今日は「昔の下町其の四」の話です。
昔の下町っ子の娯楽は色々ありましたが、個人的には寄席鑑賞が好きでした。
亡き父が落語が好きでよく浅草にある松竹演芸場に連れていってもらった影響でしょうかネ。
当時は木戸銭が安く入場料は映画と変わらなかったので、下町の人達は気楽に寄席に行っていましたよ。
下町の人達は芸には厳しくて、つまらない話をすると露骨に新聞を広げて新聞を読み始めたり、ビールを買いに席を外したりして、やられた方はたまらなかったでしょうね。
My favorite rakugo performerは昭和の爆笑王“林家三平”さんです。
この人は天才です。兎にも角にもこの人の話は面白かったのです。
とくにアドリブというか当意即妙のネタ廻しは子供ながら瞠目していました。
しかしそのネタの中で当時わからなかった話があります。
何故か今でも覚えているのでここに記(しる)してみます。
オバA「奥さま、最近何でもかんでも値上がりして大変ですわね、とくに野菜がお高くて大変ですわ〜」
オバB「そういえば今日市場(いちば)の“八百八”さんで大根のお特売があるんですって。これから行きませんこと」
オバA「そうですの、それじゃせっかくだから御一緒させていただくわ」
三平「この二人がおっとり刀で”八百八”さんに着いてみるとまさにイモの子を洗う混雑です。
二人は人波をかき分けもみくちゃになりながら山のように積まれた大根の中からめぼしい大根を引っこ抜きはじめました。」
オバB「あーた、あーた、何してんのよ!」
オジ「何してるって、見りゃわかんだろう。瑞々(みずみず)しい大根を見っけたから引っこ抜いてんだよ」
オバB「あーたが引っこ抜こうとしているのはあたしの太腿ざんす」
オジ「どうりで葉っぱが黒々としていたわけだ」
三平「もう大変なんすから。本当に身体だけは大事にして下さい。お坊っちゃんたちには難しかったですかね。この話のどこが面白かったのかは、お家(うち)に帰ってからお父さん、お母さんに、聞いてくださいね。今聞いちゃ、だめっすよ♪」
という内容です。
サスガに子供だった私はこの話のどこが面白いのかが分からず、寄席を観終わってからしつっこく父にこの話のどこが面いのかを聞きました。
すると父は「今わからなくてもいいんだ、大きくなったら自然と分るんだから」と憮然として答えていました。
これ以上聞くと父が怒り始めるなと思い不問に付したのですが、爾後長いこと私にとって?なっていたのでした。
皆さんは分りますよね・・・
そして色物では二代目「林家正楽」さんです。
この人は江戸言葉とは異なる埼玉弁特有のアクセントが抜けない為、落語の師匠の正蔵から比較的早い段階で噺家を断念させられたという経歴の持ち主ですので、話し方が面白かったのですネ。
当時の下町っ子は江戸言葉を流暢に話せたものですから、方言というのは優越感の対象だったのです。
それ以上に面白かったのは、この正楽さんは「切れないものはない」とまでいわれ、お客様の無茶苦茶な切り絵requestも類まれなる頓才で切り抜いていたのです。
当時の記憶を絞り出してみますと、「闇夜のカラス」「銭湯に入る透明人間」「ハゲ頭のおでこ」「雪の日の白犬」等(など)などです。
このようにrequestをして切り抜いてもらった作品をかなり家に持ちったのですが、一枚も残っていません。
もし現存していたならばすごい価値になっていたのでしょうね、そんなこともないですか(笑)
ダンスの神です、この子供は天災、ちがうか天才です。
今日は二年ぶりに光が丘にあるSilentラーメン屋「めんくい」さんです。
相も変わらず沈黙operationは堅持されているのでしょうか・・・
住所: 東京都練馬区高松5-14-9
電話:非公開
定休日:月曜・火曜日
お店の外観です。
店内の雰囲気です。
後ろ姿はご主人です。
すみません、このshotは断りをいれませんでした。
御存じ3種類の薬味王です、高菜、ニンニク、紅生姜が自由に選べるのが魅力です。
ここのご主人は「千石自慢ラーメン」で修行されたようで、ラーメンの雰囲気も似ておりますが似ているのはここまでです。
このご主人そして奥様は「千石自慢ラーメン」とは異なって本当に無口です。
こういうのは愛想がないとはいわないのでしょうネ、挨拶は声こそ小さいのですがキチンとされていますので。
しかしこの二人は喋らないですネ。多分ですよ、この夫婦はテレパシーが使えるのです。ちがうか正しくは以心伝心系なのでしょうね。
閑話休題
それでは実食です。
まずスープですが、背脂の「粒」が大きいいですね。スープの表面5mmほどは脂の層です。全体を俯瞰していいますと、とんこつ系博多ラーメン、家系、背脂チャッチャ系のいい所を合わせたようなスープです。麺は緩めのストレート麺。チャーシューはトロトロです。
味ですかとても美味しいですよ、自信あり
強いて瑕瑾(かきん)を申せば麺量が少ないのと、麺がゆるめでしょうか。
しかしそれを割引いても充分に美味しいのです、ハイ。
昔の下町っ子の娯楽は色々ありましたが、個人的には寄席鑑賞が好きでした。
亡き父が落語が好きでよく浅草にある松竹演芸場に連れていってもらった影響でしょうかネ。
当時は木戸銭が安く入場料は映画と変わらなかったので、下町の人達は気楽に寄席に行っていましたよ。
下町の人達は芸には厳しくて、つまらない話をすると露骨に新聞を広げて新聞を読み始めたり、ビールを買いに席を外したりして、やられた方はたまらなかったでしょうね。
My favorite rakugo performerは昭和の爆笑王“林家三平”さんです。
この人は天才です。兎にも角にもこの人の話は面白かったのです。
とくにアドリブというか当意即妙のネタ廻しは子供ながら瞠目していました。
しかしそのネタの中で当時わからなかった話があります。
何故か今でも覚えているのでここに記(しる)してみます。
オバA「奥さま、最近何でもかんでも値上がりして大変ですわね、とくに野菜がお高くて大変ですわ〜」
オバB「そういえば今日市場(いちば)の“八百八”さんで大根のお特売があるんですって。これから行きませんこと」
オバA「そうですの、それじゃせっかくだから御一緒させていただくわ」
三平「この二人がおっとり刀で”八百八”さんに着いてみるとまさにイモの子を洗う混雑です。
二人は人波をかき分けもみくちゃになりながら山のように積まれた大根の中からめぼしい大根を引っこ抜きはじめました。」
オバB「あーた、あーた、何してんのよ!」
オジ「何してるって、見りゃわかんだろう。瑞々(みずみず)しい大根を見っけたから引っこ抜いてんだよ」
オバB「あーたが引っこ抜こうとしているのはあたしの太腿ざんす」
オジ「どうりで葉っぱが黒々としていたわけだ」
三平「もう大変なんすから。本当に身体だけは大事にして下さい。お坊っちゃんたちには難しかったですかね。この話のどこが面白かったのかは、お家(うち)に帰ってからお父さん、お母さんに、聞いてくださいね。今聞いちゃ、だめっすよ♪」
という内容です。
サスガに子供だった私はこの話のどこが面白いのかが分からず、寄席を観終わってからしつっこく父にこの話のどこが面いのかを聞きました。
すると父は「今わからなくてもいいんだ、大きくなったら自然と分るんだから」と憮然として答えていました。
これ以上聞くと父が怒り始めるなと思い不問に付したのですが、爾後長いこと私にとって?なっていたのでした。
皆さんは分りますよね・・・
そして色物では二代目「林家正楽」さんです。
この人は江戸言葉とは異なる埼玉弁特有のアクセントが抜けない為、落語の師匠の正蔵から比較的早い段階で噺家を断念させられたという経歴の持ち主ですので、話し方が面白かったのですネ。
当時の下町っ子は江戸言葉を流暢に話せたものですから、方言というのは優越感の対象だったのです。
それ以上に面白かったのは、この正楽さんは「切れないものはない」とまでいわれ、お客様の無茶苦茶な切り絵requestも類まれなる頓才で切り抜いていたのです。
当時の記憶を絞り出してみますと、「闇夜のカラス」「銭湯に入る透明人間」「ハゲ頭のおでこ」「雪の日の白犬」等(など)などです。
このようにrequestをして切り抜いてもらった作品をかなり家に持ちったのですが、一枚も残っていません。
もし現存していたならばすごい価値になっていたのでしょうね、そんなこともないですか(笑)
ダンスの神です、この子供は天災、ちがうか天才です。
今日は二年ぶりに光が丘にあるSilentラーメン屋「めんくい」さんです。
相も変わらず沈黙operationは堅持されているのでしょうか・・・
住所: 東京都練馬区高松5-14-9
電話:非公開
定休日:月曜・火曜日
お店の外観です。
店内の雰囲気です。
後ろ姿はご主人です。
すみません、このshotは断りをいれませんでした。
御存じ3種類の薬味王です、高菜、ニンニク、紅生姜が自由に選べるのが魅力です。
ここのご主人は「千石自慢ラーメン」で修行されたようで、ラーメンの雰囲気も似ておりますが似ているのはここまでです。
このご主人そして奥様は「千石自慢ラーメン」とは異なって本当に無口です。
こういうのは愛想がないとはいわないのでしょうネ、挨拶は声こそ小さいのですがキチンとされていますので。
しかしこの二人は喋らないですネ。多分ですよ、この夫婦はテレパシーが使えるのです。ちがうか正しくは以心伝心系なのでしょうね。
閑話休題
それでは実食です。
まずスープですが、背脂の「粒」が大きいいですね。スープの表面5mmほどは脂の層です。全体を俯瞰していいますと、とんこつ系博多ラーメン、家系、背脂チャッチャ系のいい所を合わせたようなスープです。麺は緩めのストレート麺。チャーシューはトロトロです。
味ですかとても美味しいですよ、自信あり
強いて瑕瑾(かきん)を申せば麺量が少ないのと、麺がゆるめでしょうか。
しかしそれを割引いても充分に美味しいのです、ハイ。