下町っ子の上の空

好奇心が人一倍強く、見栄っ張りで、お人好しの下町っ子のBlogです。 ウンチクネタがくどいのがたまに傷ですが、お気軽にお立ち寄り下さい。

三四郎

西新宿 あるでん亭

今日は「夏目漱石異聞其の壱」です。
夏目漱石
7月7日まで、東京・上野の東京芸術大学美術館で「夏目漱石の美術世界」展が開催されます。この展示会は文豪の脳内美術館を、できうる限り再現する試みだそうです。
漱石が小説や評論、書簡などで触れた古今東西の絵や、親交のあった同時代の画家たちの作品、彼らが手掛けた漱石作品の装丁の原画などを集め、文豪自筆の書画とともに展示しております。興味のある方はどうぞお立ち寄りください。

ということで今日のフリネタは「夏目漱石」です。
個人的には私が推す漱石といえば断トツに「こころ」ですか、次に「三四郎」そして「坊ちゃん」ですかね、いずれにしても漱石ファンであることは間違いありません。
読み返し数の多さでいえば「三四郎」でしょう。
ここまで拘泥したのは三四郎のマドンナの「美禰子」さんです。
とても魅力的な女性ですが、三四郎を含む周囲の男を振り回すだけ振り回して最後に「我はわが咎を知る。わが罪は常にわが前にあり」と身勝手な言葉を残して本命、野々宮ではなく全く別の男性と結婚します。正直、この女性にはまりました。

次男が学んでいた高校、郁文館高校は、「吾輩は猫である」に登場する「落雲館中学校」のモデルとなっていました。というのもこの学校の裏にあったのが漱石の家のですので疑うことのない話です。小説では「落雲館中学校」の野球部の生徒が練習中にしょっちゅう庭に入りこんだ球をとりにくるので、主人公がぶつぶつ言う件(くだり)がありましたがこれは漱石の実体験を脚色したのでしょう。
要は私も間接的に漱石とは縁があるといいたいのです、ちょっと苦しいか・・・
少しそれますが、郁文館高校(郁文館夢学園)のownerは、今をときめく悪名高きブラック企業「ワタミ」の社長、渡邉美樹さんです。
私は渡邉美樹さんがとなえる夢学園構想に賛同して次男を郁文館に行かせたのです。
渡邉さんとはPTAの関係で本当に良く話す機会がありました。
本当に裏表のない人ですよ。
ブラック企業という冠され方に対してnet等で反論されていますが、それを見る限りに、反論そのものは説得性且つ納得性があり、またその論理展開はあいもかわらずsmartであります。
マスコミが偏向的に面白可笑しく揶揄しているだけで、どこの企業もその程度の闇は内包していると思います。
個人的には渡邉さんの二人の息子さんは可哀想でした。
確か長男は鹿児島ラサールにいたのに父親の夢学園構想意の思惑で郁文館高校に転校させられました。次男は私の次男と同級生だったのでなにかと注目していましたが、かなり背伸びをしているようで、このままでは近い将来にstall out(エンスト)してしまうのではないかと気になっていました。もちろん今はしっかりとされているのでしょうがね・・・

閑話休題おはなしはもどりまして
そうそう今日のフリネタは漱石ですよね。
Let’s get started!

#scene1  三四郎
漱石は「三四郎」を書く前に、ドーデの「サフォー」、ダヌンツィオの「死の商人」を間違いなく読んでいます。それを読んだがために、小説創作のインスピレーションが湧いてきたでしょうね。その傍証が「三四郎」のなかに出てくる「ヘリオトロープ」という香水の名前です。
これは「サフォー」のなかでやたら出てくるのです。
こんな香水の名前当時の明治人知るわけ無いですよね(笑)
上述の「我はわが咎を知る。わが罪は常にわが前にあり」は、は聖書の「伝道」からの引用です。
さらに言えば「三四郎」にでてくる野々宮さんは、寺田寅彦がモデルだったと記憶しています。

#scene2  漱石は“江戸っ子”
小説「坊ちゃん」の中で、坊ちゃんが山嵐に教える悪口があります。
「ハイカラ野郎の、ペテン師の、イカサマ師の、猫被りの、香具師の、モモンガ―の、岡っ引きの、わんわん鳴けば犬も同然の奴め、いい加減にしろ」というのがありますがこれは漱石が江戸っ子の証拠です。
要は江戸っ子というものは悪口を言う時には、言葉をフルオート拳銃のようにつなぐのです。
私達、下町っ子も江戸っ子の端くれですので、同様の口跡が残っています。
子供の時の口喧嘩は、言葉の多さもさることながら韻をふんだような演繹的な論理展開が求められます。
したがいまして脳みそがアメリカンの子どもは口喧嘩には絶対勝てません。
ちなみに私は、口喧嘩は強かったのです。どうでもいいですね・・・
子供の時のTVの時代劇では、町の江戸っ子奴達はこのような畳みかける啖呵を喧嘩の相手に浴びせることによって、少しトロイ相手がこの啖呵にきれて刀を抜けば、この野郎!抜きやがったな、そうかい、そんなに俺っちの刀のサビになりてえのか、それなら思う存分にナマスにしてやらい、というこの口跡を何度聞いたことでしょうか。
ちなみに女性版は樋口一葉さんの「たけくらべ」の美登利が真如に対していうのがありますので紹介します。
「嫌な坊主ったらない・・・意地悪の、根性まがりの、ひねっこびれの、吃りの、歯かけの、嫌な奴め、這入ってきたら散々といじめてやるものを」
如何ですか、そういえば昔はそうだったかなと思いだす人はいますよね・・・
To be continued!
参考文献「東京っ子夏目漱石」都市出版刊


サッカーの試合における最も切ないシーンといえば自殺点ではないだろうか。わざとじゃない。事故である。だが、チームメイトもファンも落胆している。相手チームは大喜びだが。
そんな切なき自殺点の新作プレーが YouTube にアップされていたのでお伝えしたい。動画のタイトルは「Clamoroso autogol in Delta Porto Tolle – Ischia」などである!
舞台はイタリアのアマチュアサッカーリーグ「セリエD」。イスキア vs ポルト・トッレの試合で事件は起きた。まずはオレンジのユニフォーム、ポルト・トッレの選手がバックパス。
それをゴールキーパーは大きくクリア! ボールは天高く舞い、前線へ……行くのかと思いきや、落下地点がどうも怪しい。上を見つめる選手たちも「あれ?」「お、おい」と焦っている。
そう、前線へ蹴りだしたボールは強風に押し戻され、あれよあれよという間にゴール前にズドンと落下。そのまま大きくバウンドし、キーパーのブロックむなしく自軍のゴールに吸い込まれてしまったのであった。
誰も悪くない。わざとじゃない。事故である。悪いのは風なのだ。ドンマイだ。



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今日は新宿新都心に出没です。
ここのところ割れている腹筋を6-packから8-packにしてスーパーヘコメン(お腹がへっ込んでいて腹筋が割れていている男子)になろうと頑張っていたら、なにか病的に痩せてきました、さらに体調もおかしくなってきました、マジです。
冷静に分析するとここのところ昼食以外の食事がpoorなのですね。
さりとて朝、夜はあまり食べる気もせず・・・
今日もお昼を食べそこねてほとんど夕食に近いお昼です。
そうだ、こういう時こそ、ガッツリしたものを食べようと強い決意のもとに訪れましたお店は「あるでん亭」さんです。

住所: 東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービル MB1F
電話:03-3349-0384
定休日:無休(年末年始など新宿センタービルに準ずる)

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お店の外観です。

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店内の雰囲気です。

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メニューです。

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今日のオーダー「アリオ オリオ ベーコン添え+大盛(厚切りベーコンが4枚ものったペペロンチーノ)」@1,100円+@100円=1,200円です。
ちなみにこのお店では「アリオ オリオ ペペロンチーノ」@800円にオプションとして厚切りベーコンが4枚=@400円を付けますと@1,200円になりますので、このオーダーの方が@100円お得になります。

待つこと15分ですごく豪華なペペロンチーノが到着です。
見た目、草鞋(わらじ)スパ、です。

それにしてもなんともすごい量の厚切りベーコンが4枚ものっています。
カリカリに焼けていてどこからみても美味しそうです。
それでは実食です。
ウン美味しい、パスタは茹で加減など芯の固さは正調アルデンテです。
油加減も丁度良く、スライスのガーリック・鷹の爪と絶妙に混ざり、うんこれはとても美味しい。

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しかし私の頭にデジャヴ(deja-vu)ではなく悪夢(nightmare)が・・・
そうなのです、私はこのお店の小川町店のheavy user(往訪100回以上)だったのです。
このお店のペペロンチーノは大盛を頼んではならない事を思い出したのでした。
シンプルに調理されているので、後半にパスタの表面温度が下がる頃には美味しい味が掻き消えて、まるで12時を過ぎたシンデレラみたい非常に単純な味に替ってしまうのです。

しまった!と気がついてチーズと鷹の爪を緊急出動したのですがtoo lateでした。
それでも前半のカリカリベーコンとアルデンテパスタのfusionは至高の美味しさと言いきってもよろしいかと思います。
このお店で大盛を頼むらなトマト味系をお勧めします。

それでは(^_-)

三四郎

今日は夏目漱石「三四郎」です。

三四郎の粗筋は以下の通りです。
物語は熊本から東大に入るために上京する汽車の中から始まる。その中で変な女に誘惑されそうになるが全くうぶで度胸の無い三四郎は全く気づかないふりをする。一夜を過ごす羽目になるが、結局何事も起こらない。女が別れ際に言う。
「貴方は余つ程度胸がない方ですね。」
この別れ際の女の言葉は三四郎に大きな衝撃を与える。
その後、都会の洗練された女性、美禰子に会うわけだが、この女性「ストレーシープ、ストレーシープ(stray sheep 聖書にある迷える子羊のこと)」と不思議なマントラを三四郎に吹き込む。
田舎者の三四郎は恋に陥る。
三四郎は美禰子が、一体朝から晩まで東大の地下室で光の実験をしている野々宮という男性が好きなのか、三四郎が好きなのか解らなくなる。
三四郎はストレーシープというのは、もしかして彼女が迷っているのではなく煙に巻いている三四郎の迷いぶりをからかっているのではないのかと思ったりする。
でもこの美禰子、結局の所野々宮とも三四郎とも結婚せず、別の人と結婚する。結婚すると決めた時、三四郎にこういうのである。
「我はわが咎を知る。わが罪は常にわが前にあり」

これは聖書の「伝道」からの引用ですね。
漱石は「三四郎」を書く前に、ドーデの「サフォー」、ダヌンツィオの「死の商人」を読んでいます。それを読んだことで俄然インスピレーションが湧いてきたそうです。
その証左が「三四郎」のなかに出てくる「ヘリオトロープ」という香水の名前です。
これは「サフォー」のなかでやたら出てくるのです。
こんな香水の名前当時の明治人知るわけ無いですよね(笑)
たしか野々宮さんは、寺田寅彦がモデルだったと思います。

私はこの小説何度読んだか分りません
ここまで拘泥したのはやはり「美禰子」さんでしょう。
魅力的なな女性ですが、男を振り回すだけ振り回して最後に「我はわが咎を知る。わが罪は常にわが前にあり」と自己中な台詞をいって全く別の男と結婚します。
漱石先生はこのような女性が好きだったのでしょうか?

漱石独特のメタファーも好きでした。
特に漱石はかなり落語、歌舞伎からの引用が多いいのですが、これは「坊ちゃん」によく見受けられます。

何故今日「三四郎」かといいますと、昨日死んだ父の夢を見たからです。
子供の時玄関から転んで左手の骨がおれ、その際父は家から近い(当時は台東区竹町に住んでいたのです)せいもあり東大病院で治療を受けさせたそうです。
骨折でもきちんと東大病院で治療させたという父の自慢話を思い出したからです。
それで三四郎池は良く子供の頃つれていってもらったということを亡き母から聞かされていました。
一度滑って三四郎池に落ちたことがあり、長じてお前は東大(高校一年生の一学期迄は、真面目に受けようと思っていた(笑))は鬼門だ、何故なら小さい時落ちたという落語みたいなオチでからかわれたものです。

今日の獲物は実演手打ちうどん「杵屋」です。


しかし一度も実演は見たことがないというか、実演する場所すらないので看板に偽りありです。
味ですか、ノビ蕎麦で美味しくありません。
ランチタイムは混むので、作り置きしてあるので仕方ないのかもしれません。
ここは生山葵を磨って蕎麦の上にかけてたべるのですが、これが全然辛くなくとても不思議なのです。

それでは(^_-)
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