今日は「Ginza Debut Vol.2」
シシリア
重い木の扉を押し開けると重厚なイタリアンテイストの店内が目に飛び込んできました。
店員さんに案内されて席まで行く途中、メラメラと赤い炎を立ち上げるピッツァ窯が私の眼をとらえました。
さすが銀座勤めの友達の姉が紹介したお店のことだけあります。
いくらめかし込んできたとはいえこの雰囲気には圧倒されます。
友達は、俺が仕切るから余計な事はいうなよ、と言ってはいますが、緊張で眼が完璧に吊り上がっていました。
私はこんな場違いのところわざわざ来なくてもよかったのにと思っていましたが、この雰囲気に憧れていたので何をかいわんやであります。

pene
店員さんがお水とテーブルセットを持ってきました。
テーブルセットと時間差でコッテリとしたペンネアラビータが運ばれてきました。
これを見て友達は、これって頼んでないけれど、と言いますと、当店のアミューズでございます。
彼は、あっ、そうなのね、とシドロモドロの対応でした。
私は、こんなに豪華なのにもしかして付きだし、って聞きますと、彼は答えにつまり固まっていました。
付きだしにしては、かなりの量がありましたので値段は高いのかなと思い、聞けば、そんな事知るわけないじゃん。
だからといってそんなこと店員に聞くのはカッペ(田舎者の意味)だと思われるからやめてくれよ、との事でした。
聞くわけないけど、姉貴からは聞いていないのかよ、と言えば顔を真っ赤にしていました。
彼はこの様なアミューズ(料理の前にサービスされる一口サイズの食べ物)が出る事を姉から聞いてなかったのです。勿論、銀座お初の2人はアミューズなるものを全く知らなかったのであります。
しばらくして店員さんがメニューを持ってきました。
2人でメニューを見ていますと、知らないイタリアン用語ばかりで、何を頼んで良いかわかりませんでした。
そこで彼は目を皿のようにして、メニューの中からある名前を見つようとしていました。
有ったようです。
そしておもむろに店員さんを呼びました。
アンチョビ・ベーコンピザ2枚とそれぞれに食後の珈琲をつけてください、と銀座での初オーダーを通しました。
それと私たちは食べ慣れているので、ナイフとフォークはいりませんので下げてください、とも言ったのです。

アンチョビ
しばらくして、なんでアンチョビ・ベーコンピッツアにしたの?
と聞けば、通は皆これにするんだって、というので、初めての店は「マルガリータ」を頼んでその店の技量を見るって本に書いてあったよ、というと「マルガリータ」を頼むのは、私はあまりピッツアを食べたことがありませんとお店に言っているようなもんなんだぜ、と切り返してきました。
そうかなとは思いながらこれについては何にも言いませんでした。
アンチョビって. カタクチイワシの塩漬けをオリーブオイルに浸したものだろう。
家ではカタクチイワシって食べないよ。
それこそカッペ農家の畑の肥料だろ、というと彼の地雷をふんだんにみたいで激怒してしまいました。
それを無視して、そもそもカタクチイワシってペルーとかチリの沿岸で獲れるものだろう。
イタリアンならイタリアの地のものを使うんじゃないの、と畳み掛けると、姉貴がそういっているんだから仕方ないだろう、と答えていました。
彼の限界が見えてきました。
それとピッツァは手で食べるの?
と聞けば、それしかありえない、と一刀両断です。
フォークとナイフで食べたらそれこそ店員にナメれるぜ。
銀座で恥かきたくないだろ、というので、そうは思うけど。
こんな高級イタリアンでナイフとフォークがでてくるのだからそれを使うのがお店の流儀じゃないの、というと、じゃ、お前だけカッペ扱いされろよ、と気色(けしき)ばんできました。

アンチョビベーコン
しばらくしてアンチョビ・ベーコンピッツアが到着しました。
ピッツァのフレィバー(香り)、ブラウン(焼き色)、ドゥ(生地)、コルニチョーネ(ピザの縁)の立ち上がり等さすが銀座の一流イタリアンレストランで素晴らしいものでした。
嫌がっていたアンチョビの塩辛ッさはアンチョビがそれほど盛られていなく程よい味わいでした。
周りを見回すと手で食べているのは私たちだけでした。
郷にいては郷に従えです・・・
少し恥ずかしくなりました。
銀座レストランの食事は雰囲気もよく緊張しながらも楽しめました。
食後の珈琲になりました。
すると彼は、私たちは正統派のブラックなので砂糖とミルクはいりませんから、と言ってポケットからおもむろにショッポー(ショートホープ)とアンティークなマッチを出して、コジャレタ技を使って煙草に火をつけ大きな紫煙の輪っかを私の前に作ったのです。
私はこれには驚きました。
いつから煙草を始めたのと聞けば、大人のたしなみよ、とほざいていました。
よく言うよ、去年まで中坊だったのにとは言いませんでした。
全ての料理が終わり支払いになりました。
サービ税とかなんとか税がついて想定外の値段になりましたが、いたしかたありませんこれは授業料です。
お店を出る時、黒服のマネージャーさんから、当店は未成年者の喫煙はお断りしています。
次回来られた時は入店をお断りしますのであしからずご了承ください、と友達は言われていました。
全部チョンバレだったのですね。
多分、高校生が背伸びをしてザギンのレストランに来たものとして扱われていたのでしょう。
私たちの銀座デビューはこれにて一件落着したのでした。
しか〜し、今このように振り返りますと、かなり前のめりにつんのめっていて恥ずかしい限りであります。


東洋水産「マルちゃん 赤いきつねうどん」が
「同じ俳優を起用したTVCMを最も長い間放映し続けている商品」としてギネス世界記録トレードマークに認定されました。



今日は美味しいカレー屋さんがあるとの事でテイクアウトしに行って参りました。
今日のお店は「ガズル」東久留米店さんです。

住所: 東京都東久留米市幸町4-5-7
電話:050-5597-6226
定休日:無休(年末年始は休み)

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お店の外観です。

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店内の雰囲気です。

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メニューです。

今日のテイクアウトのオーダーは以下のとおりです。
バターチキンカレー@950円
チキンカレー@850円
サグチキン@950円

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家に持ち帰って食べ比べてみました。
バターチキンカレーはトマトベースです。
生クリーム、カシューナッツ、バターがたっぷり入っていて濃厚だけどほのかに甘さを感じます。
これはレベルがちがいます。
超美味しいです。

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チキンカレーは鶏肉を煮込んだ正統派カレーです。
安定感あるカレーです。
美味しいです。

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サグチキンは鶏肉入りのほうれん草かレーです。
以外にも野趣溢れていて癖になる味です。
美味しいです。
食後な感想としては、いずれも甲乙付けがたかったのですが、できればお店で食べたかったものです。
店内の雰囲気はオサレでかなり気にいっています。

それでは(^_-)