今日は「行列の先に時代が見えるか」の話です。
物見高いは江戸の華といわれ、下町っ子は昔から物見高くて行列があると何の行列だか確かめもしないで、ついつい行列の後ろについてしまうという性癖があります。
しかし今回のフリネタはそんな矮小な行列ではなく、日本人の半分以上が並んだというeventがあります。

万博会場
それは昭和45年3月15日〜9月13日、183日間に亘って大阪は、吹田市千里丘陵で開催された日本万国博覧会です。
総入場者数642万8770人、1日の最大入場者数83万6千人、迷子の数22万643人(親と子供)、落し物5万227件(その内、金銭は4,780万円)という破格なrecordをただきだしたeventでした。

当時は万博を見ないと非国民みたいな言われかたをされていたので、日本国民が大挙して千里にやってきたのです。
万博のthemeが「進歩と調和」でしたので、それをもじって「辛抱と長蛇」と揶揄されていました。別名「万国博」ではなく「残酷博」とも言い変えられていましたね。

当然のことながら、私達一家も夏休みを利用して行ってまいりました。
その当時我が家はかなりrichでして、新大阪駅から万博会場まで往復taxiで乗り付けたものです、ハイ。
私達は着くやいなや一目散でアメリカ館に出向き、万博の前年におこなわれたアポロ計画により持ち帰られた「月の石」を見にいきました。
その当時子供だった私は、毎日見ているはるかかなたにある月、しかもそこにある石が間近に見られるという妙な好奇心から感情がたかぶり、それはとても楽しみにして並んだものです。
約5時間の行列のはて見た「月の石」は、見学通路から数mはなれた場所に展示されていました。
展示されていた「月の石」には、かなり強いspotlightが当たっていたため、「月の石」の場所は光が集まっているところだということだけはわかったものの、「月の石」そのものは見えなかったのでした。
これでは浅草、花屋敷前にあった見世物小屋の三本足のお姉さんの演出と何ら変わりません。
ちょっとこれではわかりにくいので補足しますと、件(くだん)のお姉さんも三本足の付け根には強いspotlightを当てられていました。
こちらは意図的に見せなかったのですがね・・・
アメリカ館を後にした時、私は両親に、アメリカ館ではなくてアンマリ館に名前を変えろ、って、叫んでいた記憶があります。
ちなみに現在「月の石」を」見たい方は、東京は上野にある「国立科学博物館」に展示してありますのでお時間のある方はお出向きください。

こんなに人気のあったアメリカ館ですが入場者rankingでは第3位の約1,650万人です。
晴れの第1位はソユーズ等の宇宙物で人気のあったソビエト館で、入場者数は約2,800万人、第2位はコンピュータ制御による展示で人気のあったカナダ館で、入場者数は約2,500万人でした。

最後に万博のトリビアネタを2つほど紹介します。

北大阪急行電鉄万国博中央口駅の現存の有無です。
これは大阪在勤時代に万博会場を訪れた時に、妙な雰囲気の違和感があったので、会場にいた人に駅の有無を確認しましたところ、駅は万博後取り壊されたそうです。
この駅はもともと臨時駅だったのですね。

万博と言えば岡本太郎さんですね。
彼は万博の全体デザインの総監修を万博協会から依頼されたのですが、万博のテーマ「進歩と調和」という言葉がとても嫌いで固辞していました。
紆余曲折があり結局受け入れたのですが、岡本太郎さん力説していたのは、調和というものは人に気遣うことではありません、ということでした。
調和というものは、ぶつかり合う事で初めて相手の考えが分かり、良いところは認め、悪いところは正す、この関係こそが「調和」であると万博協会に言い続けていたのです。
そしてその考えを表したのが、「太陽の塔」にある前面の白いマスクとその背面にある「黒いマスク」だそうですよ。

いかがでしたか、行列の先に時代が見えましか・・・


I am crying from laughing. What happened at 4:35 ?



今日は浜町に出没です。
今日の店は下町ビギナーさんお勧めの「菜々福」さんに下町ビギナーさんに再度帯同してもらい伺いました。

住所: 東京都中央区日本橋浜町2-36-6
電話:03-6661-2818
定休日:日曜・祝日

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お店の外観です。

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メニューです。

本日のオーダー「昼膳」@1,000円です。
このお店はいつも地元のサラリーマンで超満員です。
下町ビギナーさん曰く、味がよいからと、ご飯、味噌汁、漬物のお代りが自由だからかな、と言っていました。

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それでは実食です。
待つこと12分で着膳です。

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小鉢(ほうれん草とメンマ)です。

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造り(鮪、帆立)です。

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煮物(きんめと豆腐の煮付け)です。

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焼物(焼き平天)です。

今日の料理は見た目と味が一致する料理ばかりでしたので特段のsurpriseはありませんでしたが、安定した美味しいであることは変わりません。
しいえいえばご主人の銀座時代に味に巡り合ってみたいものですが、今回で2度目ですがその僥倖に巡り合えていません。
捲土重来を期して再訪してみますか。
こんな日もあります。

それでは(^_-)