今日は「浪人時代」の話です。
予備校は代ゼミ原宿校に行っていました。
その時の仲間が 会津若松賛歌 に出てくる面々です。

簡単に面子を説明します。因みに名前は全て仮名です。

今村 高校こそちがうが中学校の同級生(武闘派)。
菅家(かんけ) とりあえず東京の大学に行けば良いという脳天気な会津若松人。
神田 既に二浪しており一橋大学合格しか眼中にない。たまにしか会わない、実態は宅浪生。
美穂 なぜか私たちの廻りに纏わりついている女の子。菅家が惚れていた。
それにです。

ある時誰かに見られている気がして仕方ありません。
それも予備校に来ている時だけ。そしてそれは気のせいではなくまごうことない事実でした。しょぼちぃオジサンが私たちの周りにつかず離れずにいるのです。

今村がそれであれば一度ご挨拶しようということなり、私だけそのオジサンに気付かれないようグループの群れから離れ猫のような忍び足でそのオジサンの背後ピタリとつきました。

私「オジサン、最近俺たちの周りに纏わりついているようだけれど何か用なの」
オジサン「(ギョッ)失礼な、あなたなんか知らないよ、勘違いはよしてくれって」
私「それならそれでいいけどさ。今度会ったら偶然じゃないからね、よく覚えておいてよ」

数十秒の内に今村達が私のところに駆けつけてきました。
今村「また会うのも面倒くさいから、今から交番でゆっくり話そうか」
するとオジサン途端に顔色を変え、脱兎の如く私達の前から走り去ったのです。

しばらくしてオジサンの正体が判明しました。
美穂の父親が娘の素行が悪いので私立探偵をつけて調べさせたのです。
その当時美穂は日大の左翼活動家さんと付き合っており結構危ない事をしていたのです。
危ないこととは美穂はその活動家さんの逃避活動を陰で支えていたのです(ヤバ)

その当時左翼活動家はマジに粛清とか総括とかの名の下(もと)の内ゲバが横行しており、それにより殺された学生活動家はかなりの数いたのです。逃げ回っているということは狙われているということで、充分に生命の危険もありえる訳なのです。

結果美穂の家で話し合いが行われ彼女は家に戻ることとなり私達グループは再び平穏な受験生活に戻ったのです。

ある時原宿竹下通りにある喫茶店で美穂の元彼(結局その後別れた為元彼と書いている)と会うこととなりました。美穂は二人きりで会うのが怖いので皆も同席してくれというのです。
会ってみると長髪で口髭、身なりも汚くそして片時も煙草を口から離さないというステレオタイプの活動家さんでした。しかしかなりカッコいい。

結局何の事はなく雑談で終始したのですが、突然「しまった××派につけられてしまった。悪いけど君たちに迷惑かけるからこれで失礼するよ」といってトイレに駆け込みました。

しかし私は入口に背を向けて座っているのに何故分かるのだろうと嘯(うそぶ)いていたのです。
多分トイレに行きたかった(若い時にはそういうことは恥ずかしい)ので、それの言い訳かなと思っていたのです。

しばらくしても出てこないのでトイレに確認にいくともぬけの空で、どうやらトイレの窓から抜けだしたようです。しかしこんな小さな窓からどうやって抜け出たのでしょうか。私はマジにあんたは忍者か引田天光かよと…変な風にスィッチが入ってしまい、その場でしばらく笑い転げ続けていたのです。

かくいう私は仕事から逃げられず日曜日だというのに今日も朝からずーっとお仕事です。腹だたしい事に昼も夜もご飯は社員食堂です。何てコッタイ

今日の獲物はロコモコカレー@850です。



ロコモコカレーとはロコは「田舎」でモコは「混ぜる」です。要はハワイの混ぜカレーライスなのです。味ですか、あまり美味しくないのですが、妙に私に合うのです。
ハンバーグと温泉卵とサラダと福神漬とライスをグチャグチャに掻き交ぜると何と、異次元な美味しいが誕生するのです。イケますよ(笑)

それでは(^_-)