今日は「刷毛に毛があり、禿げに毛がなし」です
男が帽子をかぶらなくなったのは、いつ頃だろうか。
そんなことを考えながら、すこし帽子の話がしたくなった。

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男が帽子をかぶっていた時代は、帽子でおおよそ職業や身分がわかった。
一般にサラリーマンはソフト帽で、商人や職人は鳥打帽(とりうちぼう)だった。
当時の映画など見ると、新聞記者や刑事も鳥打帽である。
文化人だとベレー帽をかぶったりして、とくに画家はそれがトレードマークだった。
子供も遊ぶときは、たいてい野球帽をかぶっていた。
東京で買うとみんな巨人のマークが入っていたが、小学校でクラスにひとり西鉄ライオンズ(いまの西武)のファンがいて、どこで手に入れたのか、西鉄のマークがついた帽子をかぶって得意そうだった。
学校には、学帽をかぶって行った。
夏は白いカバーをかける。
よそに出かけるときも学帽だったと思う。
というのも、こんな記憶がある。
小学生の頃、うちの前に和菓子屋があり、そこに住み込みで働いている若い男の店員がいた。
本店は別の場所にあって、その店は彼一人に任されていた。
訛(なま)りがあったから、集団就職で来たのかもしれない。
そのお兄さんが子供好きで、私を映画に連れて行ってくれたことがある。
そのとき窓口で、「ちょっと帽子貸して」と私の学帽を取ると、自分の頭にちょこんと乗せて「学生一枚と子供一枚」といって切符を買った。
その発想がおかしくて、いまでもよく覚えている。
中学校でも学帽をかぶっていた。
上級生になってくると格好をつけて、わざとぺたんこに潰してかぶったりする。
私もその例にもれず、あるとき部活の顧問から、「お前は自分の学校の徽章(きしょう)を見せるのが恥ずかしいのか」と叱られた。
そういわれてみると学帽には、学生というステータス・シンボルの意味合いもあったかもしれない。
六〇年安保のデモのニュース映像などを見ると、学帽をかぶった大学生の姿も目立つ。
まだ大学生がステータスだった時代である。
私が大学に入る頃には、もう学帽をかぶる習慣はなかった(体育会系はかぶっていたかな)。
それでも入学式の日に、最寄りの駅に降りると、駅前で学帽をかぶった学生たちが「入学式には必要です」といって学帽を売っていた。
業者のアルバイト戦略だろう。
私は買わなかったけれど、当時すでに学帽が売れないで業者も困っていたわけだ。
高校のときも学帽はかぶらなかったが、ある教師が学帽の時代を懐かしがって、授業中に面白い話をしてくれた。
彼の田舎では角帽が秀才のシンボルだった。
帝大が角帽だったからで、私学ならさしずめ早稲田ということだ。
ある秀才が東京の大学に入って帰郷したら、丸帽なので「なあんだ、丸帽か」とガッカリされたという。
その秀才君の大学は慶応で、「慶応は早稲田と同じくらい名門なんだ」と説明したが、角帽神話はついに崩せなかったそうだ。
今日でも帽子をかぶる男はいるが、それは生活様式ではなく、いわばオシャレである。
じつは私も、女房に冬帽と夏帽を買い与えられている。
冬は頭が寒いから、夏は熱中症になるからというのが女房の言い分で、私としては少々面倒なのだが、近頃は素直に従うことにしている。これからますます暑くなるし。
「男が帽子をかぶった頃」日本経済新聞 仁平勝著より転載

いつの頃からか男子は帽子をかぶらなくなりました。
私の場合は高校に入ってからです。
近所に帽子屋さんがありましたし、昔は確かに帽子で職業が分りました。
帽子が廃れていった原因は個人的には帽子をかぶるとはげになりやすいからでしょう。
帽子を長時間かぶっていると、頭皮が蒸れて汗や皮脂などが分泌され湿度が高くなり、はげを気にされている方にとっては危険な状態です。
さら〜に、締め付けのきつい帽子をかぶっていると、頭皮が血行不良になり、はげにつながります。
さらに髪を余計にこすり、毛根や髪の毛への負担が増え抜け毛が多くなるでしょう。

コラム子
従いまして、この作者のように、頭がアメリカンになってきますと、防寒、避暑から帽子が必須になってくるのでしょうか・・・

女性の帽子といえば看護師さんです。
かつて「看護婦さん」といえば、純白のナースキャップにワンピースというスタイルが定番でした。
最近はより動きやすく機能的に、などの理由でキャップは着用せず、ズボン姿のことが多くなっています。
男性看護師が増えていることもあるのでしょうが時代の移り変わりを感じさせます。
最大の理由は、不潔だ、髪型に線がつく、カーテンに引っかかる、はげるといった理由が挙げられていたように記憶しています。
米国の病院でもナースキャップはなくなっています。
ある病院では1年に一度全員でナースキャップをかぶる日があると聞きます。
ナースになった人たちの憧れであったものが、時代と共に変化しています。
持っていないわよ、かぶり方なんて忘れてしまったわ、現役の看護師に聞くと返ってくる言葉です。

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戴帽式とは、看護学校で看護師を志すのにふさわしいと認められた看護学生に、看護師のシンボルであるナースキャップが与えられる儀式です。
「博愛・責任・清潔」を表すキャップをかぶることによって、看護師という職業に対する情熱や人の命にかかわる責任感を再認識するそうです。
個人的には、看護師さんだけは戴帽していてほしかった・・・


この映像は、SPACE社のロケットが、海上の小さなポイントに着陸してくる様子です。
こんなに小さな目標にピンポイントで降りてくる精度はすごいテクノロジーです。




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今日は谷中に出没です。
所用が早く終わったのでブラリしました。
今日のお店は「HAGI CAFE」さんです。

住所: 東京都台東区谷中3-10-25 HAGISO 1F
電話番号:03-5832-9808
定休日:無休

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お店の外観です。

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店内の雰囲気です。

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メニューです。

今日のオーダー「ハッシュドビーフ+トッピングオムレツ」@920+@200=1,300円です。
今日の店内はほぼほぼガラガラです。
厨房から聞こえる私語が耳に刺さってきます。
いくら暇だからって仕事中の私語はいただけませんね・・・
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待つこと23分で「ハッシュドビーフ+トッピングオムレツ」の到着です。
見た目、美味しそうです。

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それでは実食です。
まずはオムレツです。
美味しいです。
玉子にケレンミがありません。
味付けも素材の良さを前面にだして私の好みであります。
ハッシュドビーフは食材の持つ甘味と旨味がぐっと引き出されて結構な味わいです。
これは食べていて幸せな気持ちにさせてくれます。
ここの処、外れが続いていたので溜飲が下がりました。
全ての料理がこのように熱々で供されれば外れはなくなる事でしょう・・・

それでは(^_-)