今日は「イケズのテクニック」の話です。

以下は京都にハマった京都在住でない女性が作られたイケズの例です。
「その洋服似合(にお)たはりまんな〜!馬子にも衣装でんな〜!」
「ビンボー人の子沢山て言いまっけど、おたくお子さん何人でっか〜!」
「おうちのお嬢さん肥えててよろしな〜!砂漠で迷ても生き残れまんな〜!」

ところが京都人からすると、これらはどれもイケズではないようです。そこで京都人が添削すると次のようになります。
「今日のべべよう似合わはるわ〜。ほんまに普通の人に見えますえ」
「おたくさん ようさん(沢山)お子さんいてはるんやろな〜。偉いわ〜」
「品があって可愛(かい)らしいお嬢さんやこと。末は天平美人やね」

しかし、感性の問題でしょうか、上記と比して直截的ではないことは確かですね。よくよく考えないとイケズとは分かりません。これを標準語でいうと次のようになります。
「みっともない容姿でいらっしゃるのに上手に服装で誤魔化されましたね」
「貧しそうにお見受けしますが実際のところはいかがですか?」
「ひどく太った娘さんですが、なにか取り柄はあるのでしょうか」

「イケズの構造」入江敦彦著より転載

下町っ子としては、やはりイケズは毒を秘めた言葉といえるでしょう。しかし下町っ子は単純ですからもしかするとその裏側に隠れた意味が分からず、イケズの毒性に気がつかないでいるかもしれません。
かつて当blogにも書いていますが、京都はあまりにも多くのlocal rule(特殊約束)が横行しています。そういう中ではlocal rule(特殊約束)の弊害により物事の運行が速やかに進みません。
京都はおおいなる鄙(ひな)といいたいですね、時間が今でもまったりと動いているのでしょうか…

きんなべ1
私の京都のお奨め店といえばやはり「きんなべ」さんです。

住所: 京都府京都市東山区大和大路3丁目博多町68
電話:075-531-4188
定休日:無休

きんなべ2
ここは取引先の同僚の方がここのお婿さんで、当初は二足の草鞋をはいていたのですが、最終的にはここに戻られて家業を継がれたのです。そのため京都での接待は圧倒的にこのお店でした。ここの「紙鍋」では本当に美味しいですよ
「紙鍋」とは金網に秘伝の和紙をかぶせ、そのなかで鶏肉や旬の野菜、京湯葉、手作り豆腐をゆっくり炊いていただくものです。しかし何で焼けないのでしょう、何で孔が開かないのでしょう、ここに来るたびにいつも不思議に思っていました。
なんで「きんなべ」かっていいますと、本当に金の鍋があったとか、戦争で供出して現存してないそうです。それでも金の大杯(おおさかずき)は残っています。丈夫な歯で金を噛みちぎってはいけまへんえ、といつも女将さんにわれながら、この大杯(おおさかずき)になみなみと日本酒を注ぎ、皆で飲みまわしていました。
日本がジパング(黄金の国)だということを痛感した瞬間です!

きんなべ1
そうそうここの鱧(はも)も美味しいですよ、たしか梅肉でなく山葵で食べるのがお約束です。
本日の画像は「美食三昧」さん他より転載

ということ本日は実食ネタでなく、すみません。
どうしても「きんなべ」さんのことを書きたくなったものですから…
しかしここのお店は一回も身銭をきったことがありませんが、多分値段は@10,000/人見当です。決してお安くはないので、気合を入れて訪れてください。

それでは(^_-)