コロッケそばと卵

定年退職の日、誰からも見送られずに男は静かに会社を去った。
駅へと続く道を歩きながら、ただ「大過なく」終えたサラリーマン人生を反芻していた。振り返れば、上司に言われた事を愚直にこなし、余計なことは口にせず、ただ日々を積み重ねてきただけの年月だった。
誇りと呼べるものも、大きな失敗と呼べるものも、何も残ってはいなかった。
駅が近くなると、鰹節の香りが鼻孔に突き刺さってきた。
体を西に向けて、駅の左に隣接している「立ち食い蕎麦屋」の暖簾をくぐった。
そこには見慣れた大将の顔があった。
妻を働かせていたため、いつも、夕飯はこの店ですませていた。
もう少し如才なく仕事ができたら妻を働かせることもなかったなと思ったが、今さら言っても仕方のない事と、その思いを消し去った。
「あれ、どうしたんですか、いつもより早いですね」と驚いた顔の大将。
「うん、今日で会社勤めは終わりなんだ。だから早くこれたんだ。大将の顔も今日で見納めだね」と男は言った。
「そうですか、それはお疲れさまでした。いつものでいいですね」と言われた。
男は判で押したように「コロッケそば」しか食べなかったのだった。
「うん、いつもので」と言って出されたコップの水を一口飲みこんだ。
しばらくして湯気が立ち上った「コロッケそば」が店のカウンターの上に置かれた。
それをスタンドにおくと、コロッケの傍らにふっくらとした黄色いものがあった。
大将の気遣いかなと思い「卵ありがとう」と言った。
大将は「長いこと贔屓にしてくれてありがとうございました。ほんの気持ちです」と返してくれた。サラリーマン最後の「コロッケそば」は心にしみた。
考えてみたら、この大将と親しく口を聞いたのは初めてであったことに気が付いた。
こんないい人ならもっと話せば良かったなと思ったが、これが自分なのだと思いなおした。
最後の支払いの時となった、いくら?と聞いた。
550円です、と大将。
あれ、いつもは500円だったけど、と尋ねると、今日は卵の分が入っていますので、と明るい声で言われた。
そうか・・・
自分の会社最後の日の夕飯に相応しいかなと思って、ふっとため息をついて店にでた。
空を見上げると煌々とした満月が優しく微笑んでくれていた。
その光に包まれながら、男はゆっくりと最後の日の駅への道を歩き出した。


今日は神田に出没。
お昼を食べるかと思ったら、馴染みの店はみな「臨時休業」でした。
仕方ないのでファーストフード店に。
今日のお店は「ゆで太郎」 淡路町店さんです。
住所: 東京都千代田区神田須田町1-8-16
電話:非公開
定休日:24時間営業

お店の外観です。

店内の雰囲気です。

メニューです。
今日のオーダー「冷やし薬味そば+生たまご」@720+@80=800円です。

お水はセルフサービスです。

待つこと2分で掲示板に番号が表示されたので取りに行きました。
見た目、揚げナスが輝いています。

味変は、七味唐辛子とゴマです。

卵が欲しかったので買い足しました。
それでは実食です。
油で揚げた茄子が美味しいです。
ゆで太郎の蕎麦は打ち立てで美味しいです。
卵がからむと美味しさが極上に。
食べていて嬉しくなるほどの美味しさです。
たまには「立ち食いそば」もいいですね。
ごちそうさまでした

定年退職の日、誰からも見送られずに男は静かに会社を去った。
駅へと続く道を歩きながら、ただ「大過なく」終えたサラリーマン人生を反芻していた。振り返れば、上司に言われた事を愚直にこなし、余計なことは口にせず、ただ日々を積み重ねてきただけの年月だった。
誇りと呼べるものも、大きな失敗と呼べるものも、何も残ってはいなかった。
駅が近くなると、鰹節の香りが鼻孔に突き刺さってきた。
体を西に向けて、駅の左に隣接している「立ち食い蕎麦屋」の暖簾をくぐった。
そこには見慣れた大将の顔があった。
妻を働かせていたため、いつも、夕飯はこの店ですませていた。
もう少し如才なく仕事ができたら妻を働かせることもなかったなと思ったが、今さら言っても仕方のない事と、その思いを消し去った。
「あれ、どうしたんですか、いつもより早いですね」と驚いた顔の大将。
「うん、今日で会社勤めは終わりなんだ。だから早くこれたんだ。大将の顔も今日で見納めだね」と男は言った。
「そうですか、それはお疲れさまでした。いつものでいいですね」と言われた。
男は判で押したように「コロッケそば」しか食べなかったのだった。
「うん、いつもので」と言って出されたコップの水を一口飲みこんだ。
しばらくして湯気が立ち上った「コロッケそば」が店のカウンターの上に置かれた。
それをスタンドにおくと、コロッケの傍らにふっくらとした黄色いものがあった。
大将の気遣いかなと思い「卵ありがとう」と言った。
大将は「長いこと贔屓にしてくれてありがとうございました。ほんの気持ちです」と返してくれた。サラリーマン最後の「コロッケそば」は心にしみた。
考えてみたら、この大将と親しく口を聞いたのは初めてであったことに気が付いた。
こんないい人ならもっと話せば良かったなと思ったが、これが自分なのだと思いなおした。
最後の支払いの時となった、いくら?と聞いた。
550円です、と大将。
あれ、いつもは500円だったけど、と尋ねると、今日は卵の分が入っていますので、と明るい声で言われた。
そうか・・・
自分の会社最後の日の夕飯に相応しいかなと思って、ふっとため息をついて店にでた。
空を見上げると煌々とした満月が優しく微笑んでくれていた。
その光に包まれながら、男はゆっくりと最後の日の駅への道を歩き出した。


今日は神田に出没。
お昼を食べるかと思ったら、馴染みの店はみな「臨時休業」でした。
仕方ないのでファーストフード店に。
今日のお店は「ゆで太郎」 淡路町店さんです。
住所: 東京都千代田区神田須田町1-8-16
電話:非公開
定休日:24時間営業

お店の外観です。

店内の雰囲気です。

メニューです。
今日のオーダー「冷やし薬味そば+生たまご」@720+@80=800円です。

お水はセルフサービスです。

待つこと2分で掲示板に番号が表示されたので取りに行きました。
見た目、揚げナスが輝いています。

味変は、七味唐辛子とゴマです。

卵が欲しかったので買い足しました。
それでは実食です。
油で揚げた茄子が美味しいです。
ゆで太郎の蕎麦は打ち立てで美味しいです。
卵がからむと美味しさが極上に。
食べていて嬉しくなるほどの美味しさです。
たまには「立ち食いそば」もいいですね。
ごちそうさまでした
毎日行く焼鳥屋さんに
「○○さん、私の作って試作焼鳥があるんですが
食べてもらえますか?」
1本食べ、会計すると試作焼鳥代もしっかりとられたって!
立ち食いそばは富士そばばかりで、
ゆで太郎、こんな蕎麦を提供してるなんて
知れませんでした
ボリューム感すごいです