今日は「父親の最後の願い」の話です 
父帰宅 (2)
ここに私が撮った一葉の写真があります。
この写真は末期がんで入院加療中であった父が一時帰宅した時に、既に他界している母の墓にお参りに出向いた時の写真です。
真ん中に写っているのは父です。
左側の人間は弟です。
右側の人間は救急車の運転手さんです。
一年前に天国に昇ってしまった母の墓前でなにをか語りかけているようですが、当人は既に声を失ってしまったので、その内容は忖度の範囲であります。

私の父親はいまから19年前の12月13日に奥様の友人が事務長をやっている大学病院に転院しました。
転院の理由は、当初はひどい咽頭炎で地元の病院で入院加療中だったのですが、病変の一部を検査した結果、末期の扁平上皮癌(皮膚悪性腫瘍です)であることが判明した為、高度医療ができる大学病院で治療を受ける事になったのです。
大学病院に入院した翌日には気道確保の為喉を切開しました。
これによりこの日から父との会話は筆談となりました。
大学病院の主治医の説明では末期の悪性腫瘍で余命3ヶ月との事でした。
運がよければ最後の花見ができるかどうかの状況です。
幸いの事に、高齢により父の癌の進行が遅れて、ずるずると父のXデイは後ろに倒れていきました。
その為に、最後の花見は近隣の芝公園でたわわな櫻の思い出を冥途の土産にする事ができました。
それに遡る1月に父から一度でいいから家に帰りたいとの申し入れがありました。
正直申して一時帰宅は死と隣合わせなのでかなり厳しい状況ではあります。
で〜も、私たちが死んだきときに天国でブツブツ恨(うら)み辛(つら)みを言われるのが嫌なこともあり、民間の救急車をチャーターして帰宅する案を考えました。
しか〜し、病院⇄自宅の移動期間中に急変した場合は死を意味するわけですから、万が一の事態に備えてどこにどのような救急病院があるかを調べるなどかなりの準備が必要でした。
これには医療従事者である奥様の助言によりに帰宅案を策定することができました。
勿論、一時帰宅の時の救急車の中では、父の頻繁にたまる痰の吸引は奥様に安心して委ねる事ができるわけです。奥様はこの申し入れはすごくいやがり断ってきました。
それはそうでしょう。
万万が一父が何かの理由で亡くなった場合は申し開きができないからです。
そこで私は、父が不測の事態で亡くなった場合は、全ての責任は私が取ると強くいったものですから不承不承ではありますが引き受けてくれました。
最大の懸案が解決したことにより、帰宅案はGo-Projectとなったのです。
帰宅の日は2月12日(土)になりました。
この日は抜けるような冬の青空でした。
あたかも父の帰宅を天が共に喜んでいるかのように思えました。
家につくと、父と仲の良かった方が、皆集まってくれていました。
皆からは、はやく元気になって戻ってくるように、と声掛けされていました。
父は、勿論のこと、これが最後の対面であることは重々承知しており、複雑な面持ちで声がでないため、手を握って感謝を表していました。

天国
どうなのでしょうか・・・
子供としては当たり前の事をしただけです。
もしかして父は自宅で皆に看取られて旅たちだったのかもしれません。
だから帰宅しかったのかもしれません。
元気な頃ならそのように言っていたかもしれません。
今となっては確認する事はできません。
しか〜し、昨今、病院で亡くなるのが当たり前になってきていますが、私の小さい頃は皆自宅でなくなっていました。
個人的には無機的な病院で旅立つより、自分の歴史が詰まっている、自宅から天国に行きたいというのが普通ではないでしょうか。
今私は看取りのパラダイムが病院から自宅での往生になることを望んでおります。


年老いた先輩犬を立てることを忘れない柴犬ちゃめ



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今日は竹橋に出没です。
たまには美味しいカレーでも食べるかという事でこのお店に参りました。
今日のお店は吹き抜けの明るい店内が素晴らしい「ラウンジロイヤル」さんです。

住所: 東京都千代田区大手町1-4-1 KKRホテル東京 1F
電話:03-3287-2974
定休日:無休

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お店の外観です。

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店内の雰囲気です。

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メニューです。

きょうのオーダー「カレーバイキング」@1,100円です。
このお店はブッフェスタイルです。
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まずはサラダバーに並んでサラダを取ってきました。
安定感ある野菜の面々です。
実は、私は性格とおなじようなマメが好きなのです。
サラダバーのサラダは自分の好きな物しか取ってきませんので美味しいのです。

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今日のカレーバイキングは、和風牛スジ(辛口)、ブラックビーフ(中辛)、チキントマト(甘口)です。
私はその中から和風牛スジ(辛口)、ブラックビーフ(中辛)を選んで合い掛けにしました。

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それでは実食です。
牛スジはいつもながらのトロトロです。
ブラックビーフはコクのある辛さです。
混ぜ合わせていただきますと、気分はウシウシです。
その心はとてモウ美味しいです。

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続きまして「ローストビーフ」です。
味ですか、甘みのあるソースがコクのある肉汁によくあいます。
ホテルレストランですからなここらは安定した味わいです。

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最後はデザートです。
私はここのわらび餅が大好きなのです。
恥ずかしながらお代わりしてしまいました。

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さら〜に、シューアイスバニラには珈琲を合わせました。
美味しいです。
食べていてとても幸せな気分になりました。
こんな日もあります。

それでは(^_-)