今日は「よそ者視点」の話です。
俺のフレンチ2俺のイタリアン
コンビニエンスストアなどに押され、不振が続く外食業界で型破りの企業が注目を集めている。東京・銀座を中心に低価格で高級料理を提供する「俺のイタリアン」や「俺のフレンチ」を運営する「俺の株式会社」(東京・中央)だ。 
立ち食いが中心の店内では、フォアグラやキャビアなどを使ったメニューが一皿1000円前後と高級店の3分の1程度。女性客を中心に平日から行列ができ、1ヵ月後の予約も即日満杯となる。 
2011年9月に1号店を開業してから、低価格の高級割烹(かっぽう)店を含め、早くも14店に達する。仕掛け人は中古書店を運営するブックオフコーポレーションの創業者、坂本孝氏。書籍流通に風穴を開けた同氏が今度は外食を揺さぶる。 
焼鳥店の経営を託されたのがきっかけで外食市場に入った坂本氏は不況を打破する条件を考えた。「(レストランや旅館の格付けをする)ミシュランガイドに載るような腕のいい料理人と質の高いメニューを持つ店は客足が途絶えない。家庭やネットで手に入らないからだ。それに人気の立ち飲み店の要素を加えてみた」という。 
外食チェーンは原材料の仕入れコストを通常、売上高の3〜4割に抑えるが。 
「俺の」シリーズでは低価格で高級料理を出すために6割を目安とする。しかも料理人にはミシュランガイドに載る有名レストラン出身のシェフが多く名を連ねる。引き抜きではなく、人材の仲介会社に依頼し、人選。経営方針への賛同を得た上で参加してもらった。メニュー作りもすべて店舗のシェフ任せだ。 
当然高コスト体質だが、立ち食い中心の利点がここで生きる。利用客の回転率が速く、売り上げでコストを吸収する。示均所得の高いビジネスパーソンが集まる銀座に集中出店し、食材の融通もできる。開業2力月以上の店はすべて黒字で、今後も出店を加速する。
「業界の常識は分からないことが功を奏した。株式上場も目指す」(坂本氏)
「経営の視点」日本経済新聞より転載

この記事にでてくる「俺のフレンチ」は、「松涛レストラン」の元総料理長能勢和秀氏や、「青山サロン」の布川鉄英氏など、国内のトップシェフが勢ぞろいしている立ち飲みフレンチのお店です。
この「俺のフレンチ」には是非とも訪れてみたいなと思っていましたが、その一方でこのお店を仕掛けた会社にも興味をもっていました。
仕掛けたのはブックオフコーポレーションの創業者、坂本孝氏だったのですね。
私のように食べ歩きを趣味にしている人間からするとよくぞこのようなお店をproduceしてくれたものだと拍手乱打でございます。

戦後日本で最大のヒット商品はミネラルウォーターだと思います。
ミネラルウォーターは「水と空気はただ」と思っていた日本人の感覚を根本的にparadigm changeをさせたというすごい商品だと思います。
さらに個人的に次のparadigm changeの商品ともうせばジェイアイエヌの非視力矯正用眼鏡だと思います。
一例でいえばこの会社の大ヒット商品であるPC用眼鏡は累計で100万本販売されています。
このお店はPC用眼鏡を求めるひとだけではなく、眼鏡をfashionの一部としてみなして求める人や、花粉症対策でオサレな眼鏡を求める人等来店者の40%は普段眼鏡をかけていない人達です。
言い換えればジェイアイエヌは度無し眼鏡を求める購買層をあらたに創出したのです。
この社長田中仁氏は韓国で一本3千円の眼鏡を買い求める友人の姿を見て、日本では数万円する価格体系に疑問をもったのがこのビジネスのきっかけだそうです。
以後田中社長は「目を守る、よく見えるための新機能・デザインの開発」を会社のmain missionとして次々とヒット商品を作りだしてきています。
この度無し眼鏡も本当に画期的なparadigm changeだと思います。

このフリネタのコラム子は、近年国内ではヒット商品がでてこない。理由の一つとして経費削減から採用を絞り込んだ結果、業界も企業も人材の同質化が進み、組織の発想力が低下したと推測しています。
さらに組織の活性化には新しい視点を持つ「若者」「ばか者」「よそ者」が必要というが、若者の数が減る時代、よそ者視点を備える企業は強いと纏めています。
そうなのでしょうか、たしかに「俺の株式会社」坂本社長、「株式会社ジェイアイエヌ」田中社長ともどもよそ者視点は持たれているのでしょうね。
個人的にはそれに加えて、“常識にとらわれない”“あったらいいなというものをさがす”“色々な視点で発見する”“アイデアは皆で育てる”というような事も必要だと思います。
単なるよそ者視点だけではヒット商品は作れないでしょう。当然ですよね。
そしてヒット商品を作る為に一番大事な事は、自らの手で変化を作るのだというドロドロとした熱い執念です。
これがあって初めてヒット商品が作れるのだと強く思うところであります。


恐怖の「花粉の飛散」をハイスピードカメラで捉えた映像の紹介です。
早くこの時期が終わって欲しいものです、クシュン・・・



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今日は亀戸に出没です。
今日のお店は「亀戸餃子」です。
外人が入ったのでつられて入店してしまったのです

このお店は下町に住んでいる人は皆知っている「焼き餃子」のお店です。
「パパは5皿、ママは4皿、お兄ちゃんは3皿、お姉ちゃんは2皿、私は1皿!餃子を食べて健康家族」というキャッチが有名で、私が下町に住んでいた頃は店内いたるところに貼ってありました。ちょっとあざといですよね。
決して、愛人はなん皿?妹はなん皿?弟はなん皿?と聞いてはいけません、あくまでもキャッチですから(笑)

大学生の時ここの先代とオオモメしたことがあります。
母親に頼まれて、このお店に「焼き餃子」を買いに来ました。
すると先代から、持ちかえりに、何分かかるんだい、と言われて、車できているから早ければ10分、道が混んでいれば15分位かな、何で、と聞くと、持ち帰りに10分以上かかる客には餃子が冷めちゃうから売れないね、と突き放したように言われ、若かったこともあり完璧にスィッチが入ってしまったのです。
ちょっと待てよ、オジサン、一体お店のどこにそんなことが書いてあるんだい。仮に10分で持って帰ってもすぐに食べるかどうかは分からないじゃない。大体オジさんの店って、客の皿の餃子が残り少なくなるともう1枚どうですかって聞いて、半強制的に皿を出すじゃない。一皿二皿は熱々でたべるけど、だんだん皿数が増えてくると食べる時間は遅くなるし、酒を飲みながら食べていたら冷め餃子になってしまうてのはよくある話だよね。自分のお店のご都合主義は棚上げしといて、わざわざ遠路はるばる焼き餃子を買いに来た客に、突然聞いたこともない10分ルールを持ち出すのかい。それなら店内でも10分ルールを徹底しろよ!客に冷め餃子食べさせるような押し売りをするなよ!って店内に響き渡る大声で返したものですから、お店の中が騒然となって、そこからオジさんと私はさらに激しい言い争いになっていったのです。
最後は先代の奥さんがとりなして、今回だけよって、焼き餃子を買って帰った事がありました。

それ以来このお店にはいっていません。
多分私はこのお店では出入禁止客になっていたと思います。
すみません、当時若かったとはいえ年長者に対して大変不礼な発言をしたことあらためてお詫び申し上げます。
ということで多分30年ぶりの再訪です、ハイ。

住所: 東京都江東区亀戸5-3-4
電話: 03-3681-8854
定休日:無休

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お店の外観です。

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店内の雰囲気です。

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メニューです。 
な何ですか、今では焼き餃子の持ち帰りができるのですか?
先代は焼き餃子の持ち帰り禁止をどうやら遺言しなかったようですね?

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生餃子のお土産の案内です。

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調味料の面々です。

今日のオーダー「餃子3皿」750円です。
店内に入ると知っているお店の人は一人もいません、従いまして、お前は出入禁止のはずだ、とも言われずおごそかに席につきました。
そしておもむろに、餃子定食ねっ、っていったら、うちは餃子のみです、といわれ30年のtime gapに気がついたのです。さらに、お飲み物は、といわれたので、水でいいです、と返してから店内を見回すと目の子で20名のお客がいてその内お酒を頼んでいないのは私ともう一人のサラリーマン風の客だけです、マジですか。
時計を見ると13時40分ですよ。
飲んだ後、仕事はどうするのですか、って思わず立ち上がって全員にききたくなりました。

そうそうこのお店は一人最低2枚がお約束ですので何も言わなくても勝手に2皿は順を追ってだされます。
見た目美餃子です。
美味しそうですね。

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それでは実食です。
皮はカリカリモチモチしていてとても美味しいです。
で〜も餡が少しゆるいというかその存在が希薄です。
たしか昔の記憶をたどってみると、餡を100%美味しくすると飽きて量が食べられなくなくなっちゃうので、餡はすこし控えめの味にしているような、ことを先代が言っていたような気がします。
まあその正誤はべつにしてもう少ししっかりとした餡が私は好きです。

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そして二皿目の残りが二個になった時点で店員さんから、追加しますか、との声掛けです。
気分はワンコそばですね。
本当はいらなかったのです。しか〜し先代へのオマージュもあり追加をしましたが、やはり私にはtoo manyでした。
でも久々に下町の雰囲気と餃子の匂いと油(餃子の焼き場の隣の席)を身体全体に感じることができpetit幸せでした。
ご馳走様でした


それでは(^_-)