今日は「詐欺考」です。
イワンが隣家のアブラハムを訪ねて来て頼み事をする。
「なあ、1ルーブル貸してくれないかなあ。必ず2倍にして返すから」
「ダメダメ。どうせ貸したが最後、酒に化けるんだから。
返ってくる当てもない金を貸すほどこちとらおめでたくないよ」
「そこを何とかしてくれないかなあ。この斧、担保にするから。なあ頼むよ」
「そう来なくっちゃ」
アブラハムは素早くイワンの手から斧を受け取り、1ルーブル紙幣を手渡すと提案した。
「ねえ、いっぺんに2ルーブルも返すの、大変だよ。無理しないほうがいいんじゃないかな。
今のうちに1ルーブル返しといたら?残りの1ルーブルは後でいいから」
そう言われるとイワンも後々苦しくなるのはいやだなあと思えてきて1ルーブルを返す。
「ありがとう。恩に着るよ」
なんてアブラハムに心から感謝しながら帰宅する道すがらイワンは考え込む。
借りたはずの1ルーブルは手元にないし、斧は手放しちまったし、あと1ルーブル返さなくてはならなくなった。
でもどう考えても間違っちゃいないんだよなあ。
「必殺小噺のテクニック」米原万理著より転載
皆さん、このフリネタを読んで笑えませんでしたか?
17世紀イギリスのホップスが自著「人間論」で、自分や他人の弱点に対して、突然優越感を持った際に生じる勝利の表現こそが笑いだと規定していますが、さもありなんだと思うところがこのフリネタです。
で〜も皆さん、このイワンのアホさ加減を笑いながらも、下手すると自分も引っ掛かってしまうかもという恐れをいだきませんでしたか?
もともとこのような詐欺行為は、人間の欲や常識や権威にのっとった思考習慣の裏をかく犯罪ですから、その手口が意表をついているのは当り前です。
本物の詐欺師は計画をやりとげるまで決して被害者に悟られてはならないのです。
手品師だって最後まで種や仕掛けを悟らせませんよね。
そういう意味でこのフリネタはよくできたplotです。
次の「三方一両損」の話は有名です。しか〜しその次の「三方一両得」は如何でしょうか?
この奉行が仕掛けているので犯罪では有りませんが一種の詐欺です、
予測される展開と実際の顛末との落差をお楽しみください。
三両拾った左官が、落とし主の大工に届けると「いらねぇ。その三両は拾ったおめぇさんのもんだ」と断られます。
左官は「もともと、あなたのお金だ。取るわけにはいかない」ってんで、取れ、取らぬ、で喧嘩の末、南町奉行所に訴えました。大岡越前前守は二人の正直を褒めたうえ、自分の一両を足して四両とし、二人に二両ずつ渡し「三方それぞれ一両損」という判決を下しました」
そしてこのはなしには続きがあります。
この話を聞いた近所の悪知恵の二人が相談し、裁判所から褒賞金をせしめようと計画しました。
二人は1.5両を出し合って三両にし、取れ、取らぬ、の大喧嘩の真似をして裁判所へ行きました。
しか〜し、さすが名奉行です。
悪知恵の二人が二両ずつもらって0.5両を手にしようとたくらんでいるのを察し、へそ曲がりの判決を考えました。
「おまえたち二人は大変正直者だ。そこで、誰も損をしないように三両をこう分配しよう。二人にとって、もともと無かった金だが、褒美にそれぞれ一両ずつ分け与えよう。残り一両は大岡がもらう。
これで、「三方一両得」になる。これにて一件落着、チャンチャン。
このような話を読みますと、そよかぜに吹かれるタンポポの綿毛のように心がふわっとしませんか。
予想していた展開と実際の結末との落差、ズレによって、常識や固定観念で凝り固まった脳みその筋肉が揉みしだかれて快感になるからです。
このように詐欺話は意外感があり面白いのです。
面白い理由はオチの落差です。
つまり話の流れから想定される平凡な結末の逆をいくからです。
皆さんが、もし砂漠のような乾いた生活をしているのであれば、このような意表をつく話を沢山考え、相手を驚かせ、笑うことで潤いある生活の一助としてください。
車載カメラってすごい!
今日は池袋に出没です。
どこかで見たようなお店を発見しました。
池袋にはこのお店、2店あったのですね、知りませんでした。
ということで今日のお店は「キッチンABC」さんです。
住所: 東京都豊島区西池袋3-26-6 サンサーラ西池袋ビル 102
電話:03-3982-1703
定休日:無休
お店の外観です。
メニューです。
今日のオーダー「インディアンライス」@680円です。
待つこと4分で「インディアンライス」の到着です。
見た目「賄い飯」みたいです。
ちなみに「インディアンライス」とは「洋風玉子とじ」の事です。
それでは実食です。
トロトロの玉子が揺れていて食欲をそそります。
豚肉、玉葱、トロトロ玉子の組合せは最強トライアングルでしょう。
味ですか、美味しいです。
醤油ベースの和風仕立てが私の口によく合います。
幸せです。
至福の神様が艶然と私に微笑みを与えてくれたかのような心もちです。
大満足の食事でした。加えてコスパ最高です。
イワンが隣家のアブラハムを訪ねて来て頼み事をする。
「なあ、1ルーブル貸してくれないかなあ。必ず2倍にして返すから」
「ダメダメ。どうせ貸したが最後、酒に化けるんだから。
返ってくる当てもない金を貸すほどこちとらおめでたくないよ」
「そこを何とかしてくれないかなあ。この斧、担保にするから。なあ頼むよ」
「そう来なくっちゃ」
アブラハムは素早くイワンの手から斧を受け取り、1ルーブル紙幣を手渡すと提案した。
「ねえ、いっぺんに2ルーブルも返すの、大変だよ。無理しないほうがいいんじゃないかな。
今のうちに1ルーブル返しといたら?残りの1ルーブルは後でいいから」
そう言われるとイワンも後々苦しくなるのはいやだなあと思えてきて1ルーブルを返す。
「ありがとう。恩に着るよ」
なんてアブラハムに心から感謝しながら帰宅する道すがらイワンは考え込む。
借りたはずの1ルーブルは手元にないし、斧は手放しちまったし、あと1ルーブル返さなくてはならなくなった。
でもどう考えても間違っちゃいないんだよなあ。
「必殺小噺のテクニック」米原万理著より転載
皆さん、このフリネタを読んで笑えませんでしたか?
17世紀イギリスのホップスが自著「人間論」で、自分や他人の弱点に対して、突然優越感を持った際に生じる勝利の表現こそが笑いだと規定していますが、さもありなんだと思うところがこのフリネタです。
で〜も皆さん、このイワンのアホさ加減を笑いながらも、下手すると自分も引っ掛かってしまうかもという恐れをいだきませんでしたか?
もともとこのような詐欺行為は、人間の欲や常識や権威にのっとった思考習慣の裏をかく犯罪ですから、その手口が意表をついているのは当り前です。
本物の詐欺師は計画をやりとげるまで決して被害者に悟られてはならないのです。
手品師だって最後まで種や仕掛けを悟らせませんよね。
そういう意味でこのフリネタはよくできたplotです。
次の「三方一両損」の話は有名です。しか〜しその次の「三方一両得」は如何でしょうか?
この奉行が仕掛けているので犯罪では有りませんが一種の詐欺です、
予測される展開と実際の顛末との落差をお楽しみください。
三両拾った左官が、落とし主の大工に届けると「いらねぇ。その三両は拾ったおめぇさんのもんだ」と断られます。
左官は「もともと、あなたのお金だ。取るわけにはいかない」ってんで、取れ、取らぬ、で喧嘩の末、南町奉行所に訴えました。大岡越前前守は二人の正直を褒めたうえ、自分の一両を足して四両とし、二人に二両ずつ渡し「三方それぞれ一両損」という判決を下しました」
そしてこのはなしには続きがあります。
この話を聞いた近所の悪知恵の二人が相談し、裁判所から褒賞金をせしめようと計画しました。
二人は1.5両を出し合って三両にし、取れ、取らぬ、の大喧嘩の真似をして裁判所へ行きました。
しか〜し、さすが名奉行です。
悪知恵の二人が二両ずつもらって0.5両を手にしようとたくらんでいるのを察し、へそ曲がりの判決を考えました。
「おまえたち二人は大変正直者だ。そこで、誰も損をしないように三両をこう分配しよう。二人にとって、もともと無かった金だが、褒美にそれぞれ一両ずつ分け与えよう。残り一両は大岡がもらう。
これで、「三方一両得」になる。これにて一件落着、チャンチャン。
このような話を読みますと、そよかぜに吹かれるタンポポの綿毛のように心がふわっとしませんか。
予想していた展開と実際の結末との落差、ズレによって、常識や固定観念で凝り固まった脳みその筋肉が揉みしだかれて快感になるからです。
このように詐欺話は意外感があり面白いのです。
面白い理由はオチの落差です。
つまり話の流れから想定される平凡な結末の逆をいくからです。
皆さんが、もし砂漠のような乾いた生活をしているのであれば、このような意表をつく話を沢山考え、相手を驚かせ、笑うことで潤いある生活の一助としてください。
車載カメラってすごい!
今日は池袋に出没です。
どこかで見たようなお店を発見しました。
池袋にはこのお店、2店あったのですね、知りませんでした。
ということで今日のお店は「キッチンABC」さんです。
住所: 東京都豊島区西池袋3-26-6 サンサーラ西池袋ビル 102
電話:03-3982-1703
定休日:無休
お店の外観です。
メニューです。
今日のオーダー「インディアンライス」@680円です。
待つこと4分で「インディアンライス」の到着です。
見た目「賄い飯」みたいです。
ちなみに「インディアンライス」とは「洋風玉子とじ」の事です。
それでは実食です。
トロトロの玉子が揺れていて食欲をそそります。
豚肉、玉葱、トロトロ玉子の組合せは最強トライアングルでしょう。
味ですか、美味しいです。
醤油ベースの和風仕立てが私の口によく合います。
幸せです。
至福の神様が艶然と私に微笑みを与えてくれたかのような心もちです。
大満足の食事でした。加えてコスパ最高です。