今日は「砂町銀座」です。
銀座AppleでiPod nanoを直してもらった帰り、夕飯のおかずを求めて「砂町銀座」に訪れました。
勿論いつものように奥様帯同です。
最近この商店街よくmediaに露出していますね。
訪れた日が日曜日だったこともあり、商店街は賑わっていましたが、正直申しましてTV等のmediaの風評に仮託している様な気がしました。
理由ですか、下町っ子の私としては、この商店街の最盛期の殷賑(いんしん)を知っているからです。
当時はあまりの賑わいで人の往来そのものが困難でした。
その為か「スリに注意!」などという貼紙が随所に貼られていました。
そして活気が違います、活気というか狂気に似た狂騒のなかで物が飛ぶように売れていました。
今回久々に行ってみましたら、混んではいましたが通りの往来の行きかいには不自由がなく、商店街のお店の2割位はシャッターを下ろしたまま即ち閉店の状態となっていました。
どうしてなのでしょうか・・・
シャッターを下ろしたお店に新たなお店ができない理由はどこかにあると思います。
考えてみました。

まずヨーロッパのマルシェ(市場)のように、Only one(ここでしか買えない)店が存在していませんので「わざわざ来たのよ」感が充足されません。
Only one店ではありませんが、それに近いところで評判の高い「焼鳥」のお店には行列ができていましたので並んで求めました。それは数あるお店の中で一件だけです。確かに価格は安いです。
で〜も価格が高くても近所のスーパーでも同等のものは買えるわけですよね。
スーパーとこの行列のできるお店との価格差は30〜50円/本ですので、10本買ったら500円のお得ですが、ここまでのガソリン代を考えたら損です。
要はこの部分を切り出しますと「わざわざ来たのよ」感にはならないのです。

さらにどこのお店でも個人経営なので、評判のよい食べ物は「売切御免」となっています。
今回の私達夫婦が「わざわざ来たのよ」の理由は、ある焼鳥屋さんの「鳥皮」を求める事だったのです。
数週間前にTVでそのお店が放映されたため、そのお店は混雑していて訪れた時には私達が求めたかった「鳥皮」はすでに「売切御免」となっていました。
消費者の心理としては期待して買ったものの満足より、期待して買えなかったものの不満の方がおおきいのです。最近のスーパーではこのような事はあり得ません。
加えてこの商店街には「驚き」がありません。
こんなものがあったのだという予期せぬものがなく、品揃えは私が子供の頃売っていたものとたいして変わってないというか変わっていたのは値札だけです。

上記の二つ、即ち「消費を正当化する理由の欠如」と「機会損失の不満」に私の疑問の答えが含まれているのではないでしょうか。換言すればさびれた理由はやはり那辺にあるのでしょうね。
他にも理由はあると思いますが、これ以上の言及はいらぬお世話ですのでこの当りで留め置きます。
要は「不易流行」に取り組む事に遅れていて、昔の財産で生きてきたように思えます。
なんで長命でいるかといえば、徹底した低価格戦略でしょうか?

その一方で、喜びは下町特有の対面販売です。
これはnostalgicな気分とcommunicationの楽しみを久々に味わえました。
それ以外は、わざわざ来てよかったなぁ、という気分にはなれなかったのです。
なにか論調が辛口ですね。
そのようなつもりはなかったのですが、やはり華やかりし頃の「砂町銀座」を知っているだけにすごく寂しかったのです。それの裏返しだと思います・・・

という事でここから先は画像でお楽しみください。

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西口から入りました。
人通りはまばらです。

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婦人服が100円ですと。
原価一体いくらなのでしょうか(笑)

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安床さんです。
@1,000円は超安いと思います。
子供の時に「刈ってくるぞと勇ましく♪」と歌いながら、床屋に行ったことがあります。

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Yシャツが750円です

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商店街に銭湯があります。
この当りは下町ぽくっていいですね。

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大根はどこでも@150円/本です。
これってカルテル(価格協定)では?

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大人気の焼鳥屋「地鶏の鳥光」さんです。
ここの鶏は房総の赤鶏を契約養鶏場に作らせているので高品質でかつ美味しいのだそうです。
この画像の右側の看板奥さんは超有名人です。

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今回二番目の目的のお店の「花トマト」さんです。
これこそまさにonly one店です
ここの甘いトマトが欲しかったのですが、お目当てのものは全てsold outでした(悲)
仕方がないので「匠」@350円を大人買いしてしまいました。

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大行列の「竹沢商店」さんです。
並んで求めました。
「煮込み」×500g、「ホルモン焼き」×@500g、焼鳥×15本を衝動買いしました。
帰宅して食べたところ、このお店の「ホルモン焼き」最高です。
食べ終わった後に写真を撮るのを忘れていた事に気がつきました。
これは、久々の「ウマシ」でした。

ということで1時間もこの商店街にいました。
やはり下町っ子なのでこのような商店街は歩いていて懐かしいです。
昔のような輝きを一日も早く取り戻していただきたいと強く願うところであります、ハイ。


今日のお店は二人でお茶したおもかげ食堂「銀座ホール」さんです。

住所: 東京都江東区北砂3-33-20 砂町銀座商店街内
電話:03-3644-6354
定休日:水 曜日

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お店の外観です。

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店内の雰囲気です。

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メニューです。

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今日のオーダー「巴焼」@105×2個=210円あんど珈琲@300円です。
「巴焼」は「今川焼」と読み変えてください。
味ですか、自家製あんこは甘さ加減丁度良く美味しかったです。

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待つこと15分、わざわざドリップで落としてくれた珈琲です。
苦み、酸味過不足なく美味しかったです。

このお店は下町では馴染の深い「純レバ丼」が美味しいとの事です。
今度機会があったら挑戦してみましょう。

それでは(^_-)