下町っ子の上の空

好奇心が人一倍強く、見栄っ張りで、お人好しの下町っ子のBlogです。 ウンチクネタがくどいのがたまに傷ですが、お気軽にお立ち寄り下さい。

蕎麦の食べ方

続 本郷 食堂もり川

今日は「蕎麦前」です。
蕎麦前2

蕎麦前3
蕎麦と日本酒は切っても切れない関係ではないでしょうか?
蕎麦前という言葉があるくらいですから。
蕎麦前とは、言葉の通り蕎麦を食べる前に軽くつまんで飲む事をいいます。

蕎麦は本来香りが命です。
だから、昔のちゃんとした蕎麦屋は注文が入ってから打ったので、時間がかかりました。
客はその待つ時間に海苔などをあてにしてお酒を飲んで待っていました。
江戸時代から蕎麦を待つ間に軽く一杯ひっかけるのは、蕎麦屋での常識でした。
下町には今でもその習慣は残っています。
ですので、蕎麦屋には独特のつまみがあるのです。
具体的には「出し巻き玉子」「板わさ」「焼き海苔」「蕎麦味噌(焼き味噌)」「鴨焼き(焼き鳥)」などです。
とくに「出し巻き玉子」は蕎麦屋の腕がよくわかります。
また、下町には「抜き」と言って種ものの蕎麦なしなどもあります。
天ぷら蕎麦で言えば汁にひたった天ぷらをつまみに一杯やるのも粋とされていました。
場所によって言い方はちがいますが、例えば天蕎麦の台抜きとかカツ丼の頭などはその名残りです。

よく蕎麦は「噛んで」食べるものじゃなくて、つるつるっと「すすって」喉ごしを楽しむものだよとか、蕎麦は運ばれて来たら速攻で食べて相手を待っていないとか、ワサビはそばつゆに溶かさず、箸先につけて食べるとか、蕎麦は蕎麦つゆにドボンと全部つけちゃダメだよとか言われますが、それはTVのグルメ番組の悪影響です。
私は下町に長い事暮らしていましたが、昔そのような特殊作法で食べていた人は皆無でした。
しか〜し最近これらの特殊作法での食べ方が増えているのは事実です。
これは一般大衆がTVのグルメ番組に洗脳されたもので、それが徐々に人口に膾炙されたのでしょう。
特に、下町の有名蕎麦屋では、そのような特殊作法で食べる人が多いので、たまさか居合わせた方々が右顧左眄してマネをしたのが端緒ではないかと思っています。
実際つるつるっと「すすって」喉ごしを楽しむ食べ方は、かなりの息苦しさをともないますので、自らの御足(おあし)で古典落語の所作をまねするなど愚の骨頂であります。
そのような食べ方が美味しいと思う方はそのように頂けば宜しいだけの話なのです。
強制させるようなものでは決してありません。

蕎麦の食べ方で一つ言えるのは、蕎麦は端から食べるのではなく真ん中からとって食べた方がうまく食べられます。よく蕎麦を長くとりすぎて、蕎つゆに入れるのを苦労している人を見かけますが、そのまま食べたら犬食いになりやすいので、そのような場合は一旦せいろの上に蕎麦をおいて、その中心をつかんで食べます。
それでもまだ長かったらまたそばをせいろの上に置きなおして中心をつかめば食べやすくなります。
要は、蕎麦のきれいな食べ方は真ん中、真ん中を心がけることです。
なお唐辛子をかけたかったら、蕎麦そのものの上に食べる前にすこしずつかけておいたほうが、唐辛子の香りと辛さが楽しめます。
この位ですかね、気に留めておくことは・・・
蕎麦屋は昼間から飲める貴重な場所です。
たまには休日の昼下がり美味しい日本酒と美味しいつまみでのんびりするのはいかがでしょうか。
個人的には焼酎の蕎麦湯割をお奨めします。


何て活きのいい魚だ(笑)



今日は本郷に出没です。
すこし逍遥しました。
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ご存じ菊坂です。

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その「菊坂下道」沿いに樋口一葉旧居跡があります。
井戸があるところが樋口一葉菊坂旧居跡です。 

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目つきの悪い東大生の写真がありましたのでパチリしました。
どこかで見たことがあるような・・・

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東京への修学旅行宿として一世を風靡した「風明館」さんです。
パチリしましたのは、都内とは思えない庭のある閑静な純和風旅館の台町別館と有形文化財の本館です。

ひさびさに古典的食堂にいきたくなりました。
今日のお店は東京大学御用達の「食堂もり川」さんです。

住所: 東京都文京区本郷5-30-16
電話:03-3811-1819
定休日:日曜・祝日

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お店の外観です。

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メニューです。

今日のオーダー「鴨肉とせりのすき焼鍋(生玉子付)」@1,200円です。

「食堂もり川」の名前の「もり川」は「旧森川町」からきています。
当地は江戸時代「森川宿」と称していました。
明治5年に岡崎藩主本多氏の屋敷地と先手組屋敷と併せ「森川宿」から「森川町」と名付けられたそうです。
旧森川町は、昔ながらの本郷の様子をもっとも良く残している地域かもしれません。
ただ、この地域は、今、ミニバブルのような状態になっており、古い家が次々に取り壊されて分譲住宅に変わっています。

閑話休題おはなしはもどりまして
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待つこと12分で「鴨肉とせりのすき焼鍋(生玉子付)」の到着です。
見た目豪華ですね。

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それでは実食です。
あれっ、鴨肉って柔らかいと思っていたのですが、この鴨肉はかなり噛みごたえがあります。
肉汁もあまりわき上がってきません。
不味くはないのですが、かなり拍子抜けです。
せりは美味しいですが、私は兎ではないですからね。
どうでしょう大根サラダはおいしかったのですが、main dishがこれではね。
決して不満ではないのですが・・・
今日のところは「コスパ悪し」と言わせていただきます、失礼。

それでは(^_-)

勝どき 長寿庵

今日は虚飾の街大泉学園の話です
長寿庵1
大泉は明治24年の三村合併時に、井頭池の泉から採られた名前です。もとは小さい泉が多いところでしたので小泉とかいて小泉(おいずみ)と呼ばれていました。その後転じて大泉となったそうです。
何故大泉には升目模様の街路があるのかということなのですが、升目模様の高級住宅地には戦前には高級将校の住居があり升目に整地されていました。そこは戦時中ほとんど空襲がなく無傷でした。戦後その町並みに高級住宅街が置き換わって出現したというのが私の推理なのです。
そもそも大泉(練馬)は江戸時代において江戸市民の根菜(ダイコン・ニンジン・ハス等)の供給拠点でした。大八車に根菜を積みはるばる大泉(練馬)から神田の市場まで毎日運んでいたのです。その名残が「練馬大根」です。軍隊の副食物の「沢庵」として安定した需要にささえられてきたのですが、終戦により軍隊がなくなりさらに食文化の変化で「沢庵」=「練馬大根」は衰退していったのです。
大泉(練馬)の人びとは浄土宗の信者が多く、信仰に篤く勤勉な人多くというのが江戸時代の風評でした。
さて大泉学園の「学園」は、大学等の高等教育機関(大泉学園都市計画では東京高等師範学校(現筑波大学)若しくは東京第一師範学校(現東京学芸大学)を誘致し学園都市として開発する計画がありましたがこれが頓挫した残滓(ざんし)です。結果「学園」の名前だけが残ったのです。誘致が成功すれば「成城学園」や「玉川学園」に肩を並べた真の学園都市だったのでしょう。
そして「都民農園セコニック」ですが、大泉学園にはこの名前のバス停があります。
しかしここには「都民農園」はありません。戦前の学園都市計画に即して作られた農園ができましたが、戦後住宅地に転じ、今はチッポケな児童公園が残っているのみです。
後半のセコニックは東証第二部の光学情報機器のメーカーの名前です。スーパー「いなげや」に自社敷地を売りその二階に近代的な本社を移転させたのです。ここで下車した人はこのギャップに驚くこと間違いないでしょう(笑)
「虚飾の街」の意味がお分かりいただきましたでしょうか。
それと大泉学園には加藤という苗字がとても多いのです。私は加藤総本家の方が偶然にもお取引先なのでお話を聞きますと、大分家だけでも五家あり、そこにぶら下がる加藤の総数は想像を絶するとのことでした。
もう一ついいますと大泉学園には「小泉牧場」という牧場があります…23区内なのに(笑)近隣には牧場が一つ、さらに駝鳥(だちょう)牧場もあります…一体全体何という街でしょう。

今日はメタボ対策で勝どき「長寿庵」です。
長寿庵2
お店の外観です。

住所: 東京都中央区勝どき1丁目9−5
電話:03-3531-0091
定休日:日曜・祝日

長寿庵3
本日の獲物「大盛蕎麦」@700です。

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ウズラの卵がDefaultでつきます。そしてウズラの卵専用ハサミです…あら珍しい。

長寿庵5
味ですか、蕎麦の味はわからないとはいいながら最近良く蕎麦を食べているので少しは味がわかるようになりました。ここの蕎麦の打ち方あまり良くないですね、少しもサモサしています。水洗いも冷水でないのですこし蕎麦がヌルイですね。蕎麦の香りもあまりしません。つけ汁はマズマズのでしたが、これ以外特筆するところはあまりありませんでした。
それと大盛で@700は高いのでは、それに大盛の割には盛が少ないような気がします。

最後に明治の文豪夏目漱石先生も蕎麦好きで、登場人物に良く蕎麦を食べさせています。
以下は「我輩は猫である」の文中で美学者の迷亭に「笊(ざる)蕎麦」の食べ方を紹介していましたので、引用して終わります。
【QOT】
(迷亭は)「打ち立ては有難いな。蕎麦の延びたのと、人間の間が抜けたのは由来頼母(たのも)しくないもんだよ」と薬味をツユの中へ入れて無茶苦茶に掻き廻はす。「君はそんなに山葵(わさび)を入れると辛いぜ」と主人(苦沙弥先生)は心配さうに注意した。「蕎麦はツユと山葵(わさび)で食ふもんだあね。君は蕎麦が嫌いなんだろう」(中略)「蕎麦を食うにも色々流儀がありますがね。初心の物に限って、無闇にツユを着けて、そうして口の中でくちやくちや遣つていますね。あれぢや蕎麦の味はないですよ」(中略)「此の長い奴へツユを三分の一つけて、一口に飲んで仕舞ふんだね。噛んぢやいけない。かんぢや蕎麦の味がなくなる。つるつると咽喉を滑り込む所がねうちだよ」
【UNQOT】

それでは(^_-)
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