今日は「40年物の穴」です。
父方の祖母が亡くなって40年近くなります。
私にとって祖母はとても優しいおばあちゃんでした。
弟が母のお腹にいる時には母の代理で私の幼稚園の遠足に行ってもらいました。
周りの父兄に分け隔てなく気配りをしていたのですごく評判がよく、皆から、おばあちゃんに来てもらってよかったね、と言われ鼻高々だったのです。
足腰が丈夫な時は不定期に田舎からわが家に遊びに来ていました。
家の中では「暴れん坊将軍」状態の父が借りてきた猫みたいに大人しくなり、夜になれば日本酒好きのおばあちゃんのお燗番をして、ご機嫌をとっていたのが子供心に笑えました。
たまらないのは母です。
気の強い祖母のご機嫌をそこねてはいけないということで、山海の珍味を用意したり、特上の寿司をとったり、まさに獅子奮迅の働きをしていました。
ちなみに特上の寿司を食べたのはこの時が始めてです。
マグロが普段食べているのとまったく違うし、アワビの載った寿司の存在もこの時はじめて知りました。
祖母が帰ると母が気苦労による疲労で必ず寝込んでいました。
人間は誰しも人生の終止符をうたねばなりません。
祖母の場合はその端緒がしゃっくりでした。
最初は不定期なしゃっくりでしたが、慢性化してきました。
その為に安眠ができず、健康状態が悪化していきました。
たまらないのは「おばあちゃん子」の父です。
毎週金曜日の夜から実家に戻っては、つきっきりで寝ずの看病をしていました。
私も数回見舞いにいきました。
正直に申せば「生き地獄」を見る事になりました。
そもそもしゃっくりは人間が母親の胎内にいる時に羊水が間違って咽頭に入った時に吐き出す反射行為です。
従いまして幼児の時はその残滓でしゃっくりがでますが、長じれば誤咽等は大脳で管理しますのであまりでないのです。そんな希な反射行為が止まらないのです。
とてもとても苦しいのです。
気の強い祖母でも耐えられなかったみたいです。
時おり、枕元にいた父に「もういいから楽にしてくれ」と苦しそうな声で頼んでいました。
父は「すぐによいお医者さんを連れてくるから、そんなことを言わないでくれよ・・・」と半泣き状態でその度に慰めていました。
当時金満家だった父は自分の持っている財力と人脈を駆使して、事もあろうに順天堂大学の先生に多額の診察料を引き換えにして実家まで往診をしてもらいました。
順天堂から実家までは50kmもありますので、今ではありえない話であります。
折角の名医の診察ではありますが、当時の医学では原因は突き止められず、昼は点滴と精神安定剤、夜は睡眠薬を処方してしゃっくりの頻度を抑えましたが根治療法ではありません。
その後、祖母は薬石効なく体力の低下から肺炎を併発し、天に召されたのです。
爾来、私もしゃっくりで死ぬのかなと思っていました。
ちなみに私は母系の血筋が濃厚なのでその確率は少ないとは思いましたが、そうは言いながら遺伝ですので十分にあり得る話であります。
ところが今回偶然にも祖母のしゃっくりの病名がわかりました。
それは「延髄外側(えんずいがいそく)症候群」でした。
脳幹障害の一つで、延髄の外側の血管が詰まる事で脳梗塞の発症を引き起こすものです。
それにより延髄網様体はしゃっくりを起こす信号を横隔膜と声帯に送り、しゃっくりを止まらなくしていたのです。
処方としては抗血小板剤を投与して、血小板の凝集を阻害することで、主に白色血栓を作らないようにする事に加えて喉のリハビリです。
しか〜しこれはMRで微細な脳梗塞を探さしてその症状を引き起こしている事を立証しなければなりません。
通常ならその脳梗塞は発見されません。
これは砂浜に落としたコンタクトレンズをむやみやたら探すようなもので、落とした場所を特定しないと探せないのと同じことです。
という事で、私の「40年物の穴」は開いたのです。
もし私が祖母と同じ疾病になっても現代の医学では寛解するのであります。
しか〜しMRすらないその当時の医学では祖母の症例は治療できなかったのでした。
最後は苦しまなく旅立たれたのが孫としての救いです。
合掌・・・
マネしちゃダメですよ(笑)
今日は銀座に奥様とお出かけです。
その前にランチです。
たまには体に優しいものを食べようということで向かった先は、沖縄×東京、沖縄の優しさを伝えること、この二つをメインテーマにしたお店は沖縄料理の名店「すばや」さんです。
住所: 千代田区神田小川町2-8サニーセントラルビル1F
電話番号:03−3233−0978
定休日:不定休
お店の外観です。
店内の雰囲気です。
メニューです。
今日のオーダー
私「ソーキそば」@790円
奥様「まいにち定食(ゴーヤチャンプル、ゆし豆腐、油みそ、琉球紅芋)」@930円
です。
待つこと5分で「ソーキそば」の到着です。
見た目美味しそうです。
それでは実食です。
うん麺はコシがあって美味しいです。
武蔵野うどんみたいな質感でまさに小麦粉です。
スープは肉系と魚系をブレンドしたスープで独特のコクを表現するのが沖縄そばの特徴です。
しかも豚骨スープのように白濁させず澄んだサッパリ感を出していますのでこれまた美味しであります。
特筆するのはよく煮込まれたソーキ(排骨)です。
これまた美味しであります。
赤いほっぺの紅生姜も高評価です。
個人的には私の満足指数は極大化しました。
数秒の時間差で「まいにち定食(ゴーヤチャンプル、ゆし豆腐、油みそ、琉球紅芋)」の到着です。
見た目こんもりしています。
それでは実食です。
苦味がすくないゴーヤチャンプルは好き好きでしょう。
まあ奥様が選んだものですから・・・
ゆし豆腐はふわふわしていて美味しいです。
スープも美味しです。
意外な伏兵が「油みそ」と「琉球紅芋」です。
なかなかの味わいです。
奥様も私も満足のランチでした。
やるな沖縄料理であります。
父方の祖母が亡くなって40年近くなります。
私にとって祖母はとても優しいおばあちゃんでした。
弟が母のお腹にいる時には母の代理で私の幼稚園の遠足に行ってもらいました。
周りの父兄に分け隔てなく気配りをしていたのですごく評判がよく、皆から、おばあちゃんに来てもらってよかったね、と言われ鼻高々だったのです。
足腰が丈夫な時は不定期に田舎からわが家に遊びに来ていました。
家の中では「暴れん坊将軍」状態の父が借りてきた猫みたいに大人しくなり、夜になれば日本酒好きのおばあちゃんのお燗番をして、ご機嫌をとっていたのが子供心に笑えました。
たまらないのは母です。
気の強い祖母のご機嫌をそこねてはいけないということで、山海の珍味を用意したり、特上の寿司をとったり、まさに獅子奮迅の働きをしていました。
ちなみに特上の寿司を食べたのはこの時が始めてです。
マグロが普段食べているのとまったく違うし、アワビの載った寿司の存在もこの時はじめて知りました。
祖母が帰ると母が気苦労による疲労で必ず寝込んでいました。
人間は誰しも人生の終止符をうたねばなりません。
祖母の場合はその端緒がしゃっくりでした。
最初は不定期なしゃっくりでしたが、慢性化してきました。
その為に安眠ができず、健康状態が悪化していきました。
たまらないのは「おばあちゃん子」の父です。
毎週金曜日の夜から実家に戻っては、つきっきりで寝ずの看病をしていました。
私も数回見舞いにいきました。
正直に申せば「生き地獄」を見る事になりました。
そもそもしゃっくりは人間が母親の胎内にいる時に羊水が間違って咽頭に入った時に吐き出す反射行為です。
従いまして幼児の時はその残滓でしゃっくりがでますが、長じれば誤咽等は大脳で管理しますのであまりでないのです。そんな希な反射行為が止まらないのです。
とてもとても苦しいのです。
気の強い祖母でも耐えられなかったみたいです。
時おり、枕元にいた父に「もういいから楽にしてくれ」と苦しそうな声で頼んでいました。
父は「すぐによいお医者さんを連れてくるから、そんなことを言わないでくれよ・・・」と半泣き状態でその度に慰めていました。
当時金満家だった父は自分の持っている財力と人脈を駆使して、事もあろうに順天堂大学の先生に多額の診察料を引き換えにして実家まで往診をしてもらいました。
順天堂から実家までは50kmもありますので、今ではありえない話であります。
折角の名医の診察ではありますが、当時の医学では原因は突き止められず、昼は点滴と精神安定剤、夜は睡眠薬を処方してしゃっくりの頻度を抑えましたが根治療法ではありません。
その後、祖母は薬石効なく体力の低下から肺炎を併発し、天に召されたのです。
爾来、私もしゃっくりで死ぬのかなと思っていました。
ちなみに私は母系の血筋が濃厚なのでその確率は少ないとは思いましたが、そうは言いながら遺伝ですので十分にあり得る話であります。
ところが今回偶然にも祖母のしゃっくりの病名がわかりました。
それは「延髄外側(えんずいがいそく)症候群」でした。
脳幹障害の一つで、延髄の外側の血管が詰まる事で脳梗塞の発症を引き起こすものです。
それにより延髄網様体はしゃっくりを起こす信号を横隔膜と声帯に送り、しゃっくりを止まらなくしていたのです。
処方としては抗血小板剤を投与して、血小板の凝集を阻害することで、主に白色血栓を作らないようにする事に加えて喉のリハビリです。
しか〜しこれはMRで微細な脳梗塞を探さしてその症状を引き起こしている事を立証しなければなりません。
通常ならその脳梗塞は発見されません。
これは砂浜に落としたコンタクトレンズをむやみやたら探すようなもので、落とした場所を特定しないと探せないのと同じことです。
という事で、私の「40年物の穴」は開いたのです。
もし私が祖母と同じ疾病になっても現代の医学では寛解するのであります。
しか〜しMRすらないその当時の医学では祖母の症例は治療できなかったのでした。
最後は苦しまなく旅立たれたのが孫としての救いです。
合掌・・・
マネしちゃダメですよ(笑)
今日は銀座に奥様とお出かけです。
その前にランチです。
たまには体に優しいものを食べようということで向かった先は、沖縄×東京、沖縄の優しさを伝えること、この二つをメインテーマにしたお店は沖縄料理の名店「すばや」さんです。
住所: 千代田区神田小川町2-8サニーセントラルビル1F
電話番号:03−3233−0978
定休日:不定休
お店の外観です。
店内の雰囲気です。
メニューです。
今日のオーダー
私「ソーキそば」@790円
奥様「まいにち定食(ゴーヤチャンプル、ゆし豆腐、油みそ、琉球紅芋)」@930円
です。
待つこと5分で「ソーキそば」の到着です。
見た目美味しそうです。
それでは実食です。
うん麺はコシがあって美味しいです。
武蔵野うどんみたいな質感でまさに小麦粉です。
スープは肉系と魚系をブレンドしたスープで独特のコクを表現するのが沖縄そばの特徴です。
しかも豚骨スープのように白濁させず澄んだサッパリ感を出していますのでこれまた美味しであります。
特筆するのはよく煮込まれたソーキ(排骨)です。
これまた美味しであります。
赤いほっぺの紅生姜も高評価です。
個人的には私の満足指数は極大化しました。
数秒の時間差で「まいにち定食(ゴーヤチャンプル、ゆし豆腐、油みそ、琉球紅芋)」の到着です。
見た目こんもりしています。
それでは実食です。
苦味がすくないゴーヤチャンプルは好き好きでしょう。
まあ奥様が選んだものですから・・・
ゆし豆腐はふわふわしていて美味しいです。
スープも美味しです。
意外な伏兵が「油みそ」と「琉球紅芋」です。
なかなかの味わいです。
奥様も私も満足のランチでした。
やるな沖縄料理であります。