今日は「秘密」の話です
秘密
最近、東野圭吾さんの小説にハマっています。
ほとんどの小説は一気読みです。
ストーリーテーラーとしての実力をあらためて再認識しました。
彼が世に出した作品は数多くありますので無作為に選ぶのは非効率です。
そこでネットランキングから選んで読んでいます。
その中で、この書評を見て「秘密」を読んでみました。
これまた一気読みで読破しました。
そのアラスジはウィキペディアからの引用を以下に紹介します。
杉田平介は自動車部品メーカーで働く39歳。
妻・直子と11歳の娘・藻奈美との3人で暮らしていた。 1985年冬、直子の実家に行くために、直子と藻奈美の2人が乗ったスキーバスが崖から転落してしまう。
直子と藻奈美は病院に運ばれたものの、直子は死亡してしまい、藻奈美は一時回復不能といわれたにもかかわらず、奇跡的に助かる。
しかしそれは、仮死状態になった娘・藻奈美の身体に、死んでしまった妻・直子の魂が宿っていたのだった。
藻奈美の身体に宿った直子に、平介は戸惑いながらも周囲には決してバレないように生活する。
やがて月日はたち、娘の身体に宿った妻との生活に、次第に心のずれが生じてくる。
そして直子は、医学部を目指して進学校とされる高校を受験し見事合格する。
奇妙な2人の生活が限界を迎えたある日、長らく消えていた藻奈美の意識が再びあらわれるのだった。

読み進んでいくうちに本当に大事なものを失くしてしまったような喪失感で身体が震えていました。
幸せというのは失ってから分るものです。
世の中には失ってから気付くことは多くあります。
ところが失くしたものが戻ってきた時の感動もこの小説は与えてくれました。
ましてそれが娘の身体に戻ってきたものですから、この発想はユニークです。
なにが「秘密」なのかなのかなと読んでいましたので、この「秘密」の結論は想定内でありました。
東野さんがこの小説で訴えたかったのは「大事なものを失くしてしまう」という深い悲しみだったのでしょう。
加えて確信的であるが故に切ないラストの「秘密」は物語の終焉ではなく新たな幕が切って落とされたような
未来が拡がっていく感すらあります。
そもそもなぜ小説が人に感動を与えるかといえば非現実の世界を描いているからでしょう。
少し話がずれるのですが私が子供の頃似たような経験をしています。
それは母の入院です。
腎臓が悪かった母は不定期に入院していました。
そして良くなると家に帰ってきました。
常日頃母に対して横暴な父は、母が戻ってきますと、賓客を扱うように接します。
しか〜し、戻ってきた日は100%、次の日には50%、そして母が家事を始める三日後には0%即ち元の暴君に戻っているのです。
これが子供心に不思議でした。
母のいない不自由さ不便さが身に染みてわかったはずなのに、母が元気になると元にもどってしまうのはどう考えても不可解なことでありました。
この事例は私の家族ではなく他の友人の家でも似たよう事がありましたので、妻の長期入院からの復帰のような幸福は時間経過と共に一時的な喜びに変質してしまうのでした。
だから小説の心温まる不変の話は人の心を打つのでしょう。
いずれにしましても一気読み小説に出会えた感動はやはり筆舌に尽くせません。
次の東野圭吾さんの小説は「手紙」であります。
これまた楽しみにしています。


この音楽人天才wオチまでお見逃しなく

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今日は三田に出没です。
今日のお店は最近よくお邪魔しています。
今日のお店は「サンドイッチハウス アッシュ」さんです。

住所: 東京都港区三田3-1-3 MKビル 1F
電話:03-6459-4970
定休日:不明

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お店の外観です。

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店内の雰囲気です。

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メニューです。

今日のオーダー「パンプディング+エビオムレツ(1/2)+珈琲」@360+@350+@200=1,001円(外税)です。
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会計を済ませてしばし待ちますと珈琲を頂きます。

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それから10分後にエビオムレツ(1/2)が席に到着しました。

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それから2分後にパンプディングが到着しました、
それでは実食です。
エビオムレツサンドは玉子が熱々で美味しいです。
元スペイン大使館料理長の技量は冴えわたっています。
パンプディングは焼きプリンがゴロゴロと入っています。
ハチミツシロップこの焼きプリンに良く合います。
これは私の好きな味わいです。
しいて瑕瑾を申せば珈琲が私の好みではないのと椅子が狭いので落ちついては食事ができません。
この2点以外はご機嫌なサンドウィッチでした。

それでは(^_-)