今日は「余荷解屋」さんの話です。
余荷解屋さんはバッタ品を店頭販売する浅草にあるお店でした(過去形)。

余荷解屋今はなき「余荷解屋」さん全景です。
 
たしか社長、専務、常務という役割の三人が繰りなす対話型バイというのでしょうか
一度専務に声をかけられて一言でも返事をしてしまうと必ず買わされてしまうという蟻地獄みたいな恐ろしいお店です。

簡単に何故買わされるかの仕組みについて説明します。
お店は舞台と客席みたいになっていて一段高いところにこの重役トリオは座っています。
客のまばらな時はバッタものの高級時計の説明とか壊れたら修理するとかいう取り留めない話に終始しています。
ところが少しでも客が入り始めると客に対する「切り出し」に入ります。
まずローレックスのような高級時計を出してきて、銀座三越では60,000のところ今日は特別に10,000円だ。もってけ泥棒と口火をきります。当然の事ながら見物客は誰も食いつきません。
すると今度は銀座三越では30,000するというオストリッチの高級ベルトをつけてこれで10,000だ。どうだ持ってけと畳み掛けます。そしてこのようなことを四回位続けるのです。
すると畳の上には総額200,000もする商品が6点も並ぶわけです。

ここからが絶妙なところで専務が次のような「はずし」を入れます。
「うちはバッタ屋ではなく、キチンと正規なルートでものを仕入れて販売している三越同様な堅気のお店だ。皆さんに良いものを安く買ってもらいたくて説明しているんだ。悪いけれど冷やかしや金のも持ってない貧乏人は帰ってくれ」と言って買おうかなと思っている客のみを最前列の方に集めます。

そしてここから「こなし」に入ります。
専務は最前列の客の中から長年の経験で「落とし客」を見つけ次の様に話しかけます。
「旦那さん、どう安いと思わない?これ三越なら200,000だよ。今日口開けだから付き合ってヨお客さんだけ特別に10,000にしとくからさ」
すると的にされた客は当然の事ながら「ためらい」に入ります。
すると専務は「ためらいの反対(説明を行き届かせ、お客の不安や疑問を吐き出させ、確信を与える会話術)」を数回使い次の様にクロージングに入ります。
「旦那さん、ここまで風呂敷を広げたらもう畳めないよ。何か欲しいものあったら、今日だけ特別につけるよ、何か欲しいものいってよ」
お客は色々考えて仕方なく欲しいものを指名します。
的にされた客はこれでもまだ逡巡していますが、これを2〜3回位続けるとほとんどの客はおちます。何故ならこれだけの見物客の中で自分の欲しいものを、さらに2〜3も積み増ししておき今更断る理由が見つけ出せないのと、これで10,000ならもういいかなと諦めてしまうのですね

この余荷解屋さんも今はもう現存していません(残念)
私はこのお店には数え切れないくらい行っていますが、見るたびにこれは対話型セールストークのお手本だなと感じいっていました。
そして私は絶対ハマらないだろうと、何と一回だけ無謀に挑戦したのですが、かなり頑張ったのですが結局買わされてしまいました(涙)

今日のお店は「花月光が丘店」です
住所: 東京都練馬区高松5-7-10
電話番号:03-5393-3500

獲物はニンニクげんこつみそらーめん@620です。

ニンニクげんこつみそラーメン このお店全席カウンター席で12名入れるのですがな何と切り盛りを一人のオバサンがやっているのです。丁度お昼時行ったので食べ終わった食器がカウンターの上のところに積み重ねられており、水を飲むコップもありませんでした。帰り際にオバサンにいつも一人ではないのでしょうと聞いたら、そうですとアッサリ答えられ吃驚しました。どうりで混んでる割にはテキパキやっているなと思った次第です。
 

花月は結構お店で味がバラツクので嫌いなのですが、今日の「光が丘店」はマズマズでした。
スープは濃厚ニンニク豚骨スープですがそれほどくどくなく飲めました。またスープが熱々なのは満足しましたネ。麺も太麺で美味しかったですね。チャーシューは少しパサパサしていたのでこれはいただけませんでした。

コダワリの食べ方こだわりの食べ方四天王の内「激辛壺ニラ」様と「ニンニク生しぼり」様がカウンターにおいてなくとても残念でした(涙)
 

駐輪禁止 これは花月から駐車場に帰る時のパチリです。確かに駐輪禁止の白線の中には入ってないのですが、意味が違うよう気がするのですが(笑)
 



それでは(^_-)