下町っ子の上の空

好奇心が人一倍強く、見栄っ張りで、お人好しの下町っ子のBlogです。 ウンチクネタがくどいのがたまに傷ですが、お気軽にお立ち寄り下さい。

三和

続 浜松町 三和

今日は「周富徳異聞」です。
蓄膿症になりました。締め付けられるような重い頭痛が我慢できません。
あまりにひどいので地元の耳鼻咽喉科にいきましたら、どうやら風邪を気合で治そうとしたところこじらせたみたいで重度の蓄膿症になっていたようです。
間断なくたれ落ちてくる粘度の高い青色の鼻水の攻撃には正直まいりました。
地元の医者は古くからのかかりつけなので、私にあった薬を与薬していただきますので、ここで診てもらえれば直ぐに治ります。

めずらしく早い時間に家の近辺にいたので、近くの中華料理屋さんにいきました。
実は早退したのです。
ここで雑談するのは私の楽しみの一つなのです。
雑談から雑談の行きつ戻りつの中で、最近亡くなった周富徳さんの話になりました。
ここのご主人はかつて「赤坂離宮」で周富徳さんのセカンドとして働いていました。
その関係で親族からお声がかかり、周富徳さんの「偲ぶ会」には行く予定をしているようです。
どうやら周富徳さんは昨年夏から糖尿病を患っていて体調はよくなく、家族の方からは悲観的な話は聞いていたので、今回の悲報にはそれほどの驚きはなかったようです。

ご主人は、周富徳は天才だ、と褒め称えていました。
彼が考案したという「エビマヨ」は
一つには中華料理の調味料にマヨネーズを取り入れた事
二つには隠し味に紹興酒ではなく洋酒であるジンを用いた事
この二点がすごいとしていました。
今ではマヨネーズの食材に対する親和性は知れ渡っていますが、最初にそれを使おうとした点は高い評価が与えられるそうです。
さらに隠し味ジンを用いた事です。
もし普通の中華料理のように紹興酒を用いたのなら甘い仕上がりになり、今の様なキリットとした味にはならなかったそうです。
言い換えれば「コロンブスの玉子」なのですが、発見者の功績は大きいとしていました。
ちなみに中華料理店「広東名菜 富徳」では14日、周さんの味を求めて多くのファンが訪れました。
といいますのはマネジャーの長男・志鴻(しこう)さんが、亡き父が考案した「エビマヨ」を、来店した客に無料で提供したからなのです。
ランチタイムには約200人が足を運び、“炎の料理人”の死を悼んでいました。

周富徳さん、その翌日に亡くなれた佐野実さん共々「糖尿病」からくる合併症でなくなっています。
糖尿病は典型的な生活習慣病で糖分、糖質の摂りすぎが引き金になり、合併症が怖いと言われています。
一言で言いますと血管の病気で、脳出血や失明、足などに壊死(えし)を引き起こすのです。
た〜だ、きちんと食事のカロリー計算をすれば長生きするケースも多く、人によっては「一病息災」となることもあるそうです。

しか〜し、味見などで常に食べ物を口にしなければならない食のプロは、一般の方よりリスクが高いのではと、このお店のご主人にやんわりと言いますと、
そうなんですよ、糖尿病は職業病なんです。
今の内に高額な生命保険に入っておこう、と大きくつき出たお腹をペシャペシャたたきながらおっしゃっていました。それだけかなぁ、と聞こえないよう呟いたのは私です。

周富徳
個人的にはよく周富徳の弟といわれていましたので相貌は似ていたようですが、今このように見くらべると似ているのは目の感じくらいで全体としては似ていないように思います。
よく青山にいくと「広東名菜 富徳」に行っていました。
その度に中華鍋から高く燃え上がる炎が印象的な炒飯を頂きましたが、二回も舌を火傷してしまい、料理ではなく炎熱テロだと激怒した思い出があります。

いずれにしても「中華の鉄人」がその輝かしい人生の幕を引いたのはたしかです。
生前の功績に敬意を表し・・・合掌。


1992年東京の風景


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今日は小糠雨降る浜松町に出没です。
今日のお店は、築地の仲卸人が経営しているという、ランチ営業のみの海鮮丼専門店です。
オテル・ドゥ・ミクニ(自然派創作フランス料理)の三國シェフはこの仲卸人に鮮魚の仕入れをまかせているとかで、その仲卸人は多忙なのでたしか甥っ子に切り盛りを任せているようなことでした。
今日のお店は、イタリア街の三井ガーデンホテルそばにある高級鮮魚卸「三和」さんです。

住所: 東京都港区浜松町1-5-10
電話:090-7637-7579
定休日:土曜・日曜・祝日 (11:00〜14:00 ランチ営業)

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お店の外観です。

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店内の雰囲気です

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メニューです。

今日のオーダー「ちらし丼上」@1,000円です。
今日お邪魔しましたら甥っ子夫婦はいなかったようで前回訪れた時にあった、甥っ子夫婦の子供用のゲージは店内にはありませんでした、その代わりにご仲卸人でもあるご主人が調理場に立っていました。

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待つこと3分でみそ汁と漬物の到着です。
みそ汁美味しいですね。
具はあさりとワカメなのですが、特に肉厚の厚いワカメは風味がとろけででていて
ねっとりと美味しゅうございました。

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待つこと4分で「ちらし丼上」の着丼です。
具はまぐろ、サケ、イカ、タコ、海老、ホタテ、タイ、カンパチ、玉子です。
見た目色鮮やかです。
それでは実食です。

前回同様シャリが今一つですね。
酢の混ぜ合せが雑のような気がします。加えてシャリに温かさがありません。
個人的にはシャリは人肌でしょう、かなり冷えています。
具はまぐろ以外特筆するものはありません。
ただまぐろは白眉と申したら失礼なのですがかなりのレベルです。
どうやらここはまぐろのお店のようです。
次回は「上ネギトロ丼」をいただきましょう。

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この画像はご主人が仲卸の時に使用する車です。
一回TVで観ていたので記憶していました。
偶然見つけたのでパチリしました。

それでは(^_-)

浜松町 三和

今日は「神谷バー異聞(rewrite edition)」の話です。
前回の続きです。
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浅草1丁目1番1号って何処なのか即答できる人はかなりの浅草(エンコ)通です。
答えは「神谷バー」です。
さらに、「神谷バー」は当て字で「鍛バー」が正しい字だよ、と言いきれる人にいたっては、ほとんど土地っ子と言い換えても良いでしょう。

実は神谷バーの歩道の前にはあたかも鏡面仕上げをした様なピカピカに光った電信柱がありました。
この柱はもともとコンクリートの電信柱だったのです。
何でコンクリートの電信柱が鏡面仕上げをした様な電信柱になったのかをご説明いたします。
そもそも神谷バーの名物電気ブランはアルコール度数45度(現在は電気ブランオールドで40度)と、かなりキツイ飲み物であります。そのアルコール度数の強い電気ブランをついつい調子にのり飲みすぎた酔客は、店を出てから夜風にふかれると、急にその酔いが足にくるみたいで腰をとられてしまうのですね。そしてその腰をとられて酔客がふらふらっとヨロメクと、うまい具合にそこに電信柱があるのです。腰がとられているものですから、勿怪の幸い(もっけのさいわい)とばかり、その電信柱にしがみつくのです。ところがそんな状態ですから、ズルズルってずり落ちてしまうのです。そうすると酔っていますのでまた体勢を立て直そうとして、尺取り虫のようにして柱の上部にしがみつくのです。しがみつくとすぐにまたズルズルってずり落ちてしまうのです。そしてまた体勢を立て直そうとして柱の上部にしがみつくという循環行為が連綿と続くのです。

明治15年から平成13年までの120年という永きに亘ってまるで駅伝のようにこの行為が引き継がれたわけですから、必然ピカピカになりますよね。
ですから私達が中学校の時は、髪が乱れた時はおもむろに胸ポケットから櫛を出してその電信柱の前で髪型をととのえていたものです。
残念なことに現在は老朽化の為にその電信柱は、上述の通り平成13年に撤去されてありません。

この話は下町に伝統的に残っている都市伝説の一つです。
実際に現地にいってみるとその電信柱がないわけですので、あらためて信じてしまうというわけですね。
浅草観光の際のブラフ(bluff)にご使用ください。


来集軒38
折角ですから私の神谷バーでの最強伝説をご披露します。
新入社員のときに直属の上司が明治大学の体育会の主将だった人で、かなりの酒豪でした。
三社祭の宵宮にチームの全員で訪れた時に、私がその上司を無謀にも挑発してサシで飲み比べをしました。
その上司は私の10歳年上だったので、完璧に安く見ていたのですね。
勿論勝負酒は電気ブランオールド(40度)です。
15杯位まではsame paceだったのですが、最後は若さで逃げ切り私が23杯、上司が21杯と、流石にその上司は日夜接待酒で鍛えていたので、僅差の2杯aheadでかろうじて私は勝利したのです。
勿論勝利したからといってもご褒美があるわけもありません。

これってビール換算してみますと、電気ブランオールドが60ml/グラスでアルコール度数が40度ですから、アルコール量は60ml×0.4=24mlです。それが24杯ですから総アルコール量は24ml×24杯=576mlになります。ビールのアルコール度数が5%ですからビールで換算しますと576ml÷5%=11,520mlになります。
缶ビール350mlで換算しますと、11,520ml÷350ml≒33缶分になります。ちなみにビールの大ジョッキを700mlで換算しますと17杯分ですか、こりゃ酔うわ(笑)
でも上司との飲み比べということと新入社員でもあったので、実は緊張していて酔わなかったのです、ちがうか酔えなかったのです。
This was an old story!


今日は浜松町に出没です。
以前ANAに乗った時に機内screenで海鮮丼の穴場で、築地の仲卸人が経営しているという、ランチ営業のみの海鮮丼専門店というのが紹介されていました
食い入るようにその内容をみていると、オテル・ドゥ・ミクニ(自然派創作フランス料理)の三國シェフはこの仲卸人に鮮魚の仕入れをまかせているとかで、その仲卸人は多忙なのでたしか甥っ子に切り盛りを任せているようなことでした。
三國シェフ御用達の仲卸人がmanageしているお店なのかと色めきだって訪れました。
ということで今日のお店は、イタリア街の三井ガーデンホテルそばにある高級鮮魚卸「三和」さんです。

住所: 東京都港区浜松町1-5-10
電話:090-7637-7579
定休日:土曜・日曜・祝日 (11:00〜14:00 ランチ営業)

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お店の外観です。
結構浜松町から歩きますネ。
私は良くいく三井ガーデンホテルをひたすら目指していきましたら、そこからはこのお店を簡単にみつけることができました。

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メニューです。

今日のオーダー「特上ちらし丼」@1,200円です。
厨房の中では、店主の甥っ子?夫婦のお嬢さんが静かに遊んでいて微笑ましいかぎりでした。

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待つこと2分で付出しの登場です。
これは野菜のあんかけとガリの煮付けです。
どちらも冷えていてコメントする様なものではありません。

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付出しから遅れること7分後に「特上ちらし丼」の着丼です。
Toppingは、イカ、いくら、タコ、海老、帆立、ハマチ、トロ、かんぴょう、穴子、玉子です。
シャリが冷たくてボソボソ感があります。
酢の利き具合は宜しかったのですが、素人のお店ではないと聞いていましたが、何でこのようなシャリだすのですかね・・・

刺身はイカが硬くて如何なものですかねと与太を飛ばしてもしょうがないのですが、いくらも美味しいくないし、他のネタも同様に特筆するものはありません。
唯一の白眉はトロです。これは流石に美味しいとうなりました。
ちみに特上ちらしと上ちらしの刺身のちがいは、いくら、穴子、トロ×1切れの差でした。

ご主人夫婦は仕事にひた向きだし、接客もすごくよかったのに、ちょっと辛口の食評になってしまい申し訳ないのですが、多分食べた私の体調に問題があったのかもしれません・・・

それでは(^_-)


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