今日は「映画のタダ見異聞」の話です。 
大学のテニスクラブの忘年会の幹事をやることになりました。
そのようなことは尽瘁(じんすい)してやる性格なので、喜びこそしませんが粛々と取り進めていました。
今回は女子の参加が多いので会費は安くしようと考え、予算はサブ幹事と打合せをして@8,000円に決めました。
私達の代はなぜか優秀な輩(やから)が多くて同期の3割は上場会社若しくは上場会社の子会社の役員なのです。
そういう状況なので、男子が多めに払えばよいじゃないの、と私が提案しましたところ、サブ幹事(上場会社の執行役員)から、それは止そうよ。テニスクラブの友達なんだから、上から目線で格好つけたりすればかえって皆が気分を悪くするよ、と反駁(はんばく)を受けたのです。

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今回私が選んだお店はそれなりの品格と格式を兼ね備えたお店だったのです。
そういうお店なので今流行りの飲み放題サービスなどは一切やっておりません。さらにこのお店は酒類の料金がべらぼうに高いのです。これには困ったなと思いました。
このお店は、私が普段良く使わせてもらっているお店でもあるので、旧知のmanagerに件(くだん)の事情を話し、今回だけ特別という事で酒類の持ち込みの申し入れをしたのです。最初は丁重にお断りされたのですが、断られたら逆にchanceとばかりに粘って交渉をしましたところ、本当に今回だけですよ、と最後には快諾してくれたのでした。

富田酒造
酒類の持ち込み担当はサブ幹事です。
女子に日本酒通がいて、日本酒の銘柄は「七本槍」の指定となりました。
「七本槍」は天文年間(450年以上前)創業の冨田酒造さんで作られています。
冨田酒造さんは、全国でも屈指の古い歴史を有する酒蔵です。北大路魯山人(きたおおじ ろさんじん)が長逗留したことでも知られ、蔵には魯山人の手による扁額(「七本鎗」の文字)が掲げられています。
今回のサブ幹事のchoiceは「七本槍」の中から選んだのは「純米 搾りたて新酒」です。
「純米 搾りたて新酒」は搾ったお酒を熱処理、ろ過等せずそのまま瓶詰めした無濾過生原酒です。
しかも、搾りの中の一番いいところ「中取り」です。
七本槍の中で一番親しまれている純米酒(火入酒)で、その搾ったまんまの生原酒は、フレッシュでボリューム感のあるお酒だそうです。

ところが予期せぬ事態が起きたのです。
早々とこのお酒を買いつけていたサブ幹事がドイツに出張していて、帰国間際に 「ウイルス性急性結膜炎」に感染してしまったのです。そしてこの病気「ウイルス性急性結膜炎」は眼病の割には重篤な症状を引き起こし外出もままならないのでした。
もう忘年会の日まで数日しかありません。

ふくはら酒店

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仕方ないので私があらたに「七本槍」を買い求めに行くことになったのです。
この「七本槍」はnetで調べたところ都内に在庫がおいてあるお店は三店しかなく、そのお店にいちいち在庫の有無を電話で確認しましたところ、当該のお酒をおいてあったのは私の生まれ故郷の下谷は竹町にある酒販店だけなのでした。
買い付けに行ってまいりました。
このお店はうまい酒を販売し、酒だけでなく酒のある生活の楽しさ、豊かさを提供し、おいしい酒を中心に人と人が繋がり合い、コミュニケーションを深め、お客様の幸せな機会が増えるお手伝いをするという崇高なconceptのお店なのです。

店主と雑談していたら竹町の昔話に花が咲き、この地にあった「新東京映画館」の話で盛り上がったのです。
その話の中ででてきたのが映画のタダ見のやり方だったのです。
私の場合は父親と年齢が同じそうな男性が切符をモギリのオバさんに渡す列に並んだ時に、いかにもその男性の子供のフリをしてその後について一緒に入館するという方法です。昔は保護者といっしょであれば、小学校低学年までは無料だったので、それを悪用したのですね。これは下町の子供であれば彼我の差なく使っていたタダ見の方法だったのです。
ところがこの店主はちがっていてモギリのオバさんの目を盗み、映画の出口の列に反対歩きをして出口から映画館に逆入する方法なのです。
しか〜し、これはずーっと見られたらチョンバレなのでtimingが必要な技なのですが、どうやら成功しいたようです。
この技は、同じ下町に生息していたとはいえ、全く知りませんでした。
まさかこの年になってこんな荒技が過去に息づいていたとはね、久々に瞠目させられました。
こんな日もあります・・・


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今日は神田に出没です。
神田といえばここです。
ちょっと開き直りながらも、今日のお店は「石川亭」さんです。

住所: 東京都千代田区内神田1-5-6 小山第二ビル1F
電話:03-3291-3158
定休日:日曜・祝日(ランチ予約不可)

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お店の外観です。

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メニューです。

本日のオーダーは「本日のランチ」@1,100円です。
内容は前菜、鶏レバーと栗のムース、主菜、牛・豚・キャベツのハンバーグ デミグラソースです。

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前菜の鶏レバーと栗のムースです。
ここの鶏レバーは本当に野趣あふれていて美味しいですね。
特にedgeの立った野菜はシャキシャキしていてなお且つ程良く冷えて最高の食感です。
今日は栗がよくきいていて甘さが強めでしたがno problemです。
かえって美味しく感じられました。

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主菜の牛・豚・キャベツのハンバーグ デミグラソースです。
この料理はこのお店で一番好きな料理です。
まずハンバーグの肉は味わいが深くて大変結構です。とくに随所にあらわれるキャベツが箸休め的なaccentになっていて、最後まで美味しくいただけます。
デミグラソースは出汁(フォン・ド・ヴォー)が良いのでしょうね、イヤミのないデミグラソースが肉の味を極大に引き立てます。プラ〜スふくよかな味のマッシュポテトがこのハンバーグに良く合います。まさしくこの味は一食抜いてもお薦めの味です。

それでは(^_-)