今日は「ザ・コレクション・ヴィンタートゥール」の話です。
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砧にある世田谷美術館で「ザ・コレクション・ヴィンタートゥール」を開催しているので奥様と目の肥やしということで出向いてきました。
まずは世田谷美術館からのご案内です。
スイスの小都市ヴィンタートゥールは資産家たちが優れた美術品を集めた文化都市として美術愛好家の注目を集めてきました。その美術館はヨーロッパ近現代美術の優れたコレクションで知られますが、これまでまとめて館外で展示されることはありませんでした。本展は、この珠玉のコレクションを、国際巡回の一環として、日本で紹介するものです。ゴッホ、モネ、ルノワール、ピカソなど巨匠に混じり、当館に関係の深いアンリ・ルソーの名品、またクレー、ジャコメッティらスイスゆかりの著名作家の優品を展示。出品作品90点すべてが日本初公開となります。
これまで、数点だけを他へ貸し出すってことはあっても、全てのコレクションを貸し出すのは今回が初めてなのだそうですよ。
私も奥様もあまり美術に造詣がないので音声ガイドをレンタルしてこのコレクションを楽しみました。
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その中で一番ぶっ飛んだのがこの作品、パウル・クレー「水脈占い師のいる風景」1923年作です。油彩、縁取りと下部帯状部分は水彩とペン、厚紙の上にチョークで下塗りした紙を使用しています。
水占い師は二股に分かれたハシバミの枝や金属製の棒を使って、あるいは手を差し出すだけで、岩の奥に隠れた水脈を探し当てることができるそうです。よってこの占い師のオジは棒を持ってボーッとしているのではありません、この作業に没頭しているのです。
眼が青いですが貧血になっているのではありません、水脈が見えているのです。それを眼の色で表現しているのです。
頭上に見える青色の渦巻きは水脈を探したご褒美で五重丸をもらったのではありません、探し当てた水脈そのものです。
左右に見えるハート模様、これはハートでいいようです。これは喜びを表しているのです。
建物と周囲の緑は、ここが空白だから書き足したのではありません、水脈のもたらす効果を象徴しているのです。
背景の黒色と水色の円形は水彩の絵の具が飛び散ったのではありません、黒い色は地面を、水色は水を表現しているのです。
最後にこのオジの右側の足元にはパイプを咥(くわ)えたオジがいますが、これは心霊写真ではありません、この占い師のオジの心象を表しているのです。
以上が音声ガイドの説明を下町っ子モードで転記したものです。
ナレーションの松尾佳子さん、恐山に行ってパウル・クレーの霊を呼び出してもらい、製作意図をinterviewでもしてきたのでしょうか(笑)
私には芸術は理解できません・・・
音声ガイドなしにパイプを加えたオジを探しあてた人は尊敬します、そしてこのオジの役割を分った人は、死ぬまで尊敬し続けます・・・速やかに名乗り出てください!

今日のお店は7月20日に石神井公園から大泉学園に移転しました、シェ・ヴー (CHEZ VOUS)さんです。いつも混雑している繁盛店とのことから世田谷美術館の帰りによってみました。シェ・ヴー (CHEZ VOUS)とは“私の場所”という意味だそうです。

住所: 東京都練馬区東大泉2-7-1ホームズ横山‘60 1F
電話:03-3978-7838
定休日:不明(石神井公園時代は火曜日)

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お店の外観です。

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店内の雰囲気です。

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ランチメニューです。

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「前菜のサラダ」です。野菜はパリッとしていませんし、冷えてもいません。もう少しedgeを立ててほしかったですね。

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私のオーダー「本日のパスタ(ボロネ―ズ)+ 前菜のサラダ+ソフトドリンク」@980です。メインのボロネ―ズ(挽き肉)はホロホロして美味しいです。
パスタは熱々、ソースの乳化は充分です、粘度のあるソースはよくパスタに絡みます。味ですか、美味しいのですけれど、一点変な雑味があってそれが最後まで気になってしまいました、残念ですね。

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奥様のオーダー「季節野菜とベーコンのトマトスパゲッティ+ 前菜のサラダ+ソフトドリンク」@980です。これもパスタ、乳化申し分なく結構です。
しかしこれはパプリカの所為?でしょうか、甘すぎます。
トマトの酸味もすべて相殺されてしまいました、これは作り手の主張なのでしょうね、受け入れなければいけませんか、ハイ。

それでは(^_-)