今日は「占い」です。
人はなぜ占いを信じたり、当っていると感じたりするのでしょうか。実は、人間の心理には「フォアラー効果」と呼ばれるメカニズムが働いているからとされています。
つまり誰にも該当するような曖昧な内容でも「自分に当てはまる」と解釈してしまう傾向があるからなのです。
これを実証するため、米国の心理学者が興味深い実験をしています。
学生に以下の文章を読ませ、自分にどの程度当てはまるかを5段階で評価させました。
「あなたは力量があるのに、思うように発揮し切れていない」「あなたは、見た目はしっかりしているが、小さなことでくよくよ悩むような優柔不断なところがある」「あなたの願望のうち、いくつかは非現実的なものだ」等々です。
実は、これは雑誌の占い記事を切り抜き、デタラメにつなぎ合せただけの文章にすぎません。
ところが学生の回答の平均値は5段階(最高が5)で4.2に登ったのだといいます。
「占いの文章には、誰にも当てはまるような要素が多数入っています。だからひとつでも合致すれば、科学的な根拠がなくても当たっていると思いこみやすい」と性格診断や心理テストに詳しい富山大学の村上寛教授はこのように分析しています。つまり自分に合致しない要素は見過ごし、都合よく解釈してしまうのだそうです。
日経新聞「裏読みWAVE」より転載
占いはバーナム効果の産物なのでしょうか?
バーナム効果(Barnum effect)とは、誰にでも該当するような曖昧で一般的な性格をあらわす記述を、自分だけに当てはまる正確なものだと捉えてしまう心理学の現象です
1956年にアメリカ合衆国の心理学者ポール・ミール(P.E.Meehl)が、興行師 P・T・バーナムの "we've got something for everyone"(誰にでも当てはまる要点というものがある)という言葉に因んで名付けたのです。
アメリカの心理学者バートラム・フォアラー(Bertram Forer)の名をとってフォアラー効果(Forer effect)ともいいます。

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この間、中華街に行ったときに占い好きな奥様に付き合いまして、占いをしてもらいました。
今回は両手の手相占いです。個人的には占いを信じていません。
理由はバーナム効果の落とし子だと臆断しているからです。
今回の先生との二言三言の会話の中で分かったことは、この先生はなかなか頭の切れる方で、加えて体全体から「キッチリと当ててあげるわよオーラ」が噴きあがっている事でした。
先生の説明では、左手の手相の意味は「先天的」なもので私の「過去」「生まれ持った才能(素質)」「本来の性格」「潜在意識」を表しており、右手の手相の意味は「後天的」なもので、私の「現在」「未来」「努力で得た才能(能力)」「顕在意識」を表しているそうです。
付け加えるに手相というのはその人の人生行路にlinkしていて刻々と変化するので、未来予測はできず、今現在のベクトルしか占えないそうです。

先生のお見立てでは、私は極めて優秀ですが、個人プレーが多いそうです。
従いまして私の職業は会社経営者だそうです。
さらに上からの評価は良いのですが、部下に対しては厳しすぎるので、仮にサラリーマンだったら人の上に立てないそうです。
生命線が二重線(極めて珍しい)になっているので長生きで且つ極めて健康な手相だそうです。
特に臓器は頑健な線がでていて大病はしないそうです。
欠点といえばかなり細かいので奥様は苦労するそうです。
隣で聞いていた、奥様は歓声をあげて、そ、そ、その通りです、と小躍りしていました。

元理科系男子からすると、よくもまあ人からお金を取って好き勝手なことをいっているなぁ、というのが正直な感想です。この先生のサラリーマンのイメージは植木等さんのスチャラカサラリーマンの時代から何ら上書きされていません。社長というのは管理能力が極めて優れている人がなれるわけで、巧言令色とを駆使してなれるわけではありません。管理能力の高い人は上下の隔てなく人に対しては真摯に向き合っているのです。
従いましてTPOによっては上の人間と雖(いえど)も厳しく対峙するのです。

性格が「細かい」というのは物事に遺漏がなく確実な事であり、これまた人生行路の上では大事なfactorであります。
それを事もあろうに「奥様は苦労しますよ」とは何なのでしょうか。
先生の言われる「細かい」というのは「重箱の隅を楊枝でほじくる」的こまかさであります。
そのような細かさは、物事の勇勢順位をつけられない優柔不断の草食中年のなせる業(わざ)なのです。
敢えて暇人の余技であると言わせていただきます。
だいたい人の人生を占うという大事な使命を担っている人間が、同伴者にお追従をいうとは、女性幇間かと言いたいところではありましたが、ここは「男は黙ってサッポロビール」で黙して語らずでありました。
しか〜し私の相貌の硬化を読み取ったみたいで、いいのよ、男の人ってはなから占いなんて信じてないものね、と自らcoming outしその馬脚を露していたのです。

私は視点を代えて、占いの役目というか使命は何なのですか、と聞きましたところ、ご主人は占いを信じていないかもしれないでしょうが、手相というのは人間のデータベースが刻まれているのです。
そしてそこから読み取れるのはその人の性格です。
占い師は手相からその人の性格を読み取り、その人が人生の岐路にいる時にその性格を敷衍して、その人の取るべき方向を提案する事が占い師の役目なのです。従いましてそれを受けいれるかどうか、それを実行に移すかどうか本人様次第です、と語っていました。
これには、成る程な、と納得した次第です。
要は占い師というのは、その人の人生を占うのではなく、その人が人生で進むか退くか、あるいは方向転換すべきかとうかの問題にぶち当たった時の、人生行路の道案内人だったのですね。
さらに、そういう事って他力本願ではなくて自分で決めるものでしょう。言い換えれば自己責任でしょう、と言いましたら、世の中にはそういう人って少ないのです。だから占い師が存在していて無くならない理由がそこらにあるのです、としみじみと語っていました。
初めて占い師の立ち位置がわかったみたいです。
それなら最初からそう言えばよろしいものを、逆にそれをいってしまったら客はこないのでしょうね。
「黙って座ればピタリと当たる」が占い師のキャッチコピーでしたものね。


Ana Yang Gazillion Bubble Show



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今日は池袋に出没です。

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これから行くお店の途中には「老眼めがね博物館」の前を通って行くのですが、この博物館の前を通るたびに、無数の人に見つめられているような感じがします。
ということで今日のお店は「攻略店」です。
今日のお店は「天山」さんです。

住所: 東京都豊島区南池袋3-16-12
電話:03-3983-2262
定休日:土・日・祝

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お店の外観です。

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店内の雰囲気です。

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メニューです。

今日のオーダー「鳥親子丼」@800円です。
微笑みを絶やさない店主の人柄からでしょうか、店内は優しい空気が横溢しています。

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待つこと4分で「鳥親子丼」の着丼です。
濃い目の丼たれが美味しそうです。

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それでは実食です。
まず玉子すきな私は玉子をお箸で割きました。
するとトロトロの黄色い溶岩が流れ落ちてきます。
トロリとして密度の濃い玉子の香りが濃い目の丼たれの香りにかぶってきます。
たまりませんね。

天麩羅は衣ウマしであります。
さらに鳥肉の天麩羅だけかと思っていましたら、サツマイモの角切りと玉ねぎを素揚げしたものが底の方から出てきて味を膨らませました。
美味しいです。
噛みしくだく度に味わいが深まります。
あっという間の完食でした。
これで@800円ですか、コスパ最高です。
ここは再訪店ですね。

それでは(^_-)