今日は「贈答品」です。
徳川家康が浜松城在城の頃のことである。
京都から、その頃珍しい香りの高い九年母(くねんぼ)という蜜柑の一種が送られてきた。
そこで家康は、姻戚関係にある相模小田原の北条家へお裾分けにと百個ばかり送り届けた。
ところが、これを受け取った北条家の家臣たちは、領国内に橙の産地を持っていたので、
「なんじゃ。これは橙ではないか。珍しくもない。浜松では、こんなものが珍しいとみえるわ」
と、一見、橙と似ている九年母を、よく吟味もせず、家康を嘲笑るつもりで、大きな長櫃に橙をいっぱい詰め、八人の人足に担がせて、返礼にと浜松に運ばせた。
これを見て家康は、「ああ、北条家も先は長くないな」と嘆息し、家来たちに、こう言った。
「主人の過ちを、その家来が、よく補うてこそ、一国の安泰が保たれよう。
主人はともあれ、家来どもまでが、このように粗忽であってはならぬ。
肝に銘じておくように」
果たして家康が見抜いたように、小田原の北条家は、それから約九年後に滅亡した。
「東武談叢」より転載
少し説明を加えます。
京都から、その頃珍しい香りの高い九年母(くねんぼ)・・・と書かれているので誤解されますが、この九年母(くねんぼ)という蜜柑は沖縄産の極めて珍しい果物なのです。
家康はご丁寧にもその九年母(くねんぼ)にその旨の添状をつけていますので、よく読めば北条家のものは家康の気遣いが分かったのですね。
家康にとって、北条氏直は実の娘の婿ですから、婿からの礼状を毎日待っていたのです。
ところが届いたものは令状にあらず、立派な塗りの長櫃に櫛比の如く詰め込まれた山盛りの橙(だいだい)だったのですね。
今でもそうでありますが、返礼品に同等の物を贈るのは欠礼です。
加えて添状には「湯河原辺の橙でござる」という家康に対する御礼の文面がないものでした。
これらの振る舞いを見て家康は、北条家の家臣には「人」がいないと断じたのです。
家康の見立ての通り、それから9年後に滅びたのです。
私がサービス業でそのレベルを見るのは、客の言葉を復唱するときです。
例えばメトロで、ビッド処理をお願いします、と言えば、承知しました。ビッド処理ですね、と返すのが普通です。
この間、同様のやり取りをしたところ、承知しました。ビッド外しですね、と復唱されたので、ビッド外しとは何ですか、と聞きましたら、する事はいっしょですがビッド処理の正しい言い方です、と言ったので、それなら、客の言葉を言いなおすのは失礼です。
以後、言いなおしは止めてください、とお願いしましたら、赤面して謝っていました。
このレベルでもかなり腹が立つのに贈答品で贈ったものを上書きされたら普通なら怒り心頭で怒髪冠を衝くでしょう。
確かに贈り物は難しいですよね。
例えば好きな食べ物とか衣服とかは、安牌だと思っていてず〜っと送り続けていたら、ある時から食べ物の好みが変わったとか、体型が変わったとかいう事がありますので、ここらはたまには伺ってアップデートをする必要がありあますよね。
折角の贈り物が好意の押しつけになっては詮無いことです・・・
注意力の欠乏は、無知にまさる害を及ぼす。
ベンジャミン・フランクリン(Benjamin Franklin)
これはすごい。
今日は練馬に出没です。
この間、熊本出身の方と熊本話で盛り上がっていましたら、馬刺しの話になりました。
私もかなり熊本には行っていましたので、熊本名産の馬刺しはかなりいただきました。
という事で今日は馬刺しの食べられるお店です。
今日のお店は「ダンダダン酒場」練馬店さんです。
住所: 東京都練馬区豊玉北6-1-7 メイゾン豊玉 1F
電話:03-6914-6567
定休日:無休
お店の外観です。
店内の雰囲気です。
メニューです。
今日のオーダー「馬刺(トロ)&焼餃子&ご飯」@790+@450+@190=1,440円です。
待つこと6分でアルコールなし水割りの到着です。
待つこと9分で「馬刺(トロ)」の到着です。
なんてきれいな赤身でしょう。
たまりませんね。
薬味は上から、岩塩、すりおろしニンニク、生姜です。
それでは実食です。
何年ぶりかの馬刺しです。
店員さんに聞きましたらカナダ産だそうです。
それでは実食です。
うん、甘〜いあんど口の中でとろけます。
薬味はニンニク中心で頂きました。
これは舌鼓の乱れ打ちです。
またこれがご飯に合う事合う事たまりません。
大満足です。
待つこと11分で「焼餃子」の到着です。
見た目良い焼き加減です。
それでは実食です。
餃子は本当に肉汁が溢れ出てきました。
美味しいですが、冷めたら味が半減です。
美味しさは2.5個まででしょうか。
で〜も馬刺しが美味しかったのでノープロブレムです。
大満足の練馬の夜でした。
徳川家康が浜松城在城の頃のことである。
京都から、その頃珍しい香りの高い九年母(くねんぼ)という蜜柑の一種が送られてきた。
そこで家康は、姻戚関係にある相模小田原の北条家へお裾分けにと百個ばかり送り届けた。
ところが、これを受け取った北条家の家臣たちは、領国内に橙の産地を持っていたので、
「なんじゃ。これは橙ではないか。珍しくもない。浜松では、こんなものが珍しいとみえるわ」
と、一見、橙と似ている九年母を、よく吟味もせず、家康を嘲笑るつもりで、大きな長櫃に橙をいっぱい詰め、八人の人足に担がせて、返礼にと浜松に運ばせた。
これを見て家康は、「ああ、北条家も先は長くないな」と嘆息し、家来たちに、こう言った。
「主人の過ちを、その家来が、よく補うてこそ、一国の安泰が保たれよう。
主人はともあれ、家来どもまでが、このように粗忽であってはならぬ。
肝に銘じておくように」
果たして家康が見抜いたように、小田原の北条家は、それから約九年後に滅亡した。
「東武談叢」より転載
少し説明を加えます。
京都から、その頃珍しい香りの高い九年母(くねんぼ)・・・と書かれているので誤解されますが、この九年母(くねんぼ)という蜜柑は沖縄産の極めて珍しい果物なのです。
家康はご丁寧にもその九年母(くねんぼ)にその旨の添状をつけていますので、よく読めば北条家のものは家康の気遣いが分かったのですね。
家康にとって、北条氏直は実の娘の婿ですから、婿からの礼状を毎日待っていたのです。
ところが届いたものは令状にあらず、立派な塗りの長櫃に櫛比の如く詰め込まれた山盛りの橙(だいだい)だったのですね。
今でもそうでありますが、返礼品に同等の物を贈るのは欠礼です。
加えて添状には「湯河原辺の橙でござる」という家康に対する御礼の文面がないものでした。
これらの振る舞いを見て家康は、北条家の家臣には「人」がいないと断じたのです。
家康の見立ての通り、それから9年後に滅びたのです。
私がサービス業でそのレベルを見るのは、客の言葉を復唱するときです。
例えばメトロで、ビッド処理をお願いします、と言えば、承知しました。ビッド処理ですね、と返すのが普通です。
この間、同様のやり取りをしたところ、承知しました。ビッド外しですね、と復唱されたので、ビッド外しとは何ですか、と聞きましたら、する事はいっしょですがビッド処理の正しい言い方です、と言ったので、それなら、客の言葉を言いなおすのは失礼です。
以後、言いなおしは止めてください、とお願いしましたら、赤面して謝っていました。
このレベルでもかなり腹が立つのに贈答品で贈ったものを上書きされたら普通なら怒り心頭で怒髪冠を衝くでしょう。
確かに贈り物は難しいですよね。
例えば好きな食べ物とか衣服とかは、安牌だと思っていてず〜っと送り続けていたら、ある時から食べ物の好みが変わったとか、体型が変わったとかいう事がありますので、ここらはたまには伺ってアップデートをする必要がありあますよね。
折角の贈り物が好意の押しつけになっては詮無いことです・・・
注意力の欠乏は、無知にまさる害を及ぼす。
ベンジャミン・フランクリン(Benjamin Franklin)
これはすごい。
今日は練馬に出没です。
この間、熊本出身の方と熊本話で盛り上がっていましたら、馬刺しの話になりました。
私もかなり熊本には行っていましたので、熊本名産の馬刺しはかなりいただきました。
という事で今日は馬刺しの食べられるお店です。
今日のお店は「ダンダダン酒場」練馬店さんです。
住所: 東京都練馬区豊玉北6-1-7 メイゾン豊玉 1F
電話:03-6914-6567
定休日:無休
お店の外観です。
店内の雰囲気です。
メニューです。
今日のオーダー「馬刺(トロ)&焼餃子&ご飯」@790+@450+@190=1,440円です。
待つこと6分でアルコールなし水割りの到着です。
待つこと9分で「馬刺(トロ)」の到着です。
なんてきれいな赤身でしょう。
たまりませんね。
薬味は上から、岩塩、すりおろしニンニク、生姜です。
それでは実食です。
何年ぶりかの馬刺しです。
店員さんに聞きましたらカナダ産だそうです。
それでは実食です。
うん、甘〜いあんど口の中でとろけます。
薬味はニンニク中心で頂きました。
これは舌鼓の乱れ打ちです。
またこれがご飯に合う事合う事たまりません。
大満足です。
待つこと11分で「焼餃子」の到着です。
見た目良い焼き加減です。
それでは実食です。
餃子は本当に肉汁が溢れ出てきました。
美味しいですが、冷めたら味が半減です。
美味しさは2.5個まででしょうか。
で〜も馬刺しが美味しかったのでノープロブレムです。
大満足の練馬の夜でした。