下町っ子の上の空 : 浅草橋　スマイルタイランド

マニュアル接客

月島で日本語ガイドをしました。
終わった後、新橋の居酒屋でゲストの人たちとガイドの反省会をしました。
表にいかがわしい看板のある雑居ビルが今日の会場でした。
入店するとホールスタッフが全員外国人でした。
日本語は問題ないのですが、謙譲語と丁寧語ができません。
それでも「お疲れ様乾杯！」で宴は開始されました。
12㎞も歩いたので、皆、喉が渇いていてお酒がすすみます。
すぐにお替りを頼みました。
すると気色ばった、外国人スタッフから「空いているグラスがないと酒の注文は受けられません」と言われました。
外国人スタッフが多い店なので、マニュアルで徹底しているのでしょうが、あまりに墨守（杓子定規）なので、なんだかロボットみたいというか、極めて残念な対応でした。
しばらくして、くだんのスタッフがそばに来たので「ちょっと、ビール3杯」というと、「声掛けは禁止です。注文はコールボタンでお願いします」と、これまた強い口調で言われました。
年配の方（私もその一人ですが）、その方はお酒が回ってきたこともあり、憤慨して店長を呼びました。
そして、「金を払って飲みに来ているのに、なんでこっちがスタッフに気を遣わなきゃいけないんだ！」と、まるで時代劇の悪役のような迫力で問いただしたのです。
店長はというと、極めて冷静。曰く、「グラスやジョッキの数には限りがあり、次々に新しいものを出すと洗い物が追いつかなくなります。
うちのような人手不足の店では、『空グラスを下げてから次を出す』というルールをマニュアルで徹底させる必要があるんです」と一刀両断に切り捨てました
さらに、「声掛けに応じると、配膳中や他の対応中の手を止めなければならず、業務に支障が出ます。コールボタンならオーダーが一元管理できて、スタッフも公平に動けるんです」と、これまた理路整然と説明。
そして最後に、「新橋の居酒屋では、どの店も同じような対応をしています。ご理解ください」とスパッと言い切りました。さすが、このようなクレームに慣れていますね。
それに対してその方は、「そういうルールがあるなら、点内の目に付くところに書いておくのが親切じゃない？」と冷静にツッコミしましたが、店長は全く反応しませんでした。
日本語の先生をしているので状況はよくわかりました。
問題は日本の法律です。
労働基準法、衛生管理、アルコール提供規制など、日本の法律は厳しいでのす。
外国人スタッフが法律や規則を知らない場合もあるため、チェックしやすい手順で仕事をさせる必要があります。
外国人スタッフが「マニュアル通りしか動けない」、あるいは「声掛け禁止」とか「コールボタン必須」を」強制しているのは、接客のサービスの均一化・法令遵守・教育効率化が主な理由です。
国籍差というよりは、安全・品質・効率のための対策と考えると理解できると思います。
英語を覚えたての日本人がアメリカのパブで働くストレスを想像してください。
「けしからん」でひとくくりにするのは可哀そうだとおもいました。
彼らは異国で一生懸命に働いているのです。
政治の責任もあるとは思いますが、そのような政治家を選んだことを考えますと、最終的には、責任は少子化国家にした日本国民にあるのです。

今日は浅草橋に出没です。
久々に来たら街の様子が一変していました。
ということで昔通っていたお店は1件もありません。

住所：東京都台東区浅草橋1-22-3 FIVE-i 1F
電話： 03-5839-2852
定休日：不定休

お店の外観です。

店内の雰囲気です。

メニューです。

今日のオーダー、「ガバオセット」＠1,280円です。

座るやいなや「ジャスミンティー」と「生春巻き」が到着しました。

「生春巻き」は美味しいです。

待つこと5分で「野菜スープ」と「ガバオ」が到着しました。

まずは「野菜スープ」です。
これは普通の野菜スープです。
まずまずです。

「ガバオ」です。
ガバオのひき肉は炸醤（ザージャン）みたいな味わいが好きなのです。
これはひき肉を炒めただけですので私の好みではありません。
しか～し、辛い。
私の口は「辛さ」に対しての抗辛耐性は高いのですが、ちょっとこの辛さにはついていけません。
味はマズマズなので、残念でした。
それでもタイ女性の真摯新な接客は高評価です。
ごちそうさまでした