今日は「切腹」の話です。
切腹話といえば、やはり「堺事件」でしょう。この事件は「竜馬がゆく」で知ったのですが、凄惨、残酷、壮絶、悲惨の四連打といってもよいでしょう。
そもそも堺事件(さかいじけん)とは、慶応4年(1868年)に和泉国堺で起きた、フランス水兵殺害の責を負って土佐藩士が切腹した事件です。泉州堺事件(せんしゅうさかいじけん)とも呼ばれています。
この話の詳細は以下のとおりです。
フランス公使は20名の切腹を要求し、事件に関わった29名の者が現在の大阪府大阪市西区にある土佐稲荷神社で籤を引いて切腹する者を決めた。2月23日(3月16日)、大阪裁判所の宣告により堺の妙国寺で土佐藩士20人の刑の執行が行われた。切腹の場で藩士達は自らの腸を掴み出し、居並ぶフランス水兵に次々と投げつけるという行為を行った。その凄惨さに、立ち会っていたフランス軍艦長デュプティ=トゥアール(Dupetit-Thouars)は、(フランス人の被害者数と同じ)11人が切腹したところで外国局判事五代才助に中止を要請し、結果として9人が助命された。一説に、暮色四辺にたちこめ、ついに日暮れるに至り、軍艦長は帰途における襲撃を恐れたからであるという。本人の日誌によれば、侍への同情も感じながら、この形での処刑はフランス側が望むように戒めになるところか、逆に侍が英雄視されると理解し、中断させたそうである。
Wikipedia「堺事件」より転載

何てすごい話でしょうか、切腹した土佐藩士は完璧にアドレナリン出っ放しの、ほとんどゾンビ状態だったのでしょう、スプラッター映画もぶっ飛ぶ地獄絵図が今から142年前に現実にあったのです。

切腹は日本人独特の、全く世界でも例のない特異な自殺方法です。私たちは、自分自身が日本人だから、その昔に武士が腹をかっさばいて死んだ事があるのをたいして不思議に思ったりもしませんが、外国人からすれば「ハラキリ」はその残酷さ、異常さは理解しがたいもののようです。

でも、よく考えると腹を切るより、心臓や喉をついた方が楽に早く死ねるのに、なぜわざわざものすごく苦痛をともなう方法を選んだのでしょうか。これは昔の人たちが、魂は腹の中にあると信じていたからです。たとえば「肝っ玉」とか「肝をつぶす」とあるように、頭脳よりも腹の中の臓器の方が重要だと思われていたのです。そこで、魂が宿っている腹を刺したり、切り開いたり、中には腸までも引きずり出したりすれば、死に直結するという思想が生まれたのです。

でもなぜ「武士」が切腹という方法を取ったのかといえば、これは、それだけ勇壮な自殺方法だったのです。その痛さは並大抵のものではなく、気の弱い町人や百姓には実行不可能なもので、武士らしく意志の豪気さを顕示して死ぬには、最高のデモンストレーションだったのです。このことからしても「堺事件」でフランス人艦長の中止要請は正しかったのですね。
一応グルメブログなのでこの辺でこのネタは止めておきます、書いているほう気分が悪くなってきたものですから…以外にデリケートなのです(笑)

今日は最近はまっているファーストフード蕎麦屋「池之端かめや 神田東口店」さんの暖簾をくぐりました。

住所: 千代田区内神田2-13-1
:03-5256-6578
定休日:日曜日

かめや1
お店の外観です。

かめや2
今日のオーダーは「天麩羅蕎麦」@350です。
この店は、神田界隈では有名店で、昼食時以外も混雑していることが多いお店です。ここのお勧め「天麩羅蕎麦」です。厚みが3cmはある自家製かき揚げが供されるのです。麺は生麺からしっかり茹でてくれます。生麺ならではの風味、食感の蕎麦に、ダシのしっかり効いたツユという組合せです、実に丁寧な仕事ぶりですね。
運がいいと揚げたて天麩羅が味わえるという僥倖もあるそうです。こういうお店に巡りあうのが楽しくてblogを書いているのでしょうか…


それでは(^_-)