今日は「吉野家を変えた男」です
吉野家における全国売り上げ第1位の店舗は「有楽町店」です。
2007年11月時点で通常時1日3,000食の売り上げがあるという吉野家のフラッグシップ店でもあります。
そのお店が移転しました。
と申しましても50m新橋よりになっただけです。
吉野家ホールディングスは今春から主力の牛丼店「吉野家」の店舗設計を見直しています。
即ち客席の配置や厨房の設備を変え、店員の負担を軽くするのです。
これまでは若い男性が働くことを前提としていましたが、女性やシニア層の店員が働きやすい店にするのです。
外食業界は人手不足が強まっています。
大手チェーンで働き手の変化にあわせて店づくりを変える動きが出てきています。
忖度するにこの流れでの移転ではないかなと思っています。
吉野家ですが、若い頃の私とは切っても切れないお店でした。
そんな私のあるふるまいが吉野家に衝撃を与えたのです。
という事で今日のフリネタは「吉野家を変えた男」リメーク版です。
Let’s get started!
丁度20歳頃の話です。
浅草の先輩から、ちょいと話してえことがあるから雷門脇の吉野家で待ってろよ。
仕事が終わりしでぃ直ぐにへえるから、との電話がありました。
おっとり刀で夕方の6時頃、吉野家さんの暖簾をくぐったのです。
この日は手元不如意でして、たしか3千円位しか財布に入っていませんでした。
先輩のすぐ来るはあまりあてにしない方がいいなぁ、とつぶやきながら「取りあえずビール」を頼みました。
長期戦になるのかなぁと思ったので、財布の中身を考えてツマミをとることは止めにしました。
30分位でビール×3本を片付けました。
ツマミは紅生姜です。
4本目からはツマミを紅生姜に醤油をタラタラってかけていただきました。
時計をみると7時15分です。ビールは6本目の底が見え始めました。
途中白髪頭のオジイサンが入ってきて、おもむろに白いご飯を一つ頼んだのです。
私は「生姜友の会」の会員が来たと、喜んでいたのですが、なな何と、このオジイサンは本当に白いご飯のみを美味しそうにゆっくりと頂いてお行儀よく帰られたのです。
ヘン、何でぇ、格好つけやがって。吉野家きたら紅生姜は蒲鉾だよ。
これを食べるから板につくんじゃないか、ケッ、とうそぶいていました。
だいぶ酔ってきたようです。こうなるとこの人はシツッコイのです。
とうとう店員にグダグダと話しかけ始めました。
他愛もないことしか言ってないのですが、店員さんは間違いなく煙ったがっているのはその顔から読み取れます。
しばらくて店員さんが、お客さん、当店は牛丼屋ですので、牛丼は宜しいのですか、とおそるおそるうかがいを立ててきました。
すると私は、上等だよ、牛丼結構、豚よりエライ。でもなぁ兄ちゃん、こちとらオアシがねえの。わかる、オアシ、銭ッコがないの。だから麦カスの水しか飲めないの、とからんできます。
しょうがない人間ですね、まだ二十歳(はたち)になったばかりなのですよ。
そろそろ紅生姜+醤油に飽きた様で、今度は紅生姜+醤油+唐辛子に宗旨を変えた様です。
ビールは7本目に突入しています。だんだん声が大きくなり、店員さんの一挙手一投足に茶々を入れ始めました。
このふるまいで店内の雰囲気もにわかに怪しくなってきました。
そのうち店長がやってきて、他のお客さんもおられますので、もう少しお静かにしていただけませんか、とやんわりと帰ってくれといっています。
すると私は、好きでいるんじゃねぇよ。待ち人来たらずなんだ。だからってチャンネエじゃねえよ。
先輩、専売公社じゃねぇよ、先輩だからな、わかってるよなぁ、もう少しこらえてくれよ。
ともうグダグダの酔っ払いです。
書いている本人も恥ずかしいって・・・
そして9本目に突入したころ、くだんの先輩がやってきました。
時計の針はすでに8時です。
その先輩は、入るやいなやカウンターの上に行列している9本のビール瓶に目がいったみたいです。
そして、いってぇ、オメエ誰と飲んでたんだよ。何一人だって、馬鹿か、オメエ掛け値なしの馬鹿、豆腐の角に頭ぶっけて死んじゃいな、と大笑しています。
するとそれを聞いた私は、先輩が遅いから、吉野家ふぜいでキスグレ(酔っぱらった)たんじゃねぇですか。
この落とし前つけろよ!と今度は先輩にからみ始めました。
先輩は、わかった、わかった、角の神谷バーで死ぬほど電気ブラン飲ましてやっからさ、と言って私の飲んだ分を払ってくれて、私を夜の街に連れだしたのでした。
それからしばらくして先輩の職場(喫茶店)に行くと、先輩が笑いながら新聞を差しだしました。
そして、オメエが吉野家で牛丼も頼まずにビールを9本も飲んだから、吉野家はお酒の制限するようになったそうだぜ。これからは一人3本までだとさ、俺知らねえって、と笑っています。
確かに先輩が手渡してくれた新聞には、吉野家の酒類の数量制限に関するお知らせが黒々と書かれていました。
I hope she got away.
今日は浜松に出没です。
浜松と申せば「うなぎ」でしょう。
今日のお店は、うなぎ「八百徳」駅南店さんです。
住所: 静岡県浜松市中区砂山町325-7
電話:053-452-5755
休日:月曜、第1火曜
お店の外観です。
店内の雰囲気です。
メニューです。
今日のオーダー「うな丼」@3,186円です。
このお店は創業明治42年ですので今年で107年目を迎える老舗です。
地元の取引先からうなぎを駅前で食べるのならこのお店ですよと推奨されていました。
店員さんの顔つきが皆元気印です。
毎日うなぎを食べているからでしょうか・・・
待つこと4分で肝吸いと香の物の到着です。
この肝吸いは熱湯地獄みたいな熱さで最初は飲めませんでした。
しかし支笏湖のような透明感ある肝吸いは高評価です。
お味も高評価です。
待つこと6分で「うな丼」の到着です。
この焦げ茶色の鰻はまずいわけがありません。
それでは実食です。
まずはお手並み拝見で一口いただきます。
すんごくふっくらとしていて且つ柔らかいです。
身も質感があります。
ちなみにこの鰻は浜松産ではなく鹿児島産だそうです。
こんさい、そげんこつはヨかごわす・・
タレはテリがある強い甘辛です。
ふっくらうな丼には強めのタレがあいます。
ご飯はしっかりと立つほど歯応えがあって、これがうなぎとタレに絶妙に合い最高です。
美味しいですね。
ちょっと財布には厳しいもののたまには美味しいもの食べませんと・・・
満足なデイナーでございました。
吉野家における全国売り上げ第1位の店舗は「有楽町店」です。
2007年11月時点で通常時1日3,000食の売り上げがあるという吉野家のフラッグシップ店でもあります。
そのお店が移転しました。
と申しましても50m新橋よりになっただけです。
吉野家ホールディングスは今春から主力の牛丼店「吉野家」の店舗設計を見直しています。
即ち客席の配置や厨房の設備を変え、店員の負担を軽くするのです。
これまでは若い男性が働くことを前提としていましたが、女性やシニア層の店員が働きやすい店にするのです。
外食業界は人手不足が強まっています。
大手チェーンで働き手の変化にあわせて店づくりを変える動きが出てきています。
忖度するにこの流れでの移転ではないかなと思っています。
吉野家ですが、若い頃の私とは切っても切れないお店でした。
そんな私のあるふるまいが吉野家に衝撃を与えたのです。
という事で今日のフリネタは「吉野家を変えた男」リメーク版です。
Let’s get started!
丁度20歳頃の話です。
浅草の先輩から、ちょいと話してえことがあるから雷門脇の吉野家で待ってろよ。
仕事が終わりしでぃ直ぐにへえるから、との電話がありました。
おっとり刀で夕方の6時頃、吉野家さんの暖簾をくぐったのです。
この日は手元不如意でして、たしか3千円位しか財布に入っていませんでした。
先輩のすぐ来るはあまりあてにしない方がいいなぁ、とつぶやきながら「取りあえずビール」を頼みました。
長期戦になるのかなぁと思ったので、財布の中身を考えてツマミをとることは止めにしました。
30分位でビール×3本を片付けました。
ツマミは紅生姜です。
4本目からはツマミを紅生姜に醤油をタラタラってかけていただきました。
時計をみると7時15分です。ビールは6本目の底が見え始めました。
途中白髪頭のオジイサンが入ってきて、おもむろに白いご飯を一つ頼んだのです。
私は「生姜友の会」の会員が来たと、喜んでいたのですが、なな何と、このオジイサンは本当に白いご飯のみを美味しそうにゆっくりと頂いてお行儀よく帰られたのです。
ヘン、何でぇ、格好つけやがって。吉野家きたら紅生姜は蒲鉾だよ。
これを食べるから板につくんじゃないか、ケッ、とうそぶいていました。
だいぶ酔ってきたようです。こうなるとこの人はシツッコイのです。
とうとう店員にグダグダと話しかけ始めました。
他愛もないことしか言ってないのですが、店員さんは間違いなく煙ったがっているのはその顔から読み取れます。
しばらくて店員さんが、お客さん、当店は牛丼屋ですので、牛丼は宜しいのですか、とおそるおそるうかがいを立ててきました。
すると私は、上等だよ、牛丼結構、豚よりエライ。でもなぁ兄ちゃん、こちとらオアシがねえの。わかる、オアシ、銭ッコがないの。だから麦カスの水しか飲めないの、とからんできます。
しょうがない人間ですね、まだ二十歳(はたち)になったばかりなのですよ。
そろそろ紅生姜+醤油に飽きた様で、今度は紅生姜+醤油+唐辛子に宗旨を変えた様です。
ビールは7本目に突入しています。だんだん声が大きくなり、店員さんの一挙手一投足に茶々を入れ始めました。
このふるまいで店内の雰囲気もにわかに怪しくなってきました。
そのうち店長がやってきて、他のお客さんもおられますので、もう少しお静かにしていただけませんか、とやんわりと帰ってくれといっています。
すると私は、好きでいるんじゃねぇよ。待ち人来たらずなんだ。だからってチャンネエじゃねえよ。
先輩、専売公社じゃねぇよ、先輩だからな、わかってるよなぁ、もう少しこらえてくれよ。
ともうグダグダの酔っ払いです。
書いている本人も恥ずかしいって・・・
そして9本目に突入したころ、くだんの先輩がやってきました。
時計の針はすでに8時です。
その先輩は、入るやいなやカウンターの上に行列している9本のビール瓶に目がいったみたいです。
そして、いってぇ、オメエ誰と飲んでたんだよ。何一人だって、馬鹿か、オメエ掛け値なしの馬鹿、豆腐の角に頭ぶっけて死んじゃいな、と大笑しています。
するとそれを聞いた私は、先輩が遅いから、吉野家ふぜいでキスグレ(酔っぱらった)たんじゃねぇですか。
この落とし前つけろよ!と今度は先輩にからみ始めました。
先輩は、わかった、わかった、角の神谷バーで死ぬほど電気ブラン飲ましてやっからさ、と言って私の飲んだ分を払ってくれて、私を夜の街に連れだしたのでした。
それからしばらくして先輩の職場(喫茶店)に行くと、先輩が笑いながら新聞を差しだしました。
そして、オメエが吉野家で牛丼も頼まずにビールを9本も飲んだから、吉野家はお酒の制限するようになったそうだぜ。これからは一人3本までだとさ、俺知らねえって、と笑っています。
確かに先輩が手渡してくれた新聞には、吉野家の酒類の数量制限に関するお知らせが黒々と書かれていました。
I hope she got away.
今日は浜松に出没です。
浜松と申せば「うなぎ」でしょう。
今日のお店は、うなぎ「八百徳」駅南店さんです。
住所: 静岡県浜松市中区砂山町325-7
電話:053-452-5755
休日:月曜、第1火曜
お店の外観です。
店内の雰囲気です。
メニューです。
今日のオーダー「うな丼」@3,186円です。
このお店は創業明治42年ですので今年で107年目を迎える老舗です。
地元の取引先からうなぎを駅前で食べるのならこのお店ですよと推奨されていました。
店員さんの顔つきが皆元気印です。
毎日うなぎを食べているからでしょうか・・・
待つこと4分で肝吸いと香の物の到着です。
この肝吸いは熱湯地獄みたいな熱さで最初は飲めませんでした。
しかし支笏湖のような透明感ある肝吸いは高評価です。
お味も高評価です。
待つこと6分で「うな丼」の到着です。
この焦げ茶色の鰻はまずいわけがありません。
それでは実食です。
まずはお手並み拝見で一口いただきます。
すんごくふっくらとしていて且つ柔らかいです。
身も質感があります。
ちなみにこの鰻は浜松産ではなく鹿児島産だそうです。
こんさい、そげんこつはヨかごわす・・
タレはテリがある強い甘辛です。
ふっくらうな丼には強めのタレがあいます。
ご飯はしっかりと立つほど歯応えがあって、これがうなぎとタレに絶妙に合い最高です。
美味しいですね。
ちょっと財布には厳しいもののたまには美味しいもの食べませんと・・・
満足なデイナーでございました。