花魁言葉
以前から芸舞妓言葉の独特さに疑問を持っていました。
そこで7年前に調べてみました。
答えは、業界紙「花街タイムズ」にありました。
芸舞妓は、北は北海道の芸妓ふく尚さんから南は沖縄のつる葉さんまで43人おりますが、その中で京都府出身の比率はわずか7%だったのです。
このことから敷衍しますと芸舞妓言葉は、やはり地方出身者であることを隠すための言葉ですね。
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これに加えて、現在の大河ドラマ「べらぼう」で使われている「廓言葉」も花魁たちが100%地方出身者であることを隠すためのものだと思われます。
吉原にいる遊女たちは、女衒によって5〜6歳の頃に顔、頭、心の良い貧農の娘たちを買い取られてきたからです。
幼い彼女たちは、それでも腹いっぱいのご飯を食べ、綺麗な着物を着て、綿の入った布団で寝ることができるのが救いでした。
以下は、彼女たちが使っていた「廓言葉」の使用例です。

日常会話
• 普通の言葉: 「いらっしゃいませ、どちらから来ましたか?」
• 花魁言葉: 「ようこそお越しなんし、どちらからおいででありんす?」
お誘い
• 普通の言葉: 「どうぞこちらへお座りください。」
• 花魁言葉: 「さぁさぁ、こちらへお掛けなんし。」
感謝や気遣い
• 普通の言葉: 「ありがとうございます、大丈夫ですか?」
• 花魁言葉: 「おおきに、御身(おみ)はようござんすか?」
愛情表現
• 普通の言葉: 「あなたにお会いできてうれしいです。」
• 花魁言葉: 「おまえさまに逢うて嬉しゅうござんす。」
那辺はなんとなく分かります。

以下は唐言(からことば)と言って、明和・安永の頃、江戸深川遊里で流行した言語の遊戯です。遊里は低料金(吉原×20%)なので江戸庶民に愛されました
これは、挟詞(はさみことば)ともいいいます。
カキクケコの五音を、ことばの間に挟んで話します。
以下がその例です。
遊女「ゲコンカシコロウサヨンケガ、キコナカサカイコト」
遊女「源四郎さんが来なさい」
源四郎「イキマカニイケクコカクラ、マコチケナコトイキツケテクコンケナ。
源四郎「いまに行くから待ちなと言ってくんな」
このような隠語で話されたら、素人にはわけがわかりません。
これで高額な料金を請求されて、文句をいおうものなら、怖い人が入れ墨を見せながら
脅すわけです。こうした悪所では昔から「ぼったくり」が存在していました。
そのため、先週の「べらぼう」で蔦屋重三郎が作った「吉原細見」では、遊女の格と料金が明示されていたので江戸庶民が争って求めたようです。
参考文献、花街タイムズ、地図から消えた吉原と山谷、蔦屋重三郎と江戸の文化を彩った天才たち

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今日は「すみだ北斎美術館」を見るために両国へ来ました。
美術館に行く前にランチです。
今日のお店は「築地食堂 源ちゃん 」両国江戸NOREN店さんです。

住所: 東京都墨田区横網1-3-20 両国江戸NOREN 2F
電話:03-6456-1707
定休日:月曜日

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お店の外観です。

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店内の雰囲気です。

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メニューです。

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今日のオーダー「旨味源ちゃん丼」@1,089円です。
待つこと7分で旨味源ちゃん丼」が着丼しました。

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それでは「特性うにとろろ」を掛けまわしていただきます。
天かすとうにとろろと玉子があいますね。
口の中がネチャネチャになりました。
サカナが少ないのがたまに傷ですが、これはこれでいいと思います。
ごちそうさまでした

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食事の後はすみだ北斎美術館に行きました。

北斎
浮世絵師の葛飾北斎は、その魅力的な生涯や、およそ70年にもわたって描き続けられた多彩な作品は、没後約160年経た今日、ますます高い評価を得て、世界の偉大な芸術家として広く注目されています。

隅田川両岸景色図巻に
今回、私が見たかったのは、「隅田川両岸景色図巻」(すみだがわりょうがんけしきずかんです。これは、葛飾北斎が1805年(文化2年)45歳の時に制作したとされている紙本着色絵巻です。
これは肉筆画で、幅28.5cm、全長は北斎の作としては最長とされる716cmの大作です。
すごいですね、彼の画力は全て細密に描かれていました。
久しぶりに絵を見て感動しました。
絵画を見て楽しめるのは、人間とし生まれてきた喜びでもあります。
幸せな気持ちに包まれました。

それでは(^_-)