勝海舟異聞
ガイドのテーマで勝海舟を与えられました。
私は、海舟の父親である勝小吉の書いた「夢酔独言」は何度も読み替えしており、とても親しみを感じています。
彼が書いた舞台の下町は、私の育った町でありその書かれた景色は容易に頭に浮かんできます。
勝海舟といえば咸臨丸で日本人がアメリカ人と一緒に船を操り太平洋を始めて渡っています。
また幕末には新政府軍の西郷隆盛と話あって、江戸城を明け渡す事を条件に江戸総攻撃を中止させて江戸の町を戦火に包まれないようにしました。(参考資料:勝海舟記念館)
個人的には、勝海舟は微禄、無役の御家人で若い頃は赤貧を洗うがごとくの状態で、蘭学を一生懸命に勉強したことから、出世の道が開けました。
しか〜し、幕府権力の中枢に入る事はできず傍系官僚である軍艦奉行にとどまりました。
その軍艦奉行も罷免にされ長い閑職の時代もありました。
徳川幕府が鳥羽・伏見の戦いで敗れ、徳川慶喜が東帰して幕府が敗れてからその後始末に手腕を発揮したのであります。
徳川幕府は300年間も政権を維持した立派な行政機関をもっています。
当然のことながら人材もいました。
軍艦奉行は安政6年(1859年)に創設した幕府海軍を統括し、軍艦の製造・購入や操錬技術者の育成などを管轄する機関です。
要は幕権中枢ではなく軍艦奉行は今でいうと海上幕僚長みたいなものです。
そこの官僚である勝海舟がなんでこれほどまでに取り上げられるのでしょうか不思議に思いました。

咸臨丸2
咸臨丸でのサンフランシスコ行きにおいては、そもそも海舟はインフルエンザで体調を壊していました。
艦長が健康管理をおできなかったのは問題です。
また勝の上長である木村守喜軍艦奉行が7歳も年下であったことが面白くなくて航海中三度しか甲番にでてこなかったと言われています。
またある歴史研究者によると勝海舟はそもそも航海の技量、海事能力の問題で何もできなかったので船酔いで苦しんでいると虚言を呈して甲板には三度しかでてこなかったとも言われています。
これを裏付ける傍証として、海舟は長崎海軍伝習所では算数が苦手で4人いる同級生の中で唯一落第していたからです
咸臨丸はアメリカ海軍ブルック大尉以下11名の水兵と小野友五郎が操船していたのであります。
また江戸城無血開城も勝はほとんど何もしていないのであります。
海舟は徳川慶喜の命で官軍の徳川降伏条件を掴もうとしたしました。
彼には官軍に伝手があるのであらゆる手を使ったのですがそれは水泡に帰しました。
自らも、官軍に至誠を説くが、聞いてくれなければ戦うしかない、と言っていたとおり万策尽きていたのでした。
かかる中、徳川慶喜の命令で、山岡鉄舟が益満休之助(薩摩弁通訳)をともなって西郷隆盛と直談判のなかで応諾されなかったら、間違いなく江戸は火の海になっていたのであります。
勝海舟がやったのは薩摩藩焼討事件で拘留していた益満休之助を釈放して山岡鉄舟のもとに送ったことくらいの事でした。
すべての懸案は山岡・西郷会談で決まっていたからであります。

江戸城無血開城
江戸城無血会談が勝・西郷の会談で決まったかのようになったのはこの絵のせいでしょう。
この日の会談を忠実に描くのであれば14日目の二回目の会談の場景とすれば海舟の傍らに鉄舟がいました。
勿論13日にも鉄舟はいました。
それなのに描かれていません。
なぜでしょうか?
この江戸開城談判の寄進・奉納者は、公爵・西郷吉之助と伯爵・勝精(くわし)の2人だけだったのです。
それぞれ西郷隆盛と海舟の後継者ですのでこのような絵になったのです。
山岡家はどうしたのかというと、この絵画が制作された時、山岡家は財政的に厳しい状態であったのでこの絵画の奉納に係れなかったのでした。
要はこの絵が1人歩きした為に勝・西郷会談で江戸百万人市民が救われたことになったのです。
江戸を救ったのは命を懸けて西郷を説得した山岡鉄舟なので勝海舟ではありません。
参考文献:「氷川清話」勝海舟著,「江戸無血開城」岩下哲典著、「勝海舟の罠」水野靖夫緒、「勝小吉と勝海舟」大口勇次郎著、「江戸無血開城の深層」磯田道史著、「山岡鉄舟」教育評論社著、「勝海舟」墨田区教育委員会著、「無水独言」勝小吉著
追記:この「江戸開城談判」の出席者、薩摩藩は西郷隆盛、村田新八の2名、幕府は大久保一老(会計総裁)、勝海舟(軍事取扱)、山岡鉄舟(精鋭隊頭)の3名です。負けた側の条件確認ですから、些末な事がおおく西郷隆盛はこれが本当に首脳会談かとあっけにとらわれていたそうです。※諸説あります。



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池袋に参りました。
洋食を食べながら珈琲を飲みたくなりました。
そうなるとこのお店しかありません。
今日のお店は「タカセ」さんです。

住所: 東京都豊島区東池袋1-1-4 9F
電話:03-3971-0211
定休日:無休

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お店の外観です。

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店内の雰囲気です。

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メニューです。

今日のオーダーは日替わりランチ@950円です。
その内容は、豚バラ肉のスイートチリソースとサワラの唐揚げとレモンジンジャーソースです。

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座るやいなやテーブルセットが用意されました。

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待つこと1分で日替わりランチが配膳されました。
見た目は学食みたいれです。

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大好きな珈琲の容量が少ないので交換してもらいました。
こういう時は多くしませんか?
普通の分量で戻ってきました。

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気を取り直して実食です。
豚バラ肉のスイートチリソースは火が入りすぎてカタアマです。
サワラの唐揚げとレモンジンジャーソースはマズマズでした。
で〜も、ここの店は気を遣わずに食事ができるのでありがいたです。
珈琲も美味しいし・・・
26回もブログアップしているのでお気に入りのお店なんでしょう(笑)

それでは(^_-)