今日は「ねこまんま」の話です。 
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実は私、生まれてこの方「ねこまんま」を食べたことがありません。
正しく申しますとご飯に味噌汁をかけたものです。
ごはんにかつお節をかけて醤油をたらしたものではありません。
混乱された方もおられますでしょうから補足します。
下町では味噌汁ぶっかけご飯も醤油たらしかつお節ご飯ともども「ねこまんま」と呼んでいたのです。
その理由とは、ねこまんまは、犬猫畜生の食べるもので、人間様の食べるものではな〜い!というものでした。
しか〜し、「ねこまんま」の片割れの醤油たらしかつお節ご飯は、削り節ご飯とその名前はグレードアップしまして「ねこまんま」グループから脱退したのです。
実際、我が家ではかつお節と刻みネギを熱々のご飯の上に載せ、それに江戸ムラサキ(海苔佃煮)若しくは醤油と味の素を合わせて食べていましたが絶妙な美味しさでした。
オカズがない時には良く供されていました。
同根であるかつお節ご飯は許されたのに、なんで味噌汁ぶっかけご飯はここまでタブー視されたのでしょうか。
単に日本料理で決めている作法外の食べ物=行儀が良くない食べ物という事のようです。
それならお茶漬けやお粥や雑炊も禁止されるべきです。
おなじ汁かけ飯なのにこれは許されています。
おかしいでしょう(笑)
江戸っ子ならではのタブーという話もありますが、江戸の辰巳にあった深川では、ご飯にアサリとネギの味噌汁をかけた「深川飯」という食べ物があります。
さら〜に、おなじ儒教国である韓国では、汁かけご飯は正当な食べものであります。
所謂、△△クッパのたぐいであります。
これまた不思議です。
蛇足ですが道産子はこの食べ物の存在を知りません。
個人的には飽食の時代ですから、このタイミングで汁かけご飯を食べる気もしません。
やはりご飯と味噌汁は分けて食べた方が、作ってくれた方に対する礼儀だと思うからであります。


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今日は強い雨が路面を叩きつける人形町に出没です。
今日のお店は30年ぶりの再訪です。
今日のお店は創業1760年 元祖親子丼の店です。
今日のお店は「玉ひで」さんです。

住所: 東京都中央区日本橋人形町1-17-10
電話:050-5590-6792
定休日:定休日有り(ホームページ又はお店にてお問合せください)

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お店の外観です。

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店内の雰囲気です。

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ここは行列必至のお店です。
お店の前を通りましたら行列ができていないので入店しましたが、いつもの行列はこの画像の様に店内に吸い込まれていました

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メニューです。

今日のオーダー「とく親子丼」@1,500円です。

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座るやいなやお茶とコラーゲンスープが到着しました。
コラーゲンスープは鶏臭いです。
私はちょっと苦手な味です。

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待つこと8分で「とく親子丼」の到着です。
玉子が輝き且つ揺蕩うしています。
実は30年前に来店した時は、花番(客の注文を奥に通したり、できた料理を運んだりする人)さんの老舗というプライドから発せられる上から目線と辛い味付けにほうほうの態で退店したのでした。
確かに昔の下町の老舗料理店の花番さんはどこでも威張っていましたので「玉ひで」さんだけを言及するのは正鵠を射ていないかもしれませんが、辛い味付けはトラウマになっていました。
しか〜し、そのカサブタもとっくに取れていましたので今回の再訪に繋がったのです。

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閑話休題。
それでは実食です。
まずは二重かけの玉子をいただきます。
トロフワの玉子は絶妙な味わいです。
割下は少し甘めに感じましたが30年前の辛さはありませんでした。
鶏肉はもも肉とむね肉の2種類が小さめに切られています。
もも肉は身が引き締まっていて歯応えのある食感です。
むね肉は淡白ながらも柔らかくて弾力が感じられます。
少し量がすくないような気がしましたが、ここは「吾れ唯だ足るを知る」であります。
とても美味しい「親子丼」をいただきました。
約260年続くこの老舗は、「不易流行(いつまでも変化しない本質的なものを忘れない中にも、新しく変化を重ねているものをも取り入れていくこと)」を行っておりました。
最大級の賛辞をこの「親子丼」の名店に贈ります。
ごちそうさまでした

それでは(^_-)