振り返ると赤坂
赤坂に参りました。
ここへ来ますと早逝した義理の弟の事が思い出されます。
彼の独身寮は赤坂にあったのでした。
彼は奥様に似た真面目な性格から風邪で高熱があるのにもかかわらず、連日深夜まで仕事を続けていた事が仇となり、ある日の夜に人事不省に陥ったのでした。
その次の日の朝、会社を無断欠勤したので同僚の方が不思議がり独身寮を見にいったところ、すでに意識がなくそのまま救急病院に搬送されました。
それから会社の人から家族に連絡があり、義理の母と奥様が病院にいく事となり、私は運転手として付き添いました。彼が搬送された病院はドラマ「ふぞろいの林檎たち 」のロケ地でした。
ドラマの中で、陽子(手塚理美)や晴江(石原真理子)が通う看護専門学校は同敷地内にありました。
当然のことながら看護師さん達は陽子と晴江と同じ看護服をきており、不謹慎ながらとても感動していたのです。
昼食を食べに行った病院近くの食堂はふぞろい出演者の色紙が沢山あり当時からミーハーだった私の感激は感動にかわっていたのです。
誰もが単に風邪をこじらせただけという、病院からの報告を信じていて、お昼の時間は笑いが途切れる事はありませんでした。
午後、主治医からのムントレ(インフォームドコンセント)があるという事で、皆で笑顔を殺して診察室に入りました。そこにいた担当医の顔はこれから起こる事があってはいけない事のサインである事が想像できました。
そして、皆さんおそろいになりましたね、と前置きをしてムントレが始まりました。
担当医は、彼の脳のレントゲン写真を見せながら、風邪をこじらせた事で体力が弱まり、普通ならありえないのですが、菌が鼻から脳に入り脳膜炎になっていて、脳がこのように腫れあがっています。このままです脳の膨張により機能が停止します。当院としましては最善を尽くしますが最悪の場合を覚悟してください、と言われたのです。
実は身内の死亡宣告を聞いたのはこの時がはじめてだったのです。
よく頭が真っ白になるといいますが、本当に頭が真っ白になりました。
隣を見ますと悲嘆にくれた義母が嗚咽をこぼしています。
奥様はビニールタイルの床をじっと見つめていました。
それから五日後に彼は23歳の若さで旅立ちました。
葬式、埋葬が終わってから彼の会社の独身寮に奥様と遺品を取りに行きました。
彼の部屋は亡くなる前の状態であり、乱雑な光景は、今でも彼が帰ってきそうに思えました。
その後、彼の上司は管理不足の負い目もあったみたいで、お昼時だったこともあり上等な鰻をご馳走してくれました。
そして鰻を食べた後、その上司にお世話になった挨拶をして外にでますと、悲しくなるほど晴れた空と、見上げるのが疲れる赤坂の高層ビルが私の気持ちにのしかかってきました。
あらためて彼の早逝を悔やみました。
矢沢永吉 半生を語る
という事で今日は赤坂に出没です。
奥様に頼まれた和菓子を買いにきました。
今日のお店は「虎屋茶菓」赤坂店です。
住所: 東京都港区赤坂4-9-22
電話:03-3408-2331
定休日:毎月6日(12月を除く)
お店の外観です。
店内の雰囲気です。
虎屋の店内はあたかも高級ホテルにいるような気持にさせてくれます。
用事が終わって帰る時にも私の事を覚えていて、ご希望のお品を買えましたかと莞爾として笑いながら挨拶してくれました。
メニューです。
今日のオーダー「白玉あずき(小倉)」@1,320円です。
レストランの雰囲気です。
今日はテラス席でいただきます。
座るいなやテーブルセットが用意されました。
待つこと3分で「白玉あずき(小倉)」が到着しました。
白と黒の幾何学模様のコントラストに目がひきつけられました。
それでは実食です。
餡子が濃厚です。
甘さはギリギリの甘さです。
これ以上くどかったらしつっこいと思います。
白玉が極上の美味しさです。
加えて餡子との相性は至極であります。
幸せの気持ちが体中から沸き上がってきました。
箸休めでお茶をいただきながら国道246号をみていましたら思わず唇に幸せがのっておりました。
奥様のリクエストの「千里の風」です。
黄と黒の虎斑模様が勇猛果敢に風を切って走る虎を思わせる羊羹で、屋号の虎にちなんでいます。
寅年アニバーサリーだとも聞いていました。
これは黒色の小倉餡が味わいを高めています。
これは絶ウマであります。
赤坂に参りました。
ここへ来ますと早逝した義理の弟の事が思い出されます。
彼の独身寮は赤坂にあったのでした。
彼は奥様に似た真面目な性格から風邪で高熱があるのにもかかわらず、連日深夜まで仕事を続けていた事が仇となり、ある日の夜に人事不省に陥ったのでした。
その次の日の朝、会社を無断欠勤したので同僚の方が不思議がり独身寮を見にいったところ、すでに意識がなくそのまま救急病院に搬送されました。
それから会社の人から家族に連絡があり、義理の母と奥様が病院にいく事となり、私は運転手として付き添いました。彼が搬送された病院はドラマ「ふぞろいの林檎たち 」のロケ地でした。
ドラマの中で、陽子(手塚理美)や晴江(石原真理子)が通う看護専門学校は同敷地内にありました。
当然のことながら看護師さん達は陽子と晴江と同じ看護服をきており、不謹慎ながらとても感動していたのです。
昼食を食べに行った病院近くの食堂はふぞろい出演者の色紙が沢山あり当時からミーハーだった私の感激は感動にかわっていたのです。
誰もが単に風邪をこじらせただけという、病院からの報告を信じていて、お昼の時間は笑いが途切れる事はありませんでした。
午後、主治医からのムントレ(インフォームドコンセント)があるという事で、皆で笑顔を殺して診察室に入りました。そこにいた担当医の顔はこれから起こる事があってはいけない事のサインである事が想像できました。
そして、皆さんおそろいになりましたね、と前置きをしてムントレが始まりました。
担当医は、彼の脳のレントゲン写真を見せながら、風邪をこじらせた事で体力が弱まり、普通ならありえないのですが、菌が鼻から脳に入り脳膜炎になっていて、脳がこのように腫れあがっています。このままです脳の膨張により機能が停止します。当院としましては最善を尽くしますが最悪の場合を覚悟してください、と言われたのです。
実は身内の死亡宣告を聞いたのはこの時がはじめてだったのです。
よく頭が真っ白になるといいますが、本当に頭が真っ白になりました。
隣を見ますと悲嘆にくれた義母が嗚咽をこぼしています。
奥様はビニールタイルの床をじっと見つめていました。
それから五日後に彼は23歳の若さで旅立ちました。
葬式、埋葬が終わってから彼の会社の独身寮に奥様と遺品を取りに行きました。
彼の部屋は亡くなる前の状態であり、乱雑な光景は、今でも彼が帰ってきそうに思えました。
その後、彼の上司は管理不足の負い目もあったみたいで、お昼時だったこともあり上等な鰻をご馳走してくれました。
そして鰻を食べた後、その上司にお世話になった挨拶をして外にでますと、悲しくなるほど晴れた空と、見上げるのが疲れる赤坂の高層ビルが私の気持ちにのしかかってきました。
あらためて彼の早逝を悔やみました。
矢沢永吉 半生を語る
という事で今日は赤坂に出没です。
奥様に頼まれた和菓子を買いにきました。
今日のお店は「虎屋茶菓」赤坂店です。
住所: 東京都港区赤坂4-9-22
電話:03-3408-2331
定休日:毎月6日(12月を除く)
お店の外観です。
店内の雰囲気です。
虎屋の店内はあたかも高級ホテルにいるような気持にさせてくれます。
用事が終わって帰る時にも私の事を覚えていて、ご希望のお品を買えましたかと莞爾として笑いながら挨拶してくれました。
メニューです。
今日のオーダー「白玉あずき(小倉)」@1,320円です。
レストランの雰囲気です。
今日はテラス席でいただきます。
座るいなやテーブルセットが用意されました。
待つこと3分で「白玉あずき(小倉)」が到着しました。
白と黒の幾何学模様のコントラストに目がひきつけられました。
それでは実食です。
餡子が濃厚です。
甘さはギリギリの甘さです。
これ以上くどかったらしつっこいと思います。
白玉が極上の美味しさです。
加えて餡子との相性は至極であります。
幸せの気持ちが体中から沸き上がってきました。
箸休めでお茶をいただきながら国道246号をみていましたら思わず唇に幸せがのっておりました。
奥様のリクエストの「千里の風」です。
黄と黒の虎斑模様が勇猛果敢に風を切って走る虎を思わせる羊羹で、屋号の虎にちなんでいます。
寅年アニバーサリーだとも聞いていました。
これは黒色の小倉餡が味わいを高めています。
これは絶ウマであります。