今日は「戦争の構造」の話です。
第二次世界大戦中、近距離で敵兵と遭遇したアメリカ軍兵士が、どのくらいの割合で発砲したか知っていますか。
たったの20%です。残りの80%は、弾薬補給などの口実を見つけて殺人行為を忌避していたそうです。このパーセンテージは日本軍の玉砕攻撃(Banzai Attack)にさらされた場合でも変わらなかったそうです。最前兵の兵士たちは、自分が殺されるという恐怖よりも、敵を殺すstressの方を強く感じていたのですね。

実はこの調査結果に慌てたのがアメリカ軍部です。兵士が道徳的であったのではまずいのです。そこで発砲率を高めるべく心理学的研究が行われ、ベトナム戦争での発砲率は90%までに上げることに成功しました。
e.g.
第二次大戦での発砲率15〜20%
朝鮮戦争での発砲率55%
ベトナム戦争での発砲率90〜95%

アメリカ軍部は発砲率上昇の為にオペラント条件付け(給餌機のレバーを押すと鼠が特定行為をする)に倣(なら)ったそうです。
具体的には射撃訓練の的を丸型標識から人型標的に変え、本物の人間のように自動的に起き上がるようにしました。殺人の訓練が非常にリアルに繰り返し行われているので、実戦で本当に人を撃っても的(まと)を撃っただけだと 思いこむことが可能になるようにしたのです。さらに射撃の成果によって、軽い懲罰を科したり報酬を与えたりもしました。

しかしこの「敵を見たら反射的に発砲する」為の訓練方法には大きな欠陥がありました。
兵士の心理的障壁が取り除かれるのは発砲する時点までであり、敵を殺した後に生ずる精神的障害(trauma)までは考慮されなかったのですね。
多くの帰還兵が帰国時に「人殺し」と非難され、精神を病んだのです。
兵士達に非難が集まると、兵士たちは殺人行為の受容が困難となりました。
その為に上述の精神的障害(trauma)に成ります。そして自分自身を責め、自殺するものも出てきました。

これを排除するためにアメリカ軍部は兵士に物理的距離を保つようにしたのです。
戦闘の最前線で発砲をためらう兵士たちも、敵を直接見ることのできない遠距離にいるだけで、より破壊力のある攻撃手段(追撃砲の発射や艦砲射撃、航空機から爆撃など)を躊躇なく使えるようになります。目前の敵を射殺した兵士が生涯癒えぬ心の傷を負うのに対し、空爆に参加して百人の命を奪った爆撃手は何の痛痒も感じないのです。
殺戮兵器の開発は、敵をいかに遠ざけ、より簡単に大量の犠牲者を出すかに主眼が置かれてきました。素手で殴り殺すより刃物を、さらには銃器を、砲弾を、爆撃機を、果ては核弾頭ミサイルを、です。
しかもアメリカの場合、これが国を支える基幹産業の一つになっています。
したがってアメリカでは戦争はなくならないのでしょう。

諸悪の根源である「死の商人」と「宗教家」、「人種差別主義者」は実際には戦地には行かず、行かせる側です。
さらにいえば戦争当時者の中でも、戦争開始を決定する最高権力者ほど、敵からの心理的・物理的距離が離れたい位置に置かれているということです。
最高権力者は敵の返り血を浴びることも、敵の銃撃に撃ち抜かれた戦友が発する断末魔の叫を聞くこともありません。ですので最高権力者は良心の呵責もなく大規模虐殺計画を実施できる心理的背景が醸成されているのです。

世界には良い国と悪い国があるという考え方があります。
何が良い国かというと、戦勝国が良い国です。
第二次世界大戦でも、日独が戦勝国になっていれば日本は良い国であり、アメリカは悪い国となって裁かれていたでしょう。
白人支配と搾取で苦しむ東南アジアの植民地を開放したという日本の功績が讃えられていたでしょう。

悪い国が良い国を侵略する戦争が国連や国際法で禁止された戦争だとしても、良い国が悪い国の侵略戦争に反撃する自衛戦争(正当防衛)は正義の戦争であるというものです。
侵略から始まっていても、勝って終戦を迎えれば侵略した国は良い国となり、侵略された側が悪い国であったと国際的には認められています。

戦争とは上述のような大きな矛盾を内包しているのです。
日本人なら最低の責務として選挙だけは必ず投票に行きましょう。
矛盾を矛盾で終わらせない為にも・・・
「ジェノサイド」高野和明著、子供には読ませられないブログGIGOより参考転載


サンシャインサカエ 日本のCMです。



今日は小川町に出没です
今日のお店は前から気になっていた小倉名物の「どき肉うどん」さんです。
美味しいのでしょうか・・・

住所: 東京都千代田区神田錦町1-14 紅雪神田錦町ビル1F
電話:03-3294-8222
定休日:日曜・祝日

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お店の外観です。

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店内の雰囲気です。

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どき肉うどんの案内です。

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メニューです。

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今日のオーダーは「どき肉うどん」@590円です。
どき肉うどんとは北九州小倉発祥のうどんだそうです
牛の頬肉とかすじ肉のことをどぎ肉とよぶのだそうです。

待つこと3分で着丼です。
見た目blackうどんです。
麺の中央に生姜がこんもりと乗っています。

それでは実食です。
汁(つゆ)は甘辛い味ですね、汁(つゆ)の温度は熱くありません。
うどんはコシがなくぬるりんとしています。
どき肉はほろほろと身くずれはいいのですがパンチがあまり感じられません。
せめて肉ダブルにしておけば良かったなと思ったのですがtoo lateでした。
どうですかね、これで@590円は考えてしまいます。
本場小倉ではもう少し味が違うのではと、思いはせてしまった今日この頃でした・・・

それでは(^_-)