今日は私の「癒しのお店」の話です
地元に帰ってきて少し飲み足りなくてブラット立ち寄ったことがこの話の嚆矢です。
お店の名前は「ウララ」、お惣菜料理のお店で夜はお酒
も供します。
6人が坐れる直線カウンターとテーブルが三席という極めてこぢんまりとしたお店です。
料理が美味しいのでしばらく立ち寄っていました。特に気に入ったのは夜遅くまでやっていることです。いつも0時過ぎに地元駅に着くのですが、少し小腹が空いた時に立ち寄るお店がない私には好都合だったのです。
このお店いつ行っても常連さんが二人いて、自分達が持ち込んだビデオ
をみています。そして0時過ぎると女性店主が帰り、常連さんが飲み飽きると後片付けをして店を閉めています。たまに常連さんの一人はこの店の二階に泊まります。そしていつも女性店主が帰ると、自分達が持ち込んだ高級酒を出して、勝手に飲み始めます。そしてお酒のツマミは常連さんがまたまた勝手に作りますが、半端な料理ではなく本格的な料理をサササッと作ります。
私は0時過ぎから始まるこの不思議な空間が好きになり、週に1〜2回通うようになりました。そうするとこの不思議なお店の全体像が解ってきました。
常連さんのプロフィールですが、まずKさんです。Kさんはお店の近所のスーパーの5階にあるフードフロアでレストランを経営し自らも厨房に立っています。そしてこのお店は、Kさんの持ち家で、Kさんの姻戚の女の子に貸しているのです。Kさんのお歳は59歳です。そしてもう一人の常連さんはTさん、この方も同じフードフロアにある和食店で板前をしています。離婚歴があり、今は独り身の50歳で、リーゼントヘアのハンサムガイです。そしてKさんは、北海道は美唄出身なものですから、北海道歴の長い私と意気投合して大の仲良しになったのです。私もこのお店に来るときは、美味しいそうなお酒や食べ物を持ち込んで和気藹々と楽しいお酒を飲んでいました。
それから一年位不定期に通っていたのですが、ある日訪れた時、Kさんの顔の全面に茶色の斑点が突然現れていました。私が、どうしたんですか、と聞きますと、Kさんは、なんだか良く分からないんだけれど、どうやら病気みたいなんだな、とぽつねんとつぶやきお酒を口元にはこんでいました。それから暫く仕事が忙しくこのお店に行けず、一月位ご無沙汰して立ち寄るとKさんの顔から茶色の斑点が消えており、私はてっきり完治したと思い、良かったですね、というとKさんは、斑点は消えたけれど、肝硬変だって。お酒飲んじゃいけないんだって、と悲しそうな目をして私に何かを訴えかけていました、それじゃお酒飲んじゃまずいんじゃないんですか、といいますと、これ、これお酒じゃなくて、ウーロン茶だよ、と寂しそうに言われたのです。
それから忙しさにかまけて行けなく、一月ぶりにお店に行きますと、お店は閉店になっていました。気になって後日Kさんのスーパーのお店にいくと、そのレストランも閉店になっていました。
その後完璧に音信が途絶えてしまい、私の記憶からこの「私の癒やしのお店」は希釈し始めていたのです。
ところが先週このお店の後に居酒屋ができたので、一年ぶりかな、と呟いて立ち寄ったところ、ここのお店の店主はKさんのその後を承知していました。早速店主にKさんの消息を聞きますと、じつはKさん末期の肝臓癌だったようで、今年の夏治療の甲斐もなく亡くなったとのことです。エッ!と驚いたと同時に私の脳裏には、肝硬変だって。お酒飲んじゃいけないんだって、と呟いたKさんの寂しげな顔が蘇ってきたのです、いい人だったのにな、と頭の中で反芻していたら、こみ上げるものがあり、たまらず手元のビールで飲み下したのです。
Kさんお世話になりました。病気で飲み足りなかった分しっかりと天国で補充してください…合掌
今日のお店は博多ラーメン「だんだん
」さんです
住所: 東京都練馬区東大泉3-4-19.
電話:03-3978-6906
定休日:無休

お店の外観です。

店内の雰囲気です。

ラーメンの友です、私の好きなものすべておいてあります…エライ


今日のオーダー「らーめん」@600です。とろっとしたコクと深みのある熱々とんこつスープです。麺は固めの細いストレート麺です。トッピングは山盛りの細切りネギとチャーシューです。チャーシューは柔らかいですがそれ程ジューシーではありません。味ですか、イケますね、とても結構です。博多ラーメンですが、見た目ほどくどくありません、どちらかというと〆ラーメンに最適な様な気がします。
地元に帰ってきて少し飲み足りなくてブラット立ち寄ったことがこの話の嚆矢です。
お店の名前は「ウララ」、お惣菜料理のお店で夜はお酒

6人が坐れる直線カウンターとテーブルが三席という極めてこぢんまりとしたお店です。
料理が美味しいのでしばらく立ち寄っていました。特に気に入ったのは夜遅くまでやっていることです。いつも0時過ぎに地元駅に着くのですが、少し小腹が空いた時に立ち寄るお店がない私には好都合だったのです。
このお店いつ行っても常連さんが二人いて、自分達が持ち込んだビデオ

私は0時過ぎから始まるこの不思議な空間が好きになり、週に1〜2回通うようになりました。そうするとこの不思議なお店の全体像が解ってきました。
常連さんのプロフィールですが、まずKさんです。Kさんはお店の近所のスーパーの5階にあるフードフロアでレストランを経営し自らも厨房に立っています。そしてこのお店は、Kさんの持ち家で、Kさんの姻戚の女の子に貸しているのです。Kさんのお歳は59歳です。そしてもう一人の常連さんはTさん、この方も同じフードフロアにある和食店で板前をしています。離婚歴があり、今は独り身の50歳で、リーゼントヘアのハンサムガイです。そしてKさんは、北海道は美唄出身なものですから、北海道歴の長い私と意気投合して大の仲良しになったのです。私もこのお店に来るときは、美味しいそうなお酒や食べ物を持ち込んで和気藹々と楽しいお酒を飲んでいました。
それから一年位不定期に通っていたのですが、ある日訪れた時、Kさんの顔の全面に茶色の斑点が突然現れていました。私が、どうしたんですか、と聞きますと、Kさんは、なんだか良く分からないんだけれど、どうやら病気みたいなんだな、とぽつねんとつぶやきお酒を口元にはこんでいました。それから暫く仕事が忙しくこのお店に行けず、一月位ご無沙汰して立ち寄るとKさんの顔から茶色の斑点が消えており、私はてっきり完治したと思い、良かったですね、というとKさんは、斑点は消えたけれど、肝硬変だって。お酒飲んじゃいけないんだって、と悲しそうな目をして私に何かを訴えかけていました、それじゃお酒飲んじゃまずいんじゃないんですか、といいますと、これ、これお酒じゃなくて、ウーロン茶だよ、と寂しそうに言われたのです。
それから忙しさにかまけて行けなく、一月ぶりにお店に行きますと、お店は閉店になっていました。気になって後日Kさんのスーパーのお店にいくと、そのレストランも閉店になっていました。
その後完璧に音信が途絶えてしまい、私の記憶からこの「私の癒やしのお店」は希釈し始めていたのです。
ところが先週このお店の後に居酒屋ができたので、一年ぶりかな、と呟いて立ち寄ったところ、ここのお店の店主はKさんのその後を承知していました。早速店主にKさんの消息を聞きますと、じつはKさん末期の肝臓癌だったようで、今年の夏治療の甲斐もなく亡くなったとのことです。エッ!と驚いたと同時に私の脳裏には、肝硬変だって。お酒飲んじゃいけないんだって、と呟いたKさんの寂しげな顔が蘇ってきたのです、いい人だったのにな、と頭の中で反芻していたら、こみ上げるものがあり、たまらず手元のビールで飲み下したのです。
Kさんお世話になりました。病気で飲み足りなかった分しっかりと天国で補充してください…合掌
今日のお店は博多ラーメン「だんだん

住所: 東京都練馬区東大泉3-4-19.
電話:03-3978-6906
定休日:無休
お店の外観です。
店内の雰囲気です。
ラーメンの友です、私の好きなものすべておいてあります…エライ
今日のオーダー「らーめん」@600です。とろっとしたコクと深みのある熱々とんこつスープです。麺は固めの細いストレート麺です。トッピングは山盛りの細切りネギとチャーシューです。チャーシューは柔らかいですがそれ程ジューシーではありません。味ですか、イケますね、とても結構です。博多ラーメンですが、見た目ほどくどくありません、どちらかというと〆ラーメンに最適な様な気がします。