今日は「冤罪考」の話です。
将軍家の食事をつかさどる江戸幕府台所頭、鈴本喜左衛門がある日、切腹を命じられた。三代将軍家光が鷹狩りに行った先で出された昼食の吸い物に砂がまじっていたのが理由である。たまたま強風で獲物がなく、機嫌を損ねていた家光の怒りがそのことで爆発した。

ところが喜左衛門は敢然と抗議する。砂は強風のせいで家光の口やひげについたもので、料理に入っていたものではない。口をすすぎひげを洗ってもう一度ためし、まだ砂がまじっていたら切腹でも何でもする。
事実は喜左衛門の言ったとおりだったという話が、幕臣の逸事を数多く収めた幕末の書物「流芳録」にある。

将軍が「ジャリッ」と砂をかめば家来の命が飛ぶ。冤罪はどこに潜んでいるかわからない。
人を裁く難しさである。東京電力女性社員殺害事件で、無期懲役判決が確定して服役中のネパール人受刑者が求めていた再審を認める決定が東京高裁で出た。「無罪を言い渡すべき明らかな証拠」が見つかった、と決定は明快だ。

ネパール人は釈放されたものの、事件から15年という時がたっている。
意地やメンツでなお無用に時間を費やそうとしていないか。裁判所の決定に異議を申し立てた検察には、重々考えていただきたい。
家光は喜左衛門の態度を多とし、褒美として200石加増した。乱暴な決断も早いが、非を認めて正すのも早かった。  
日経新聞「春秋」より転載

久々に新聞を見て驚きました。
「無期懲役」が「無罪」ですか
この冤罪の結果はネパール人男性を15年間という歳月の間、彼の自由を剥奪してなおかつ真犯人はわからず事件は未解決という事実だけが残りました。
初めから有罪ありきの裁判ではなかったのでしょうか。
この判決で裁判の無謬性神話はcollapseしてしまいました。
ネパール人男性にはご苦労様でしたと申し上げるとともに15年間に亘り無実を訴え続けたご本人や家族の「無実を信じる力」に敬意を表したいと思います。
その一方亡くなれた遺族の方々の心情を考えると・・・
さすがに15年の時間経過のなかではあらたな真犯人の逮捕は難しく、さぞかし遺族の方々も心情は憤懣やるかたないと忖度するところでもあります。

江戸時代には高級武家の放蕩息子の不行跡にたいして、無禄の侍がその子供の将来を保証してもらうということで身代わり冤罪となった事例は多々あったと聞きおよんでいますが、これはこれで経済合理性の覚悟のもとで行われており、不幸と言えば不幸ですが宜(うべ)なるかなと思うところでもありますが、真の冤罪はやはり唾棄すべきものでしょう。


Can anyone explain why not float the swimmer's body?
If no air leaves the lungs, although impulse, if anything does not sink so fast.
Seems manipulated.



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今日は水天宮に出没です。
今日のお店はいつも行列ができているので気になっていました。
ということで今日のお店は稲庭うどんの名店「古都里」日本橋本店さんです。

住所: 東京都中央区日本橋蛎殻町2-2-1 冨田ビル 1F
電話:03-3664-1030
休日:無休

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お店の外観です。

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店内の雰囲気です。

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メニューです。

なめらかな舌ざわり、淡白でつるつるした味わいのある稲庭うどんは、四国の讃岐うどん、名古屋のきしめんとともに、日本三銘うどんの一つとして知られる干しうどんの逸品です。秋田県稲川町稲庭地区は、うどんづくりの里として知られ、各店が江戸時代から伝わる技に工夫を重ね、その味は全国的に高い評価を受けています。
稲庭うどんが誕生したのは江戸時代初期のことです。
当時、小沢地区に住んでいた佐藤市兵衛という人が、地元産の小麦を使って干しうどんや各種麺類を製造していました。
その味は比類なき上品と称せられるほどだったそうです。その後、佐藤吉左衛門がその技を引き継ぎ、さらに技術改良に努めた結果、藩主の御用を賜るまでになりました。
当時は生産量も少なく、庶民の口に入ることの少ない高級品でした。
そして特産品として知られるようになったのは、明治以降のことです。
宮内庁への献上や各博覧会などで数多くの賞を受賞。一子相伝と言われるうどんづくりの技と心は、今も脈々と稲庭の里に受け継がれているそうですよ。

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今日のオーダーは「水天さん」@1,050円です。
「水天さん」は、稲庭うどん(麺つゆは醤油ダレと胡麻ダレの二種)、天麩羅(海老、さつまいも、かぼちゃ)、変わりご飯が付きます。
まつこと7分で運ばれてきました。
見た目美うどんですが超乙女盛です。
稲庭うどんはぴかぴかつやつやでしっかりしまっており、のど越しはツルツル。コシもあって美味しいです。
天麩羅もカラッと揚がっていて、痩せてはいますが特に海老は結構なお味でした。
麺つゆは醤油だれの方が美味しくいただけました。
胡麻ダレは麺が胡麻ダレの香りに負けている様な感じです。
唯一の瑕瑾は乙女盛です。
普段は少量でもあまり気にならないのですが、@1,050円のコストでこの量はさすがに考え込んでしまいます。

それでは(^_-)