今日は「2014京都観桜旅行其の壹」です。
おとぼけ夫婦恒例の春の京都観桜旅行の季節となりました。
ブログ上では今年で7回目になります。
ブログを書く前からも京都にはかなり行っていました。
To be honest・・・
もう行くこところはないではないですか、と心の中で思いながらその言葉を奥様に言わずにのみ込む、そうなのです「男は黙ってサッポロビール」なのです。
ちょっと古いですね。

梶井基次郎は「桜の樹の下には屍体が埋まっている!」
「桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられないことじゃないか。俺はあの美しさが信じられないので、この二三日不安だった。しかしいま、やっとわかるときが来た。桜の樹の下には屍体が埋まっている。これは信じていいことだ」と言ってました。
屍体はともかく桜には人の心を惑わす何かがあります。
桜は、人の心をふくよかにし心をとろけさせます。
桜の持つ魔力とでもいうのですか、この一種独特の蠱惑(こわく)感に魅せられる女性の気持ちはよく分かります。
もしかして桜は女性の願望の化身かもしれません・・・

今回の往京はめずらしくというか、私達にとって初めてなのですが雨の京都になりそうです。
京都近郊の降水確率は二日間とも70%の高い値を示しています。
気象情報の正確さを信じている私としては、行く前から意気消沈していたのです。
言い換えればヘジって行きたくないモード全開なのですが、仕方ないですね2ヶ月前からすべてのitineraryは決めていましたので。
受けてたちましょう「雨の京都」を、これもまた一興であります。

■京都観桜情報
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私達の京都観光をする場所は実は私が決めているのではありません。
すべて私達が利用するレンタルチャリ屋の主任の情報に基づいて決めているのです。
そのために万が一予定していた土日の桜が3分咲きとかあるいはその真逆の葉桜とかいう事態を避けるために予備週を含めて宿泊施設は予め2回に分けて取っています。
そして決定週が決まった段階でホテルはキャンセルしているのです。
従いまして桜の見ごろの外れはないのです。
今回も京都に着いてからレンタルチャリ屋の主任と打合せして観桜の場所を決めました。
前置きがながくなりました。
この画像はレンタルチャリ屋の主任への手土産です。
今回の手土産は東京ばなな「がぉー」でした。
色が鮮やかですね・・・

■日本一長いケーブルカー
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いきなり京都にはいきません。
朝早い新幹線に乗った私達は最初の目的地である「比叡山」を目指しました。
比叡山にいくには昭和2年開業の日本一長いケーブルカーで出発駅坂本駅から到着駅の延暦寺駅に向かいました。
電車を待っている間、外国人に話しかけられたので雑談をしていました。
その外国人はHawaiiからきた方で、以前から「延暦寺」に興味を持っていて、はるばる来たそうです。
なにやら寺内の宿坊に泊まるとか、奇特な外国人もいるものです。

もうすぐ到着駅です。
眼下に見下ろす琵琶湖がキレイです。
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■比叡山
延暦寺
比叡山の開創は788年です。天台宗の開祖である最澄が、 山内に寺院を建てたのがはじまりです。
やがて朝廷から開創時の年号「延暦」の名を賜り、 日本仏教の基盤をつくりあげました。
1994年、世界文化遺産に登録されたのです。
この「世界文化遺産」に奥様は反応したのです。
どうやら『「世界文化遺産」はみなければいけない』と言う法律が我家にはあるみたいです
京都と滋賀の県境にまたがり、南北に峰をのばす比叡山。この巨大な山全体が寺域であり、いくつもの谷や尾根を活かしてつくられた「東塔(とうどう)」「西塔(さいとう)」「横川(よかわ)」の3地域を あわせて比叡山延暦寺と呼びます。周囲およそ100キロメートルにもおよぶ、日本仏教の一大聖地です。

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比叡山延暦寺山門です。

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入ってすぐにわかったのですが
To be honest・・・it is too wide!
あまりに広すぎてどこをどう観たらいいのか分からくなりました。
それに追い打ちをかけるように雪が舞い落ちてきて、心も体もひえいざんになってきました、どうしませう。
前途多難であります。

東塔地域
結局「東塔(とうどう)」「西塔(さいとう)」「横川(よかわ)」地域の中から、手近な東塔地域を観る事にしました。

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東塔内の頂点、根本中堂です。
根本中堂は、延暦寺の総本堂にあたります。
現在の建物は、徳川三代将軍家光により再建され寛永19年(1642年)に造営が完了しました。
国宝に指定されています。
根本中堂は今まで観た寺社の中で一番荘厳の空気を感じました。

不滅の法灯
比叡山延暦寺には、「不滅の法灯」と言われる小さな火が、1200年以上も途絶えることなく今も燃え続けています。
これは、最澄が自らの手で彫った薬師如来に灯火を捧げたのが由来とされています。
この灯火に、最澄は歌を詠み、この光に後の世まで永遠に照らして欲しいと思いを込めたようです。
実はこの灯火、信長が寺を焼き討ちにしたときに一度消えています。
しかし、山形の「立石寺」という山寺に分灯されていたものを分けることによって、再び最澄の灯火を復活させています。1200年という気の遠くなるような長い間、決して消えることのないように毎日菜種油を注ぎ足し、火を守り続けている僧たちの緊張感と苦労を思うと、頭の下がる思いがします。
これを司馬遼太郎先生は「伝統」という言葉で言い換えています。

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大講堂です。
僧侶が法華経の講義を聞きお互いに問答する学問修行の道場です。

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大講堂の前庭にある平和の鐘(開運の鐘)です。
奥様がまるで大晦日のendinng状態というほど、この鐘の音が鳴りやみません。
関西だけに「二度突き駄目」との注意書がありました。
一突き50円です。
ちなみに画像に写っているのは私ではありません。

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阿弥陀堂です。比叡山開創、1150年を記念して1937年に建立された先祖回向の道場です。


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本尊の阿弥陀如来です。

他にも色々な処を拝観したのですが、キリがないのでこの辺りで止めおきます。
ということで本日のランチですが、なな何とこの比叡山には予約なしで食べられるところは一か所のみでした。
要は選べないというか・・・もしなかったら麓(ふもと)まで降りねばならず、あるだけありがたかったのです。
今日のお店は「弦喜そば 比叡山」大講堂店さんです。

住所: 滋賀県大津市坂本本町4220 奥比叡無料休憩所
電話:077-579-0335
定休日:無休

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お店の外観です。
なぜか仏像の歓迎を受けて地下のお店に降りて行きます。

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店内の雰囲気です。
店内は私達夫婦だけでした。
なんでだろう、他の観光客の皆さんは、多分麓(ふもと)で済ませてきているのでしょうね?

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メニューです。

今日のオーダー
私は「門前そば」@780円です。
奥様は「比叡山そば」@730円です。

待つこと8分で到着です。
見た目いずれも美味しそうです。

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それでは実食です。
両方とも蕎麦のレベルが高いです。
そして私の頼んだ「門前そば」は想像以上に美味しいのです。
日頃の信心のご利益(りやく)でしょうか・・・

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奥様の「比叡山そば」は関西風の薄口出汁がイケています。
奥様は食べながら今関西にいる事を実感したようです。
これまた結構でした。

■番外編
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今日のsweetsはお抹茶セット@550円です。
売店で求めたのをストーブが炊いてある無料休憩所まで運びいただきました。
ごま大福が秀逸です。
ごまの美味しさを堪能しました、すごく美味しいです。
しか〜し4月の初旬だというのにストーブをガンガン炊いてるって、延暦寺ってすごいところにあるのですね。

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ここからバスで京都に向かいます。
天候は雪空から太陽がでてきてなんとなく今日の天気は持ちこたえそうです。

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車窓から景色を眺めながら約1時間で京都につきました。
其の貮もお楽しみください。

それでは(^_-)