下町っ子の上の空

好奇心が人一倍強く、見栄っ張りで、お人好しの下町っ子のBlogです。 ウンチクネタがくどいのがたまに傷ですが、お気軽にお立ち寄り下さい。

こんぴらや

晴海 築地食堂 源ちゃん

今日は「こんぴらや」です。
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今日はかつて浅草にありました「こんぴらや 」さんという讃岐うどん屋のオバサンの話です。

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私が大学三年生の時でした。
浅草千束での飲み歩きに疲れ、小腹が空いたので「こんぴらや」さんに入りカウンターにすわり玉子とじうどんと熱燗大徳利を注文しました。時間は26:00頃です。

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しばらくするとキスグレ(酔っ払い)やーさんが店に入ってきて私の隣に座りました。
こりゃやばいなと思いつつも、ホンチャンのやーさんはトーシロ(一般人)には絶対に手をださないので安心していたのですが、くだんのやーさんをよくよく見ますとどっから見てもただの半ちくでした。

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何かひと悶着が起きそうな予感がしたので、ここに至ってはとことん酔っちゃうことにしたのです。
案の定、隣のやーさんが調理場にいるおばさんにからみ始めました。
自分はドコソコ組のエレェ兄さんだから始まり、酒はぬるいは、酒のツマミはまずいはとお店にあれこれと難癖をつけ始めました。
するとおばさんは、うちはうどん屋なのですみませんね、とひたすら謝っています。
そしてしばらくするとうどんができあがり、やーさんにだされました。
するとやーさんは、今度はうどんが不味い、味がしねえ、よくこんなんでオアシが取れるねとからみたい放題です。
それでもおばさんはず〜っと、あいすいませんね、と謝り続けていました。
一方同じく調理場にいたおじさんといえば、そんなやり取りを敢えて無視するかのようにひたすらうどんを作り続けていました。
私以外の周りのお客はいち早く荒れ場の雰囲気を読み、お愛想をして三々五々と店を退散しました。
ところが私は飲みかけのお酒がもったいなくて帰らなかったのです。

しばらくして状況が一変したのでした。
おばさんが反撃にでたのです。
おばさん「何処の組のエライ兄さんだか知らねえけれど、うちんとこのうどんをコケにするのもいいかげんにおし。
兄さんがいうように本当に不味ければ半分も食えねえだろう。
それを半分も喰ったというのは美味しかったということじゃないのかい」
やーさん「・・・(絶句)」
おばさん「さっきから黙って兄さんのヨタ聞いていたけれどもうどうにも堪忍なんねぇ。
てめえが▲▲組のお兄ぃさんだったら、私はその上の△△組の▼▼さんに今から掛け合うからそのつもりで性根きめてここで待っていな」
やーさん「呼べるものなら呼んでみろや」
するとおばさんはカウンターの上にあった卓上電話を引き寄せ、その△△組の▼▼さんに電話をかけたのです。
おばさん「こんぴらやの▽▽です。店で▲▲組のチンピラが絡んでるんです。
ちょっと来てもらって・・・・」
その後は小声になったので聞き取れなかったのですが、おばさんは用が済んだみたいで受話器をおきました。
そして、すぐ来なさるから、覚悟決めとけきな。エンコ(小指)の一本や二本は飛ぶかも知れないからね、と凄んだのです。そうするとくだんのやーさんはそそくさと帰ろうとしました。
すかさずおばさんは、無銭飲食かい、それなら桜田門(警察)をよぶよ。
オアシはきちんと払っていっておくれ、とキメたのです。
結果、お酒とうどんとツマミのみでその当時のお金で5,000円位(実際は1,000円もしない)をやーさんに請求しキッチリともらったのでした

やーさんが帰ってお店が落ち着いた頃
私「おばさん、すごい迫力でしたね」
おばさん「こわくて今でも足がブルブルだよ」
私「で〜も、しばらくすると△△組の▼▼さんが来るんだから一件落着じゃないですか」
おばさん「堅気の店にその筋の方がきたら、お客さんは寄り付かないよ」
私「もしかするとさっきの電話、うそ電話で一人芝居ですか?」
おばさん「当たり前じゃないかい、あんなキスグレやーさんだからかましたのよ。
でも本音をいうと怖かったわ」
私「・・・(絶句)
さっきからご主人何していたのですか」
おじさん「あまりに怖かったので、うどんを作っていた」

これ実話です。
数年たってから、お店に行った際に、店を継いでいた息子さんにこの話をすると、おふくろは根性あったからな、といって懐かしがっていました。
今ではお店もなくなりました。
おじさんが亡くなったのは風の便りで聞いていましたが、多分おばさんも天に上がっているのでしょう。
私の懐かしい浅草譚でございました。


第一回は見たけれど、こんなになっているなんて



今日は晴海トリトンに出没です。
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トリトン前にはオリンピック選手村ができるみたいですね。
今日のお店はあまり気のりしなかったのですが、気がついたら吸い込まれてしまいました。
今日のお店は「築地食堂 源ちゃん 」晴海トリトン店さんです。

住所: 東京都中央区晴海1-8-16 晴海トリトンスクエア 3F
電話番号:03-5547-1161
休日:無休

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お店の外観です。


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店内の雰囲気です。

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メニューです。

今日のオーダー「源ちゃん丼」1,026円です。
実はゲンちゃんというのは早逝した私の親友のあだ名でした。
彼が亡くなって早いもので11年ですか、月日の移ろいを感じます。

閑話休題。
このお店は株式会社サイプレス(資本金45百万円)が経営するフランチャイズ店です。
海鮮創業店名が「魚屋源兵衛」東池袋店ですからそこから「源ちゃん」という名が冠されたのでしょう。
ちなみにこの会社の社長東稔哉氏 のモットーは「親分経営と計数管理が飲食店の要諦だ」です。
東社長の簡単略歴は以下の通りです。
1960年千葉県生まれ。
中央大学理工学部卒業後、学生時代からアルバイトをしていた中小飲食店に就職。
在職中の10年間で、様々な業態の開発、店舗運営に携わる。
1993年独立、東京・浅草に串揚げ店「串えもん」を開く。
その後、海鮮居酒屋「魚屋源兵衛」、「すし屋の源さん」「築地食堂源ちゃん」など、立て続けに繁盛店を手がける。

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待つこと5分で「源ちゃん丼」の到着です。
なんともどろんとした輝きの丼です。

それでは実食です。
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魚は鮮度がよくありません。
それをカバーするのが貝柱です。
美味しいなと感じたのは海老くらいですか。
ネタ量も見た目ほど多くありません。
周りを見回すと私以外は飲み客です。
いいなぁ19時30分だというのに盛り上がっていて・・・
特筆するのはモヤシのナムルです。
冗談でなく飲食店でこんなに不味いものを食べたのは初めてです。
ある意味挑戦者だと思いました。

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脇では、お店のピークを向かえる時間帯に入っているにもかかわらず責任者が長いあいだ仕事以外の電話をし続けていて、これまた驚きです。
東社長様、全般的に親分経営のタガが緩んでいるのではないでしょうか、と敢えて苦言を申し上げます。
味ですか、行間を読んでください。
ここで食べたら多分損した気分になりますよ・・・

それでは(^_-)

東銀座 萬福

今日は浅草「 こんぴらや 」さん(讃岐うどん屋)のオバサンの話です。

私が大学三年生(かなり昔)の時、浅草千束で飲み歩きつかれ、丁度小腹が空いたので「こんぴらや」さんにうどんを食べに入りました。
時間は限りなく26:00頃です。
しばらくするとキスグレ(酔っ払い)たヤー様が店に入ってきて私の隣に座りました。
こりゃヤベエナとおもいつつも、ホンチャンのヤー様はトーシロ(一般人)には手をださないねと瞬間安心しようとしたのですが、ヨクヨク見ますとどっから見ても只のヨタヤー様でした。
ゼッテェィひと悶着起きるなと思いつつ、私はこういう場合とりあえず酔っちゃおうと決めたのです(素面でいるのは怖い)。

案の定、隣のヨタヤー様が絡み始めました。
自分はドコソコノ組のエレェ兄さんから始まり、酒はぬるいは、酒のツマミはまずいは、とお店に難癖をつけ始めました。
するとオバサンが「うちはうどん屋なのですみませんね」とひたすら謝ります。
そしてしばらくするとうどんが出来上がり、ヨタヤー様に供されます。
ヨタヤー様は、今度はうどんが不味い、味がしねえ、よくこんなんで御足(お金)が取れるねと言いたい放題状態です。
それでもオバサンはずーっとすみませんねと謝り続けていました。
一方オジサンといえば、ずーっとひたすらうどんを作り続けていました。
周りのお客はいち早く場の雰囲気を読み、オアイソをして三々五々と店を退散しました。
私は飲みかけのお酒がもったいなく帰れない状態です(お酒なんか意地汚く飲んでいるからだヨ)。

ところが突然状況が一変したのでした。
オバサンが反撃にでたのです。
オバサン「何処の組のエライ兄さんだか知らねえけれど、家(うち)んとこのうどんをコケにするのもいいかげんにおし。兄さんがいうように本当に不味ければ半分も食えねえぃだろう。それを半分も喰ったというのは美味しかったということじゃないのかい」
ヨタヤー様「・・・(絶句)」
オバサン「さっきから黙って兄さんのヨタ聞いていたけれどもうどうにも堪忍ならねぃ、てめえが××組のお兄ぃさんだったら、私はその上の○○組の△△さんに今から掛け合うからそのつもりで性根きめてここで待っていな」
ヨタヤー様「呼べるものなら呼んでみろや」
するとオバサンは電話機を引き寄せ、その○○組の△△さんに電話をします。
オバサン「すぐ来なさるから、覚悟決めとけきな。エンコ(小指)の一本や二本は飛ぶかも知れないからね」
と凄みます。そうすると件(くだん)のヨタヤー様はソソクサと帰ろうとします。
すかさずオバサン
「無銭飲食かい、それなら桜田門(警察)をよぶよ。御足はキチンと払っていっておくれ」
とキリ返します。
結果お酒とうどんとツマミのみでその当時のお金で5,000円位(実際は千円もしない)をヨタヤー様に請求しキッチリと貰いました(スゴイ)

ヨタヤー様が帰って落ち着いた頃
私「オバサン、スゴイ迫力でしたね
オバサン「恐ろしく今でも足がブルブルだよ」
私「でも、しばらくすると○○組の△△さんが来るんだから一件落着じゃないんですか」
オバサン「堅気の店にその筋の方がきたら、お客さんは寄り付かないよ」
私「もしかするとさっきの電話、ウソ電話で一人芝居?」
オバサン「当たり前じゃないかい、あんなキスグレヤー様だからかましたのよ。でも本音をいうと怖かったわ」
私「・・・(絶句)、さっきからご主人何していたのですか(怒)」
オジサン「あまりに怖かったので、うどんを作っていた(悲)」

これ実話です。
二三年前、今の息子さんにこの話をすると息子さんはオフクロは根性あったからなと言っています。
オジサンは亡くなったのですが、オバサンは今でも元気のようです。
チョットした浅草根性秘話かな???

今日のお店は銀座木挽町にある中華料理「萬福」です。
住所:  東京都中央区銀座2-13-13
電話番号:03−3541-7210
定休日 日祝
平日 11:30 〜 22:00
土曜 11:30 〜 20:00

昭和レトロ溢れる店内で、日本語があまり上手じゃない中国人のお姐さんがオーダーを取っています。
このお姉さん発音にうるさく「東坡肉」を「トンポロウ」と発音したら何故か直されましたし黒ホッピーをブラックホッピーと言ったら通じませんでした。

ここから後はパチリでご覧下さい。



お店の暖簾です。渋い!期待が持てますね(笑)


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先代の写真です。大正時代に初代が屋台からスタートし、昭和4年に店を構えられたそうです。以後70年以上に渡って親しまれてきた建物は老朽化のため、最近、惜しまれながら建て替えられました。

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なんとなつかしの黒電話です。昔アンドレザジャイアントというジャイアント馬場より大きいプロレスラーがいまいした。かれは指が大きくこの電話廻すことができずいつもボールペンで廻していたそうです。

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麻婆豆腐@780です。これ駄目甘すぎます。これが昭和レトロの味ですかね。お勧めできません。

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東坡肉@880です。八角の匂いが強すぎます。やはりこれも甘すぎます。どうやらここのお店の味は、私には合わなかったようです(残念)

それでは(^_-)

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