今日は「夏目漱石異聞其の弐」です。
7月7日まで、東京・上野の東京芸術大学美術館で「夏目漱石の美術世界」展が開催されます。この展示会は文豪の脳内美術館を、できうる限り再現する試みだそうです。
漱石が小説や評論、書簡などで触れた古今東西の絵や、親交のあった同時代の画家たちの作品、彼らが手掛けた漱石作品の装丁の原画などを集め、文豪自筆の書画とともに展示しております。興味のある方はどうぞお立ち寄りください。
ということで今日のフリネタは前回同様「夏目漱石」です。
Let’s get started!
#scene3 三四郎、旅館で見ず知らずの女性と泊まる
「三四郎」の冒頭に、三四郎が汽車で一緒になった女性と旅館に泊まる破目になる場面がありますが、そこで三四郎は一つの布団の真ん中に敷布を横から巻いて境界線を作り同衾を避けます。翌朝、別れ際に「あなたはよっぽど度胸のない方ですね」と言われ困惑していました。これって落語の「宮戸川」に元ネタがあるのです。
将棋で帰りが遅くなって締め出しを食った、小網町の半七は霊岸島の叔父さんのところに泊めて貰おうと思っていると、お花もカルタで遅くなり同じように閉め出されてしまった。お花はその叔父さんの所に一晩泊めて貰えないかと頼むが、早合点の叔父さんだから嫌だと断る。「お花さんは自分の叔母さんの所に行けばいいでしょ」、「だって叔母さんは熊本なんですもの」、叔父さんに誤解されると嫌だからと、駆けだしていると、お花も直ぐ脇を走って一緒に叔父さんの所に着いた。
物分かりの良すぎる”飲み込みの叔父さん”は気を使いすぎて、案の定お花と半七をいい仲と勘違いして、2階に上げてしまう。布団は1組しかない。
「いっしょの布団ですが、離れて寝て下さいよ」「良いですよ」。背中合わせの寒さかな。「半ちゃん、雨が降ってきましたよ」「私が降らせているのではありませんよ」その内雷になり「半ちゃん怖い、何とかして」「こっち向いてはいけませんよ」雷は近づきカリカリカリ、近所に落雷して、お花は半七にかじりついてしまう。ビン付け油と化粧の匂い、冷たい髪の毛。半七も思わずお花を抱き寄せ、裾は乱れて、燃え立つような緋縮緬の長襦袢から覗いた雪のような真っ白な足がス〜と。木石ならぬ半七は、この先・・・、本が破れて分からなくなった。
『落語「宮戸川」の舞台を歩く』より転載
如何ですか、落語好きの漱石ならさもありなんですよね!
これが元ネタだという推測をご理解いただけますよね・・・
#scene4 漱石は“笑い”好き
漱石は寄席好きの江戸っ子ですので小説の中に随所に“笑い”を取り入れています。
Top1は「明暗」の60回、top2は「三四郎」の59回、top3は「虞美人草」の55回でbottomは「野分」の6回です、意外や意外「坊ちゃん」は11回と少なかったのですね。
なお漱石は“笑い”の表現にもこだわっています。
「坊ちゃん」の中では、下宿屋の女中さんは「にやにや」笑います。それを坊ちゃんは「失敬な奴だ。顔の中をお祭りでも通りゃしまいし」と坊ちゃんは怒るのですが。
野だいこも「にやにや」、時々お愛想笑いで「エヘヘヘヘ」です。
山嵐は「アハハハハ」、赤シャツは「ホホホホ」です。
「吾輩は猫である」の中では、隣の家の三毛子はあどけなく笑います。
車屋の黒は、髭をぴりぴりふるわせて笑います。
当時者の主人公猫(吾輩)は一回も笑いません。
ただし「吾輩が笑うのは鼻の孔を三角にして咽喉仏を振動させて笑うから人間にはわからないはずである」と言わせています。ちなみに漱石自身もあまり笑わないですね。
一枚だけ漱石が笑っている写真が残っています。
明治の終わりから大正にかけて「ニコニコ」とう雑誌があって毎号有名人の写真をのせています。
その企画で漱石もニコニコしている写真を撮影させてくれと依頼されたのですが漱石は断りました。
それがいつの間にか撮られた写真がこれです・・・
違いますネ、こちらです。
あまり笑っていませんね。これこそが、まさに“鼻の孔を三角にして咽喉仏を振動させて”という感じで、決してニコニコはしていません、ハイ。
#scene5 漱石夫婦
昭和4年頃、漱石の長女の旦那さんである松岡譲という作家が「漱石の思い出」とい本を書きました。この本は、鏡子夫人(漱石夫人)が語ったものを松岡さんが筆記したものです。これは奥さんの立場から書いていますから、漱石の悪口が多いのですけれど、けなしてばかりではありません。この本からうかがえるのは真面目な神経質な漱石と、おおらかで全部をなんとなく包み込んでいく鏡子夫人がいいコンビであったように書かれています。
その「漱石の思い出」の中では、漱石が女中さんを人前で殴って、そのために二人の女中さんが怒って帰っちゃった、という場面がでてきます。
それでしょうがなく漱石が自分で廊下を拭いていました。
それを奥さんの鏡子さんがニヤニヤ笑いながらみていたそうですよ。
なんとなくこの夫婦の人柄が出ていて面白いですね。
ちなみに鏡子さんは貴族院の書記官長のお嬢さんという良い家柄の家庭で育っているのですが、晩年は三橋美智也のファンで、家に遊びに行くと必ずといって良いほどミッチーの曲が流れていたそうです。
参考文献「東京っこ夏目漱石」都市出版刊・「人生に二度読む本」城山三郎×平岩外四著、講談社文庫刊
今日のお店は、我が家族の行きたいお店のtop oneです。
そのお店とは「コメダ珈琲店」さんです。
今日は長男が帰省していましたので、全員で伺いました。
ということで今日のお店は「コメダ珈琲店」三鷹上連雀店さんです。
住所: 東京都三鷹市上連雀8-1-5
電話:0422-24-8058
定休日:無休
お店の外観です。
店内の雰囲気です。
メニューです。
行列はなかったのですが店内で待ちました、待つこと20分で席に着くことができました。
超人気店ですね、ハイ。
色々なmenuがあって目移りしてしまいます。
まずは私のオーダーは「小倉トースト」@380円と「ジャーマン」@690円です。
長男のオーダーは「バナナジュース」@500円と「ホットドック」@380円です。
次男のオーダーは「エッグバンズ」@380円、「アイスココア」@500円とここの一番人気の「シロノワール」@590円です。
まずは私のオーダーと「ジャーマン」です。
「小倉トースト」は初体験です、小倉餡が甘さ控えめで美味しいですね。
トーストに良く合います。
「ジャーマン」は普通のソーセージのグリルです。
ソーセージがカリッと焼けていて美味しいのですが特筆するものではありません。
長男のオーダー「バナナジュース」と「ホットドック」です。
「バナナジュース」はまさにジューサーにかけたという風情です。
味ですかアマアマです。
「ホットドック」はジャーマンと同じcategoryですの同様のコメントです。
ソーセージがカリッと焼けていて美味しいのですが特筆するものではありません。
パンもそれなりですかね。
次男のオーダー「アイスココア」、「エッグバンズ」、「シロノワール」です。
「アイスココア」は見るからにvolumyです、さらにこれもアマアマです。
不味くはないですがクドイです。
次男の「エッグバンズ」ですが、次男は「エッグバンズ」を食べている時に、中の具材が飛び出してきてかなり苦戦していました。ちょっと中の具材がゆるゆるのようです。
味ですかliterally(文字通り)の味です、特筆するものはありません。
そして本日のhighlightの「シロノワール」です。
コメダと言えばシロノワール、といわれるくらい、全国的にも認知されつつある看板メニューですので、当然のことながら我が家でもマストオーダーにしました。
これはデニッシュパンの上にたっぷりとした涼感あふれるソフトクリームがのっています。この上にお好みでシロップをかけるのですが、我家では全量かけまわしてプラ〜ス「小倉トースト」の餡ものせたのです。
味ですか、とても美味しいと思うのですが、かなりアマアマです。
料金は3名で合計3,420円でした。
コスパはあまり良くあません。
さらに量が多すぎて最後の方は食べるのが苦痛になってきました。
すべての食事がtoo much、too many、too sweetですのでお気を付け下さい。
まぁこれは、私たちが初見参なので、いたずらに多く注文してしまい仕方のないところでありますが、calorie controlしている方は、それこそ甘くみてはいけません。
次回は違うメニューにチャレンジしてみましょう。
最後に名古屋発の喫茶店が、この巨大市場東京でどこまで伸びていくことができるのでしょうか、末長く見守っていきたいと考えています。
7月7日まで、東京・上野の東京芸術大学美術館で「夏目漱石の美術世界」展が開催されます。この展示会は文豪の脳内美術館を、できうる限り再現する試みだそうです。
漱石が小説や評論、書簡などで触れた古今東西の絵や、親交のあった同時代の画家たちの作品、彼らが手掛けた漱石作品の装丁の原画などを集め、文豪自筆の書画とともに展示しております。興味のある方はどうぞお立ち寄りください。
ということで今日のフリネタは前回同様「夏目漱石」です。
Let’s get started!
#scene3 三四郎、旅館で見ず知らずの女性と泊まる
「三四郎」の冒頭に、三四郎が汽車で一緒になった女性と旅館に泊まる破目になる場面がありますが、そこで三四郎は一つの布団の真ん中に敷布を横から巻いて境界線を作り同衾を避けます。翌朝、別れ際に「あなたはよっぽど度胸のない方ですね」と言われ困惑していました。これって落語の「宮戸川」に元ネタがあるのです。
将棋で帰りが遅くなって締め出しを食った、小網町の半七は霊岸島の叔父さんのところに泊めて貰おうと思っていると、お花もカルタで遅くなり同じように閉め出されてしまった。お花はその叔父さんの所に一晩泊めて貰えないかと頼むが、早合点の叔父さんだから嫌だと断る。「お花さんは自分の叔母さんの所に行けばいいでしょ」、「だって叔母さんは熊本なんですもの」、叔父さんに誤解されると嫌だからと、駆けだしていると、お花も直ぐ脇を走って一緒に叔父さんの所に着いた。
物分かりの良すぎる”飲み込みの叔父さん”は気を使いすぎて、案の定お花と半七をいい仲と勘違いして、2階に上げてしまう。布団は1組しかない。
「いっしょの布団ですが、離れて寝て下さいよ」「良いですよ」。背中合わせの寒さかな。「半ちゃん、雨が降ってきましたよ」「私が降らせているのではありませんよ」その内雷になり「半ちゃん怖い、何とかして」「こっち向いてはいけませんよ」雷は近づきカリカリカリ、近所に落雷して、お花は半七にかじりついてしまう。ビン付け油と化粧の匂い、冷たい髪の毛。半七も思わずお花を抱き寄せ、裾は乱れて、燃え立つような緋縮緬の長襦袢から覗いた雪のような真っ白な足がス〜と。木石ならぬ半七は、この先・・・、本が破れて分からなくなった。
『落語「宮戸川」の舞台を歩く』より転載
如何ですか、落語好きの漱石ならさもありなんですよね!
これが元ネタだという推測をご理解いただけますよね・・・
#scene4 漱石は“笑い”好き
漱石は寄席好きの江戸っ子ですので小説の中に随所に“笑い”を取り入れています。
Top1は「明暗」の60回、top2は「三四郎」の59回、top3は「虞美人草」の55回でbottomは「野分」の6回です、意外や意外「坊ちゃん」は11回と少なかったのですね。
なお漱石は“笑い”の表現にもこだわっています。
「坊ちゃん」の中では、下宿屋の女中さんは「にやにや」笑います。それを坊ちゃんは「失敬な奴だ。顔の中をお祭りでも通りゃしまいし」と坊ちゃんは怒るのですが。
野だいこも「にやにや」、時々お愛想笑いで「エヘヘヘヘ」です。
山嵐は「アハハハハ」、赤シャツは「ホホホホ」です。
「吾輩は猫である」の中では、隣の家の三毛子はあどけなく笑います。
車屋の黒は、髭をぴりぴりふるわせて笑います。
当時者の主人公猫(吾輩)は一回も笑いません。
ただし「吾輩が笑うのは鼻の孔を三角にして咽喉仏を振動させて笑うから人間にはわからないはずである」と言わせています。ちなみに漱石自身もあまり笑わないですね。
一枚だけ漱石が笑っている写真が残っています。
明治の終わりから大正にかけて「ニコニコ」とう雑誌があって毎号有名人の写真をのせています。
その企画で漱石もニコニコしている写真を撮影させてくれと依頼されたのですが漱石は断りました。
それがいつの間にか撮られた写真がこれです・・・
違いますネ、こちらです。
あまり笑っていませんね。これこそが、まさに“鼻の孔を三角にして咽喉仏を振動させて”という感じで、決してニコニコはしていません、ハイ。
#scene5 漱石夫婦
昭和4年頃、漱石の長女の旦那さんである松岡譲という作家が「漱石の思い出」とい本を書きました。この本は、鏡子夫人(漱石夫人)が語ったものを松岡さんが筆記したものです。これは奥さんの立場から書いていますから、漱石の悪口が多いのですけれど、けなしてばかりではありません。この本からうかがえるのは真面目な神経質な漱石と、おおらかで全部をなんとなく包み込んでいく鏡子夫人がいいコンビであったように書かれています。
その「漱石の思い出」の中では、漱石が女中さんを人前で殴って、そのために二人の女中さんが怒って帰っちゃった、という場面がでてきます。
それでしょうがなく漱石が自分で廊下を拭いていました。
それを奥さんの鏡子さんがニヤニヤ笑いながらみていたそうですよ。
なんとなくこの夫婦の人柄が出ていて面白いですね。
ちなみに鏡子さんは貴族院の書記官長のお嬢さんという良い家柄の家庭で育っているのですが、晩年は三橋美智也のファンで、家に遊びに行くと必ずといって良いほどミッチーの曲が流れていたそうです。
参考文献「東京っこ夏目漱石」都市出版刊・「人生に二度読む本」城山三郎×平岩外四著、講談社文庫刊
今日のお店は、我が家族の行きたいお店のtop oneです。
そのお店とは「コメダ珈琲店」さんです。
今日は長男が帰省していましたので、全員で伺いました。
ということで今日のお店は「コメダ珈琲店」三鷹上連雀店さんです。
住所: 東京都三鷹市上連雀8-1-5
電話:0422-24-8058
定休日:無休
お店の外観です。
店内の雰囲気です。
メニューです。
行列はなかったのですが店内で待ちました、待つこと20分で席に着くことができました。
超人気店ですね、ハイ。
色々なmenuがあって目移りしてしまいます。
まずは私のオーダーは「小倉トースト」@380円と「ジャーマン」@690円です。
長男のオーダーは「バナナジュース」@500円と「ホットドック」@380円です。
次男のオーダーは「エッグバンズ」@380円、「アイスココア」@500円とここの一番人気の「シロノワール」@590円です。
まずは私のオーダーと「ジャーマン」です。
「小倉トースト」は初体験です、小倉餡が甘さ控えめで美味しいですね。
トーストに良く合います。
「ジャーマン」は普通のソーセージのグリルです。
ソーセージがカリッと焼けていて美味しいのですが特筆するものではありません。
長男のオーダー「バナナジュース」と「ホットドック」です。
「バナナジュース」はまさにジューサーにかけたという風情です。
味ですかアマアマです。
「ホットドック」はジャーマンと同じcategoryですの同様のコメントです。
ソーセージがカリッと焼けていて美味しいのですが特筆するものではありません。
パンもそれなりですかね。
次男のオーダー「アイスココア」、「エッグバンズ」、「シロノワール」です。
「アイスココア」は見るからにvolumyです、さらにこれもアマアマです。
不味くはないですがクドイです。
次男の「エッグバンズ」ですが、次男は「エッグバンズ」を食べている時に、中の具材が飛び出してきてかなり苦戦していました。ちょっと中の具材がゆるゆるのようです。
味ですかliterally(文字通り)の味です、特筆するものはありません。
そして本日のhighlightの「シロノワール」です。
コメダと言えばシロノワール、といわれるくらい、全国的にも認知されつつある看板メニューですので、当然のことながら我が家でもマストオーダーにしました。
これはデニッシュパンの上にたっぷりとした涼感あふれるソフトクリームがのっています。この上にお好みでシロップをかけるのですが、我家では全量かけまわしてプラ〜ス「小倉トースト」の餡ものせたのです。
味ですか、とても美味しいと思うのですが、かなりアマアマです。
料金は3名で合計3,420円でした。
コスパはあまり良くあません。
さらに量が多すぎて最後の方は食べるのが苦痛になってきました。
すべての食事がtoo much、too many、too sweetですのでお気を付け下さい。
まぁこれは、私たちが初見参なので、いたずらに多く注文してしまい仕方のないところでありますが、calorie controlしている方は、それこそ甘くみてはいけません。
次回は違うメニューにチャレンジしてみましょう。
最後に名古屋発の喫茶店が、この巨大市場東京でどこまで伸びていくことができるのでしょうか、末長く見守っていきたいと考えています。