ヒトラー映画を観た・・・
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1945年4月20日、ベルリン。迫りくるソ連軍から身を守るため、アドルフ・ヒトラー(ブルーノ・ガンツ)は、ごく限られた身内や側近たちとともに、首相官邸の地下要塞へ避難する。
そこには、ヒトラーの個人秘書トラウドゥル・ユンゲ(アレクサンドラ・マリア・ララ)の姿もあった。
すでに敗戦を覚悟した側近たちとは対照的に、客観的な判断能力を失ったヒトラーだけが、大逆転の作戦について熱く語り続ける。
その一方で、地獄絵図と化すベルリン市内。側近たちの逃亡、裏切りが相次ぐ中、ヒトラーは最終決戦を決意するが・・・
「ヒトラーの最後の12日間」予告より転載

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映画「ヒトラーの最後の12日間」を観ました。
これはヒトラーの個人秘書官を務めたトラウドゥル・ユンゲの証言と回想録「私はヒトラーの秘書だった(英語版)」が本作の土台となっています。
これは主人公格のトラウドゥルの視点で描かれていて、総統地下壕の同僚と共に、ヒトラーの誕生日の準備を進めていた敗戦直前の1945年4月20日よりヒトラー夫妻が自裁した次の日の1945年5月1日にトラウドゥルがソ連軍包囲網脱出する12日間をドキュメンタリータッチで描かれております。
従いまして映画での内容はノンフィクションの様相を呈しています。
監督はヒトラーを「誰でも知っているのだが、誰もその実像を知らない」人物だとして、この映画をみることで、若い人が過去の歴史的事実として考えてくれたらとしています。
ヒトラーを演じるブルーノ・ガンツ(Bruno Ganz)は、まさしくヒトラーとはこのような人物ではないかと誰をも納得さる鬼気迫る演技でした。
この映画ではヒトラーは総統の時の狂気の姿と、肩書を外した時のヒトラーの優しい姿という二つの性格を対比させることでヒトラーの異常性を際立たせています。
実際、ヒトラーの奥様であるエバブラウン(Eva Braun)は、彼と一緒になって13年になるけれど、いまだによく分からない。最近は菜食(ヒトラーはベジタリアン)と犬(愛犬ブロディ)の事しか話さないの。
だから頭にきて犬を蹴ると、犬の態度が脅えるので、ヒトラーはそれを見て大慌てをするの。
面白いでしょう、と言っています。
ヒトラー個人の性格描写としてはよくできていると思います。
ヒトラーが自裁する前の日に、彼が自裁で用いる青酸カリの効き目を試すために愛犬ブロンディを毒殺させるのですが、ブロンディは最後までヒトラーを見続けていました。
それに対してヒトラーはその眼を直視できずうろたえておりこれもヒトラーの優しい性格を表していました。

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この画像はヒトラーが自裁する前に皆にお別れを言うシーンです。
この時も慈愛に満ちた眼差しで最後のお別れをするのですが、あまりにせつなくて涙を誘うものでした。
ヒトラーは同盟国イタリア社会共和国の指導者ベニート・ムッソリーニが処刑され、死体が逆さ吊りにされたことを知っていました。
ヒトラーは自身とエヴァがロシア軍に捕らえられ、ムッソリーニとその妻のような最期を回避するために自殺を決意します。
しか〜し、彼は手が震える病(バセドー病)を患っておりピストル自殺に失敗するリスクを恐れて医師に毒薬の処方を依頼して、苦しまないで死ぬ方法を何度も聞いているシーンはヒトラーの小心さが伺えます。

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※真ん中に写っている長男は合成写真です。彼はこの時、イギリス軍捕虜になっていた為この場所にはいませんでした。
この映画は見ていて暗くなりますが、最悪なものはゲッペルス家族の心中です。
この映画では、自分の子どもたちには、父親が今世紀最大の犯罪のひとつを推し進めた人物だと聞きながら育ってほしくはない、それよりは転生の方が子どもたちにとってよっぽどいい未来だろうと、いうゲッペルス夫妻の考えで心中となったのです。
そのような両親の独善的な考えで6人の子供は毒殺されました。
特に長女ヘルガは殺害された時12歳でした。
彼女の遺体には顔を中心に痣が認められ、殺害に使用されたシアン化合物カプセルを口に押し込まれた際に抵抗したことが示唆されています。
この抵抗によりあごの骨が破壊されていたそうです。

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両親が自裁するのは致し方ないでしょう。
子供たちを逃げさせる方法はありましたのに親の自分勝手な考えで殺されたのです。
戦後生き延び両親の行いで苦しむかどうかは誰もわかりません。
それを乗り越えていく強さも育つかもしれません。
この映画の最大の悲しみであります。
ヒトラーや少数の狂信者だけでこの戦争計画全部を実行に移すことはできません。
当然、政権全体がヒトラーの手足となってその方向に動き、ヒトラーの政策を推進したから実行が可能だったのです。つまり、ヒトラーを「独裁者」にしたのは、ヒトラー自身の力だけではありません。
そこには、ヒトラーを「独裁者」の地位に押し上げる強い推進力が働いていたのです。
人間たちが権力や物質的利益に目がくらみ、当座の欲求を追求した結果、ヒトラーという「独裁者」を生みだしました。秘書トラウドゥルはヒトラーのことを「怪物」だといいます。
しか〜し、一介の人間に過ぎなかったヒトラーを「怪物」に仕立て上げたのはヒトラーに反対できなかった幹部、ヒトラーを妄信して政権を支えた人々、トラウドゥルもその一人だったのではないでしょうか・・・


Michael Jackson - Smooth Criminal (Japanese Version)



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今日は次男と吉祥寺に出没です。
コロナ禍ですので美味しいものを食べようと考いていました。
今日のお店は決め打ちです。
今日のお店は「天きち」さんです。

住所: 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-7-13 レディバードビル 1F
電話:0422-21-8611
休日:水曜日

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お店の外観です。

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店内の雰囲気です。

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ご主人の出自の案内です。

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メニューです。

今日のオーダー「上天丼」@1900×2=3,800円です。

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座るやいなやサラダと香の物が到着しました。
まずはサラダを頂きました。
シャキッとしています。
天婦羅屋さんでこのレベルのサラダが出せるのですね。
考えてみれば野菜の天婦羅がありますので那辺は野菜の目利きがいいのでしょう。
出足快調です。
美味しいです。

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待つこと9分で「上天丼」が到着しました。
今日の上天丼は、海老×2本、茄子、キス、かき揚げ(小海老、貝柱)です。
見た目、濃い目のタレの茶色のコントラスが美味しさを演出しています。

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それでは実食です。
まず海老です。
からっと揚がっていて甘さも感じる味わいです。
海老の天婦羅はこのくらいシャキッとしていませんと。
ブレンドした油(胡麻油とサラダ油)を使っているみたいで衣がサックリしています。
キスも美味しかったです。
まさに海の天婦羅です。
これは磯の香りを楽しめました。
特筆するのはかき揚げです。
小海老と貝柱がしっかりと入っています。
油っこさが感じられません。
中も熱々でふうふう言いながらいただきました。
これは絶品ですね。
固めのご飯と量は私の好みでしたので大満足です。

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しじみの味噌汁は味が深くいですね。
表面の北斗七星みたいな点々は粉山椒です。
ダシがよくでていますが、これはシジミのエキスを沢山に取り出すご主人の匠の技だそうです。
ちょっと類をみない美味しさです。
これで@1,900円はお得感ありですね。
銀座で食べたら@4,500円位するのではないでしょうか。

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食後は喉が渇いたので吉祥寺NO.1の京右近さんでどら焼きを求めました。
天丼の後は和菓子がたべたくなりますね・・・

それでは(^_-)