「御神籤は凶を当てませう」
IMG_3172 (2)

IMG_3160 (2)

IMG_3159 (2)

IMG_3183

IMG_3175 (2)

IMG_3182

IMG_3174 (2)
久々にガイドの仕事で浅草に来ました。
コロナ禍ではありますがかなり人は出てきていますね。

IMG_3180 (2)

IMG_3181 (2)
私の青春の蹉跌が塗りこめられた浅草も徐々にその街の表情を変えてきています。
六区はこのままでは上品なホテル街になりそうです。
私が子供の頃の浅草はごった煮の街でした。
昭和28年の浅草保健所の調査によりますと往時の浅草は屋台が210軒、移動屋台が180軒ありました。
昔の浅草はこの400軒近い露天飲食が浅草を表していました。
うどん、そば、牛めし、おでん、天ぷら、焼鳥、だんご、大福餅、お好み焼き、中華そば、焼売、ラムネ、カキ氷等ありとあらゆる食べ物が、値段と関係なしに量が豊富でてんこ盛りにして供されており下町の人間の胃袋を満たしていたのでした。
特に下品なものに見えるものほど食べたら美味しかったのです。
よく食当りにならなかったとは思いますが、当時の下町の人の胃腸はそんなにもヤワではなかったのですね。
昔のホッピー通りは、外国人街で街中がキムチとニンニクとホルモンの匂いで塗りこめられていて、通り過ぎると服にその独特の匂いが染み込んでおりました。
往時はこの通りをカツアゲされないで通れたらその幸福に対して浅草寺の神様に感謝しておりました。
若い人達が楽しそうにホッピーを飲んでいるのを見ていますと隔世の感があります。
当時の浅草は、景気が悪くなると浅草寺が御神籤の大吉を多めに刷って、参詣者の財布の紐を緩めておりました。浅草寺の地下に御神籤の印刷所があったなんて誰も知らないでしょう。
ガイド仲間情報によりますと浅草寺の御神籤は凶が多いそうです。

御神籤 (2)
本当か知らんと思い調べてみますと以下の様になっていました。
大吉=18%、吉=31%、末吉=11%、半吉=6%、小吉=1%、末小吉=1%、凶=32%(浅草寺資料から抜粋)
確かに凶が32%と圧倒的に多いのが判明しました。
言い方を変えれば浅草寺で御神籤を求めると3回に1回は凶になるという事です。
この背景は浅草寺の談話によると、元々、多くの神社仏閣が70対30の比率で吉凶を配分していたのですが、凶が多いとおみくじが引かれなくなることから、徐々に「吉」の配分を増やしていた各社寺に対して、浅草寺は現代でもその配分を変えていないため、他に比べて「凶」が多いのではないかと考えられています。
で〜も悲観することはありません。
凶は今が底でこれから良くなっていくという面を持っています。
よく言いますよね、今が最悪、でもこれからは良くなるばかりだと、凶のおみくじもそういう面があります。
今は悪い(あるいは停滞)、でもこれからは良くなるばかりそう思うと凶も捨てたものじゃありません。
凶が出たから縁起が悪いわけではありませんが、どうしても気になる人は縛って帰るといいです。
「結ぶ」が神様との縁を結ぶ、という意味もあるので、心を込めて結んでいくのも悪くはありません。
また、木の生命力で運気が上昇するということも言われます。
また、これだけ凶がでるので「凶を引くことが吉」とまで囁かれています。
皆さんも浅草寺に行って「凶」の御神籤を引いてみませう。


【矢沢永吉】人として「かっこいい」とは何を指すのか



IMG_3182
浅草に来ますとこのお店に入りたくなります。
実は天丼は大好物なのです。
ということで今日のお店は「尾張屋」支店さんです。

住所: 東京都台東区浅草1-7-1
電話:03-3841-8780
定休日:水曜日

IMG_3161 (2)
お店の外観です。

IMG_3169 (2)
店内の雰囲気です。

IMG_3170 (2)
大正時代の尾張屋支店です。

IMG_3162 (2)
メニューです。

今日のオーダー「天丼」@1,700円です。
このお店に入りますといつも凛とした雰囲気に体が包み込まれます。
老舗の矜持でしょうか。
花番(お客様から注文を聞いたり、出来上がった蕎麦を運んだり、お茶をサ-ビス する人)さんもきりっとしていてこれまた老舗の矜持でしょうか。
今日は眼光するどい雷オヤジ的な番頭さんがお店を仕切っています。
花番さんには、お茶が薄いだろ。
そんなのお客さんに出してはダメだ、としつけています。

IMG_3163
座るやいなやお茶とオシボリが出てきました。

IMG_3165 (2)

IMG_3166 (2)

IMG_3168 (2)
待つこと5分で「天丼」が到着しました。
それでは丼ぶりの蓋を開けて実食です

IMG_3167 (2)
胡麻油で揚げた天ぷらは、衣にはつゆがしっかりしみこみ、食べていても飽きません。
おすましも下町とはおもえないような上品な風情です。
特筆すべきはすべてが熱々なことです。
なかなかできるものではありません。
少し硬めのご飯は私の好みで高評価です。
今日も丼つゆが多くて大満足です。
それにしましてもぷりんぷりんの海老は美味しいですね。
いつも同じ味に保つのは大変かと思いますがこれが老舗の味なのです。
香の物も美味しいです。
天丼より出しゃばらずかといって自らの存在はきちんと示しています。
全てが完璧です。
大満足なランチでした。
ごちそうさまでした

IMG_3179 (2)
食後は千束にある渋い喫茶店で珈琲を飲み口内の夾雑物を洗い流していました。
ここの珈琲(画像取忘れ)は美味しかったですね・・・

それでは(^_-)