今日は「怖い体験・・・」の話です。 
長い間、仕事をしていると色々な体験をします。
前日「ブリーダー規制」の話でアウト・ローの人達がいるという話を紹介しました。
私の場合はアウト・ローではないのですが、アウト・ローに近いかたから怖い体験をさせられたので以下にご紹介します。偶然にもこの体験はpet shopで起こった話です。
なお記載されている内容は現在でも差しさわりがありますので一部はフィクションとしてあります。

それは私が大阪にいた時の話です。
取引先から一本の電話が私の携帯にかかってきました。
「△△さん(私の事)、御社から購入しいているOEM(相手先ブランド名製造)品にクレームがついているんだけど、明日一緒に現場に行ってくれない」との内容でした。
たまさかその日、兵庫に打ち合わせに行く用事があり、出向く場所が長田で隣町だったので、CSの一環として帯同することにしました。
兵庫で取引先の車にpickupしてもらい長田に出向きました。
車中の話では行くところはpet shopらしく、なにやら取引先から流通routeを経てそのpet shopに納入されたアルミパネルに問題があったようです。
しかしpet shopでのクレームって一体何なのですかね、と私が取引先に聞いてみたら、ケンネル(犬小屋)の底板にアルミパネルを使用していたら、犬の尿で腐ったという程度じゃないの、と笑っていました。

10数分で件(くだん)のpet shopに着きました。
間口は半間位で奥行きが7m位の鰻の寝床みたいなお店で、たくさんのケンネルが積み木のように整然ととつみかさねてあり、あまり清潔感のない店内からはどこからともなく犬猫の糞尿の匂いが漂ってきました。
お訪(とない)を入れて店の奥に入ると、ゴマシオ頭の初老の店主と何故かオドオドしている奥様とが迎えてくれました。
着くやいなや、遅いやないか、約束は11時のはずやろ、と言われたのですが、実はピッタリと11時に来ているわけで、何でなのかなと訝(いぶかしげ)に思っていたら、普通、客がクレームで時間指定して呼び付けてるんやから、最低でも5分前に来るのが常識やろう。なんやお前らこの話をなめてるんかい、とイキナリ怒数メーターが振りきれています。

そして取引先が名刺をだしてその店主に挨拶をしたところ、見まわしたところ私達の座る椅子がありません。
どうやら立たせて話をするんだな思った私は、これは一種の恐喝だと瞬時に判断しました。
そこで私は急遽名刺を切らしたという理由で、会社名と氏名を名乗っただけにしたのです。
実はこの判断は後で正しい事が証明されるのです。

この店主が言うには、この取引先から流通を経て買ったアルミパネルをケンネルの底板に使用しいていたら、アルミ板が腐って中から樹脂の芯材が表れてきた。それを犬が食べ続けていたらひどい下痢症状になり死んでしまった。とても高い犬だったのでお金はいいから生き返らせてくれ、という内容でした。
取引先は唖然として、アルミに糞尿をかけ続ければ腐りますし、当然アルミが腐れば中の芯材が出てくるわけで、そのような用途で使用されたのならクレームではありません。
さらに言えばその犬がその樹脂を食べたかどうかは不明ですし、その犬が死んだことと樹脂の因果関係も立証できません、というと、この店主は、アルミにアンモニアが含まれている尿をかければ腐るのは知っている。当然その結果として中の樹脂が露出してくるのも知っている。従って中の樹脂は硬いものを指定して品番を選んで買ったのに、死んだ犬のケンネルのアルミパネルは樹脂もボロボロになったので犬が誤飲したのだ、と切り返してきました。
さらにうちのケンネルはすべてお宅のアルミパネルを使用しているがこの様に樹脂がボロボロになったアルミパネルはこれが初めてだ、とつけ加えたのです。

ここで取引先はこの店主のクレームの内容が理解できたのです。
要は、このパネルは取引先の受発注担当の女性が流通からのオーダーを芯材の硬いものの注文を芯材の軟らかいもののオーダーと勘違いして手配してしまったのです。
そしてこの女性は、勘違いしていたものですから請求は硬いものの芯材(金額が高い)で請求もなされてこの取引が終了していたのです。
このように気配りしてものを買ったのにも拘わらず、誤納入され且高い金を払わされ、結果として高級犬が死んでしまった、という三点をこの店主がついてきたのです。

私もこの商品のOEM元ですから、この店主の指摘は理解できましたが、それがこの高級犬(店主の自己申告)が死ぬこととの因果関係が分かりません。
取引先はこの店主のところに芯材の柔らかいアルミパネルが何かの手違いで納入されたことは認めたものの、それによって高級犬が死ぬこととの因果関係が立証できないと、切り返したのです。するとこの店主は伝手(つて)をたどって阪大の医学部に確認したところ、この樹脂を犬が食べるとあまり体に良くない、死に至る可能性もある、という言質を阪大の医学部から取っていたのです。即ち確信犯です。これは完璧に恐喝ですね。

私はたまりかねて、普通はそのような状況に気がついた時には、パネルを交換して犬の衛生・安全を図るのが動物を扱う人の常識です。まずそれが先決ではなかったのですか。それがなされていないということは、即ち”不作為の作為”であり、意図的に放置していたともとれますよ。
それとさっきから貴方が言っていることは一種の脅しです、場所を変えて警察で話しますか、と強く言うと、誰が金欲しいと言ってるんや、ボケ、金欲しいとは言ってないわい、死んだ犬を生き返らせてくれ、としかゆうてないやないかい、と切り返したのです。
まあそれが恐喝なのですがね。私としてはこれ以上関わりたくなかったので、この発言をしたのみで引き続き沈黙を続けたのです。

そしてこの店主のしかけた巧妙な罠が徐々に効いてくるのです。
冒頭に私達の座る椅子がないと書いていましたが、11時からスタートしたこのどうしようもない堂々巡りのクレームもはや14時となり3時間立ちっ放しです。
しかもこの店主が意図的に仕組んだ11時スタートの打ち合わせが昼食抜き状態に結びつき、結果それが奏功し取引先の顎が上がってきました。
疲労も極限になってきたのです。
とうとうこの取引先は苦しまぎれに、会社に帰ってから本件の対応を検討します、と言うことでこの無間地獄からの脱出をはかったのです。
そうしたらこの店主は瞬時に相好を崩して、茶も出さんで悪かったな。そっちから電話せんでもええで、名刺もらっているから、こっちから電話するわ。電話代も大変やからな、とお愛想笑をしながらこの話を締めたのです。

そしてこの後の取引先の結末は恐ろしくて書けません。
皆さんのご想像通りで宜しいかと思います。

私はこのクレームについては間接的関係者であり、さらに意図的に名刺をださなかったこともあり、これ以上巻き込まれることはなかったのです。
万が一名刺をだしていたら、この店主は間違いなく私の会社にもダメ元で電話をかけてきたのでしょうね。

しかしこの店主の硬軟あわせた巧みな話術は、恐喝とはこのようにやるのだなという教科書を見ているようでした。
そしてこのような話は初期動作の時点で毅然として向き合うのが肝要ということも分かりました。
蛇足ですが、この店主はこのようなことを繰り返しては大金をせしめている常習犯らしくて地元では有名な“ごんた”だそうです。後から“大変でしたね情報”として入ってきました。

I love Kyoto



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今日は新宿二丁目に出没です。
街の至る所にマッチョ男子の裸の写真が貼っており健康的な街だなと思っていたら、ここはその方面の聖地の新宿二丁目だったですね(笑)
今日のお店は、中国家庭料理のお店「萬盛園」御苑店さんです。

住所: 東京都新宿区新宿1-3-8 YKB新宿御苑 1F
電話:03-3350-0663
定休日:無休

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お店の外観です。

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店内の雰囲気です。

そうそうこのお店の本店(茗荷谷店)は写真撮影厳禁なのを知らずに、私がカメラを出した所、撮ったのではなくて、出しただけで衆人環視の中で罵倒され事があったのです。
それ以来「萬盛園」と聞くと怒髪天を衝く状態になってしまうのです。
従ってお店の本店は二度と行かないと決めていたのですが、御苑店さんは訪れたことこもなく、外から店内をのぞくとすごい活況を呈していたのです。
そうしたら怖いもの見たさでお訪(とない)を入れてしまいました。

閑話休題おはなしはもどりまして
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今日のオーダー「たまごと海老炒め+小ライス」@924+@105=¥1,029
待つこと15分で着皿です。
見た目美皿です。
卵が輝いてオーラすら出ています。海老も色鮮やかですネ。
それでは実食です。
美味しいじゃないですか!
これはスゴイですネ。ボリュームもスゴイですね。
本場の中国の味を十二分に堪能言いたしました。
かなりお腹が苦しい・・・

それでは(^_-)