今日は「樹木希林嚊左衛門異聞」の話です。 
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やったことがほんのわずかだもの。
やり残したことばっかりでしょう、きっと。
一人の人間が生まれてから死ぬまでの間、本当にたわいもない人生だから、大仰には考えない。
靴下でもシャツでも最後は掃除道具として、最後まで使い切る。
人間も、十分生きて自分を使い切ったと思えることが、人間冥利に尽きるということだと思う。
自分の最後だけは、きちんとシンプルに始末することが最終目標。
私は「なんで夫と別れないの」とよく聞かれますが、私にとってはありがたい存在です。
ありがたいというのは漢字で書くと「有難い」、難が有る、と書きます。
人がなぜ生まれたかと言えば、いろんな難を受けながら成熟していくためなんじゃないでしょうか。
私、とにかく今、一人でやっているでしょ。
ここに来るのも一人、何をするのも一人。
誰かに頼むとその人の人生に責任を持てないからみんなね離婚してね、次にいい人と出会ってるつもりでいるけど、似たようなもんなのね。
ただ辛抱が効くようになっただけで・・・
人がうれしかったりした時に、 泣くことが多いわね。
悔しい、悲しい、で泣いたことはないわね。
「なんてすてきなことを言うんだ」っていう時に泣けてくるね。
がんはありがたい病気。
周囲の相手が自分と真剣に 向き合ってくれますから。
ひょっとしたら、この人が来年はいないかもしれないと思ったら、その人との時間は大事でしょう?
そういう意味で、がんは面白いのよ。
夫1人だけ、奈落の底に落として、自分だけ保身ということはしません。
もし生まれ変わったら、内田とはもう逢いたくない。
もし次逢ったら、また好きになってしまってまた大変な人生を送ってしまうから。
「幸せはいつも『今』ここにある」より転載

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樹木希林さんは嚊左衛門(気が強くて男勝りの女房を、戯れて男の名のようにいう言葉)でした。
1964年に俳優の岸田森さんと結婚していますが1968年に離婚しています。
1973年10月に内田裕也さんと再婚するのですが、1年半で別居しています。
別居が始まったのが1975年4月なのに。
1975年5月には妊娠して長女也哉子さんを授かります。
1975年4月末と5月初めは、ほぼほぼ同時期なので、妊娠と引き換えに別居したのかもしれません。

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個人的には内田裕也さんも大変だったと思います。
内田裕也さんのフラワー・トラベリン・バンドのヴォーカルをやっていた頃の、希林さんが内田さんを声援をしている姿が今でも目に焼き付いています。
当時、希林さんの応援の仕方はひたすら異常で、周りの若い女性ファンがドン引きしていた事を覚えています。
良く申せば熱狂的なファン、悪く申せばストーカー的な応援でした。
個人的には後者の色合いが強かったと思います。

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希林さんが「ムー一族」の打ち上げパーティーの席上、番組プロデューサーの久世光彦さんと番組出演者のともこさんとの不倫を暴露し大騒ぎになった事がありました。
その発言を聞いて真っ先に、バカヤロー。そんな話やめろ!と絶叫したのは久世さんの友人としてパーティーに呼ばれていた沢田研二さんでした。
その後すぐに席を蹴って会場を後にしたのでした。
希林さんの発言を受けた久世さんは、今、希林さんが言ったことは事実です。
ともこも大きなオナカで頑張りました。
このことは僕の不徳です。
でもこれが人間なのです。
僕はムーが大好きでした、とスピーチしたのでした。
ところが数時間後、騒ぎを聞きつけた希林さんの夫、内田裕也さんが店に飛び込んできたもののジーンズ姿のため入場を断られ、押し問答の末、パトカーまでが出動する騒ぎもあったのです。
その際に、殺気立った裕也さんは、あのヤロウ、離婚だ、と息巻いていたのですが、その騒ぎに対して、希林さんは、久世さんがああした状況の中でなし崩しにショボショボしていくのが耐えられなかった。
2人の気持ちを軽くしてやろうと思って言った、とその発言の真意を語っていました。
その一方で、裕也さんには、離婚というならああ上等、とキッパリと決めて、沢田さんに対しては、ああいう見せかけの優しさが久世さんをダメにした、と反論していたのです。
なんとも偉丈夫な女性だなとただただ驚いていました。

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個人的に最期に彼女をみたのは「万引き家族」でした。
この映画ではリリーフ・ランキーを演じる治は、この家族の中で、父親的な役割をしているわけですが、求心力がいまひとつ弱かったのです。
その治の代わりに家族を束ねたのは希林さんが演じる祖母・柴田初枝でした。
とても素晴らしい演技でした。
ご冥福をお祈りいたします。合掌。


「万引き家族」予告編



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今日は人形町に出没です。
今日のお店はよく行きますがアップは初めてです。
今日のお店は「鮒忠」人形町店さんです。

住所: 東京都中央区日本橋人形町1-16-1
電話:03-3661-8286
定休日:日曜日

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お店の外観です。

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店内の雰囲気です。

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メニューです。

今日のオーダー「幕の内弁当」@900円です。
店内は活気にあふれています。
花番(客の注文を奥に通したり、できた料理を運んだりする人)さんが独楽鼠のようにテキパキと働いています。
私の注文をとった際は「まく一丁〜」と奥に通す高らかな声が発せられました。
昔の下町の雰囲気が横溢しています。

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座るやいなやお茶とおしぼりが到着しました。

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待つこと7分で「幕の内弁当」が到着しました。
見た目「THE和食」です。

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オカズは、刺身はマグロの赤身が三切れ、イカフライ、唐揚げ、春巻、玉子焼き、焼売、紅白蒲鉾です。
味噌汁は蜆の味噌汁です。
それでは実食です。
マグロは極美味ではありませんが鮮度があり美味しいです。
揚げ物は、イカフライが想像を超えた柔らかさで高評価です。
唐揚げは祖業の鶏を使っていますので柔らかく且つジューシーであります。
春巻き、玉子焼き、焼売も美味しいです。
特筆すべきはオカズのすべてが熱々です。
なかなかできるものではありません。
これを世にいう「凡事徹底(なんでもないような当たり前のことを徹底的に行うこと)」のあるべき姿なのでしょう。
白眉は蜆の味噌汁です。
蜆の出汁が良くでていてとても美味しかったですね。
老舗激戦区の人形町で人気店を張っている事がよくよく理解できました。

それでは(^_-)