の東で入間川と合流し、熊谷、石戸、岩渕などをへて千住にいたります。江戸最大の河川ですね。

陸路を使っての輸送は、あまりにもコストがかかりますし、大量輸送もできません。この川は物資の輸送という点でも、江戸の人々は大きな恩恵を受けました。

ですから昔から、詩文や歌に、また句などにうたわれて、親しまれました。江戸の人たちにとっては、この川は暮らしの役に立つだけでなく、花見や花火といった行楽にも欠かせない存在になりました。暮らしに根付いた風景として、誇りにする人がたくさんいます。

そうなると、呼び方もたくさん出てきます。

荒川というのは、東河岸にある綾瀬川と落ち合うところまでの呼び名でした。それより下流、東河岸の墨田村に沿う三里ほどが隅田川です。浅草寺に近い大川橋(現吾妻橋)から下流両国橋までを浅草川と呼びました。ここは宮戸川と呼ばれていた時代もあります。そして両国橋から永代橋の先にある川の河口までを大川と呼びました。

川下から順番にいえば、大川→浅草川(宮戸川)→隅田川→荒川、ということになります。

それぞれ愛着のある呼び方ですから、大事にしたいと思いますが、小説に書いているときに、表記をどうしようかと迷うことがあります。

永代橋下あたりから舟に乗った犯人が大川をさかのぼっていきます。両国橋を潜るまでは大川ですが、その先は浅草川です。川の呼び名について、分かっている読者の方には、何の抵抗もないと思われますが、そういう方々だけが読んでくださっているわけではありません。

今まで大川だったのが、何で急に浅草川なんだ。他の川に入ったのか、となりかねません。ここで説明を入れたいところですが、分かっている読者にしてみれば、くどい、ということになります。また展開の流れを壊してしまうことにもなりかねません。
それで迷います。これは大川だけのことではありません。

ですからそういうシーンが入りそうなときには、できるだけ前のところで、さりげなく説明を入れておくように心がけています。 
千野隆司の「時代小説の向こう側」より転載

今日のフリネタは「ややこしい・・・」です。
まずは軽い「ややこしい・・・」の紹介です。
「世の中に澄むと濁りの違いあり、禿げ(ハゲ)に毛がなし、刷毛(ハケ)に毛があり」の通りに、似て非なる言葉があります。ついでにご紹介すれば「福(フク)は徳(トク)なり、河豚(フグ)は毒(ドク)なり」ですか。
さらにもう一丁「時(トキ)は金なり、都議(トギ)は人なり」とかもあります。

下町っ子ブログですので、下町らしい「ややこしい・・・」で話の穂をつなぎます。
墨田区があるのに墨田川がない、隅田川があるのに隅田川高校(正しくは墨田川高校)がない。
これって不思議ですよね
墨田区が誕生したのは、昭和22年のことです。それまで、東京には区が35あり、現在の墨田区の地域は、本所区と向島区でした。新区名について本所と向島の両区で区民を交えて意見交換を重ねた結果、昔から広く親しまれてきたすみだ川の堤の名称「墨堤」と、最も多く使われ親しまれていた「隅田川」の字から、1文字ずつ取って「墨田区」と決められました。
また、区名を決めた当時、「隅田」を推す意見がもっとも多かったのですが、当時「隅」という字が当用漢字にはなかったために使うことができず、さらに、隅田川が法律で正式な名称とされていなかったため、「隅田区」の誕生には至りませんでした。
若干の補足をしますと、河川管理を担当する内務省の方では、1896年に制定した河川法で、荒川水系であるところから「荒川」と認定し、以後69年間、1995年までは河川法の上では隅田川の名は存在しないことになっていたからです。
要は、墨田区は、「墨堤」と「隅田(川)」の合成、「隅田」の文字は当用漢字でなかった関係で使用できなかった、ということですね。
参考文献「落書き帳アーカイブス」

次は墨田区のとなり台東区の話です。
そうそうよく台東区を“だいとうく”と読む人がおられますが、正しくは“たいとうく”ですので、もし間違えて擦り込まれていた方は正しい読み方を上書きして下さい。

台東区といえば代表する町は浅草です。
浅草には浅草橋(浅草にあるのは吾妻橋)がなく、浅草から地下鉄で二駅、2.2km離れたところに浅草橋があります。
これってかなりマギラワシイのです。
その証左に大学生の頃、外国人観光客からよくそのマギラワシ(浅草駅と浅草橋駅の違い)さを質問されておりました。
浅草橋は寛永の時代から存在した橋で、文字通り浅草寺の門前橋であったといいます。
ここに江戸城防衛拠点の一つ浅草見附があり、その門は浅草御門と呼ばれていたらしいですよ。
その為に浅草橋となったそうです。

浅草橋
下町っ子ですから、実際に浅草橋に行って浅草橋を見たことがありますけれども、神田川にかかる青色の橋でした。
歴史にifはないのですが、吾妻橋を創架したのは1774年(安永3年)です。
ところが浅草橋の創架はそれに遡ることの寛永年間(1624年〜)ですので、吾妻橋に浅草橋の名を冠したくてもすでに浅草橋が存在しており、その名前をつけたくてもできなかったのですね。

ところでフリネタの千野先生の件(くだり)ですが、隅田川って昔は場所によって名前が替っていたのですね、全く知りませんでした。
今日の今日まで大川と隅田川って同じ意味だと思っていました。
総論的には合っていたのですが、詳細は場所呼称でしたので違っていたのですね。

私の知り合いに墨田川高校卒業生が数多くいますが、世が世なら大川高校とか宮戸川高校になっていたのですね、その名前ですとあまりしっくりきません。
まぁ歴史にifはありませんから・・・

Texel Airshow 2012 Breitling Jet Team demo
今年、このチームが日本で活躍したそうですよ



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今日は秋葉原に出没です。
お昼を食べる時間がほとんどありません。
食べるか食べまいか思案をしていましたら、目の前に飛び込んできたのがTokyo Food Barさんです。
ここに決め〜た、ということで、今日のお店は「おやじの製麺所」さんです。

住所: 東京都千代田区外神田1-17-6 JR秋葉原駅
電話:03-3251-5891
定休日:無休

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お店の外観です。

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メニューです。

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今日のオーダー「焼きなすおろしぶっかけ+れんこん天」@490+@120=610円です。
このお店はJR東日本の関連会社のNRE 株式会社日本レストランエンタプライズの経営です。
麺は、JR四国の関連会社経営の讃岐うどん店からの直送です。
いわゆるJRグループの駅中の立ち食いうどん屋さんです。
感じの良い接客は高評価です。
プラ〜スほとんど待つことはありません。
それでは実食です。
うどんはコシがあり美味しいです。
出汁も丁度いいですし、茄子も甘みがあって結構です。
れんこん天もカラッと揚がっていて申し分ありません。
特段美味しいというわけではありませんが、忙しいビジネスマンには適当なお店ではないでしょうか。
清潔感あふれる店内に合格合格合格です。

それでは(^_-)


高田馬場 純連 東京店

今日は「かなりマニアックかな」の話です 
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このパチリですが“なんで亀有警察署が新宿にあるのだ”と思っている方は東京圏とくに下町圏以外にお住みの方です。これは“しんじゅく”と読まず“にいじゅく”と読むのです。
斯(か)く言う私も、中学校の剣道の試合で対戦表に書かれた葛飾区新宿中という件(くだり)を見てミスプリだと笑い飛ばした記憶があります。
さらに言えば葛飾区には鎌倉という地名があります。
当然のことながら鎌倉小学校という学校があり、やはり東京の小学校ですから鎌倉に遠足行くわけですよね。そして鎌倉の観光名所の駐車場に停まっている鎌倉小学校という校名の観光バスを偶然に見た観光客はとても驚く訳です。
ちょっと脱線しますが、私の高校は旧制七中でしたので、地元では皆親しみをこめて私の高校を七校(ななこう)と呼んでいます、私達もそのように呼んでいました。
これまた都立高校ですから関西に修学旅行に行くわけですよね、関西にいって学校名を聞かれて答えると何故か尊敬の眼(まなこ)で見られるのです。ここまで書けば皆さんお分かりですよね、そうなのです灘校(なだこう)に勝手に間違えられていたのですね。

閑話休題

まぎらわしいといえば昔父親から聞いた話ですが、昭和30年の前半までの下町のtaxiには “日比谷(ひびや)”と渋谷(しぶや)は正しくお伝え下さい”と書かれていたそうです。
確かに下町の人間がこの二つの地名を発声するといずれも“しびや”になってしまうのですから、宜(むべ)なるかなですね。

下町以外でまぎらわしいのは“江古田”です。
一度池袋で取引先と飲んでいて江古田(えこだ)に飲み直し行こうということになりtaxiに乗ったところ中野の江古田に連れて行かれそうになりました。これはtaxiの運転手さんがトウシロで中野の江古田は“えごた”で、私が行こうとした西武池袋線の江古田は“えこだ”ですので間違ってはいけません。しかし西武池袋線の江古田は駅名だけが“江古田”で地名は練馬区旭丘です。したがって江古田という町名はありません。これはtaxiの運転手さんのlevelの問題ではなく基本的にまぎらわしいのです。

最後にまぎらわしい東京の地名です。
五反田と五反野
北千住と 北千束
歌舞伎町と歌舞伎座
六本木と五本木
田町と田無
幡ヶ谷と鳩ヶ谷
飯田橋と板橋
千束と洗足
駒込と馬込
光が丘とひばりが丘
浅草と浅草橋

まだまだあるのでしょうが考えるのに疲れたのでここらで筆?(タイプ)を止めます。

個人的にまぎらわしかったのは浅草と浅草橋です。
小学校の3年生位までよくこの違いが分らず浅草で降りるところを浅草橋で降りていました。さらに子供のころ地元の古老から浅草橋は浅草にあった浅草橋が洪水で今のところまで流されたので浅草橋という地名になったと教え込まれていました。
しかし今回のフリネタで調べてみましたら、浅草橋のいわれはその名の通り都心と浅草を結ぶ橋であり、かつては浅草寺の門前橋(浅草橋御門)であったからついたそうです。
下町の老人ってこのような事を、ろくに調べもせず適当なことをいう嫌(けら)いがあります

今日はラーメン銀座の高田馬場に出没です。数ある(正確には51店)ラーメン店から選んだのは「札幌純連東京店ラーメン」さんです。

住所: 東京都新宿区高田馬場3-12-8
電話:03-5338-8533
定休日:無休

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お店の外観です。
札幌に転勤になった時取引先から“なまら美味いラーメン屋があるべさ”といわれ連れていってもらったのがこのお店、今から20年前の話です。
めったに行列をしない道産子が行列して並んでいたので、かなりのlevelなのだろうと思いを巡らせ順番を待っていました。そして実食してみたら、美味しいというか、バリ美味でした。味噌ラーメンの概念を根底から覆されたのです。札幌に転勤して良かったなとしみじみ思いました。

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店内の雰囲気です。

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今日のオーダー「味噌ラーメン」@850です。
待つことしばし味噌ラーメンが運ばれてきました。純連お約束のラード層がパチリでお分かりになると思います。この下に熱々の札幌の味が凝縮されているのです。麺は卵色の縮れ麺です。具は炒めた玉ねぎ、もやし、メンマです。そしてコロコロチャーシューです。
味ですか、ショッパすぎます、なにか変です。「純連」さんの特徴の玉ねぎの甘さもあまり感じられませんでした。
確かに食べ慣れた「純連」さんの味ですが何か少し違いますね。コロコロチャーシューも、もっとトロトロ感があったような、ちょっとパサリンコですね。途中から脂分も口についてきました。
ラーメンは食べる人の体調に左右されるので単純には断じられないですが、今日の味噌ラーメンは個人的に残念でした。
ingredientは札幌と一緒のはずなので作り手の問題なのかしらん?
それでは(^_-)

浅草橋 西口やきとん

今日は「函館のもんじゃ」の話です。
札幌在住の頃の話です。
札幌に転勤してたいして困ることはなかったのですが、ひとつだけあったのです、それは北海道では「もんじゃ」が食べられなかったことです。
しかし函館は五稜郭に一軒あるとのことで出張のときに訪れてみました。
お店の看板をみると「お好み焼き、もんじゃあります」と書いてあります、間違いないと確信しました。早速お店にはいるやいなや「五目もんじゃ」を頼みました。するとお店の店主が、もんじゃは焼き方が難しいから教えますよ、とのこと、私は、大丈夫ですよ、といいますと、そうはいうけれど、うまく食べられないお客もいるんだからねと、心配してくれます。私の顔に「下町っ子」なんて書いてありませんもの。

しばらくすると店主が「五目もんじゃ」を持ってきました。再度、本当に難しいから分からなかったら聞いてね、とのことです、まぁしつっこいことしつこいこと。
早速久々のもんじゃの実食です、なんと美味しいのでしょう。
厨房のほうに目をやると、店主が柱の陰から心配そうに私のほうを見つめています。
目が合ったのでたまらず店主が飛び出てきて、どうお兄さんうまく焼ける、って言いながら私の手つきを見つめています。
私が普段通りに食べていたら、おじさんは驚いています。そして、スゴイね、本当に上手に食べられるね、と感動しています。たまらず私は、実は私函館の人間ではなく、東京から札幌に転勤してきて、今日は出張で函館にきたのですよ、そして育ったところが浅草の近辺ですから、もんじゃは4歳のころから食べていますよ、といいますと、なんだそれならそれといってよ、心配しちゃったじゃない、とのことです、本当にいい人なのですね。

家でもんじゃを焼こうとして、札幌の丸井今井という一番大きなデパートにもんじゃのヘラ(ハガシ)を買いにいきましたら、もんじゃもへらも店員さんがわからず、大変苦労したことがあります。結局札幌にはもんじゃのヘラ(ハガシ)がないことがわかり、東京に出張した際、わざわざ合羽橋で買ってきたのです。

西口やきとん0
このパチリは私の函館の定番店「だるまや食堂」の開店当時のパチリです。ここは本当に安美味(やすうま)のお店でした…

とうとう会社を出るのが0時前になってきました、身体持つのでしょうか…
たまには息抜きということで、久々に妹と飲みに行きました。
いうことで、今日のお店は「西口やきとん」さんです。

住所: 東京都台東区浅草橋4−10−2
電話:03−3864−4869
休日:日曜祭日

西口やきとん1
お店の外観です。

西口やきとん2
店内の雰囲気です。

西口やきとん3
塩煮込み@150です。たっぷりと入った野菜の旨みとモツのこくのコラボレーションです。これはイケます、ちょっとポトフに近い感じですか。

西口やきとん4
フランスパン@150です。フランスパンを串に刺して焼いたものです。
クレイジーソルトを一振りしてから、外はカリカリ、中はもっちり、焼き上げています。
イケますね、モチロン塩煮込みに浸していただきます

西口やきとん6
なんこつの醤油漬け(こつ皿)@150です。デラ美味です。
圧力鍋でじっくり煮込んだ柔らか軟骨を秘伝のタレに漬け込んだものです。骨ごと食える驚きの美味さです、これってまさに下町の味です。

西口やきとん7
きゅーり@100 です。口代わりに最高ですね…

どうですすごいコスパでしょう、感動してください!

それでは(^_-)
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