今日は「朋は同級生、友は同僚」です。
「朋(とも)有り遠方より来(きた)る、また楽しからずや」
いうまでもなく『論語』冒頭にある有名な文章だが、ここではいまの日本人におなじみの「友」でなく、「朋」という漢字が使われている。
これについて『論語』のある注釈は、「師を同じくするを『朋』といい、志を同じくするを『友』という」と説明する。
現代風にいいかえれば、「朋」は学校の同級生、「友」は会社の同僚、ということにでもなるだろうか。
論語では「友」ではなく「朋」がやってきたというのだから、昔の同級生が遠くからはるばるやってきたというわけだが、では彼はどのようにしてやってきたのだろうか。
なにせ孔子の時代だから、鉄道や車などはもちろん使えず、歩いてやってきたにちがいない。
また通信手段とてほとんどなにもない時代だから、その「朋」はおそらく事前の通知もアポイントもなく、いきなりやってきたのだろう。それはきっと、とてもうれしかったことにちがいない。
「朋」は《月》が並んでいる形になっているが、この《月》は《貝》が変形したもので、「貝」は古代においては財産のシンボルであった。
「朋」はそんな財産の象徴であった貝をいくつも紐(ひも)でつないだ形で、多くの財宝を意味する文字だったのだが、それがやがて「友だち」という意味で使われるようになったのは、「朋」が「鳳」と同じ発音であったからだという。
鳳は地上に理想的な平和が実現された時に出現する想像上の鳥とされるが、画数の多い漢字なので、古い時代には「鳳」のかわりに、より簡単に書ける「朋」でその鳥のことを表すこともあった。
鳳は鳥の中の王様であって、王様であるかぎり、大勢の家来がつきしたがう。そのことをふまえて、中国最古の文字学書であり、漢字研究の聖典とされる『説文(せつもん)解字(かいじ)』は「朋」と「鳳」を同じところに配置して、「鳳飛びて群鳥従うこと、万をもって数う、ゆえにもって朋党の字となす」と記している。
朋(=鳳)が飛びたつと、1万羽以上もの鳥があとにつきしたがう。それで「朋」の字に「朋党=仲間」という意味ができた、というわけだ。
日本経済新聞「朋は同級生、友は同僚」より転載

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朋(鳳)は鳥の王様で、その朋(鳳)が飛び立つと、1万羽以上もの鳥があとにつきしたがうので、その威容から仲間という意味ができたのです。
中国では親友のことを朋友(pengyou)といいますが、彼らの意味合いは親友ですので、朋(鳳)を敷衍すれば、そのような解釈になるのでしょう。
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加えて朋(鳳)には、お札の首飾りという意味合いもあり、なんともバブリーで結構な漢字なのであります。

今回のフリネタですが、実は、私の妹の名前はこの朋がつくのです。
所謂、朋美、朋江、朋子のような名前なのです。
実は、父親が切望していた始めての女の子でして、その為か名前がなかなか決まらず、とうとう名前の提出期限の当日の土曜日の朝、正しくは三日前の土曜日に名前の打合せをしたのです。
提出締め切りの月曜日は仕事が多忙でいけないので土曜日になったのです。
くだんのとおり母親と私が父から呼ばれて、名前をどうしようか、という事になり、侃々諤々の議論の中で、私が強く提案した、知恵が実る子供という意味合いの「実智子」に決まったのでした。
母親も美知子妃殿下と音が一緒なのでとても気にいってくれました。
名前が決まってから役所にいくのですが、なぜか、その日の父は、車ではなく都電にのって役所にいきました。
今回、このフリネタを書くので調べていてわかったのですが、父は私が生まれてから10年間、住所移転の手続きをしていなかったのでした。
従いまして、出生届は当時住んでいたところの区役所ではなく住民票のある台東区にいかなければならなかったのですね。ちなみに産院のある区役所でも届け出ができたのですが、妹の産院も台東区ですから他の選択肢はなかったのでした。
さら〜に、車で行けば、私がくっ付いてくる可能性がありますので、敢えて都電を選んだのでしょう。
今日の今日までこの事実は全く知りませんでした。
その都電に乗って行って台東区役所に行って昼前に帰ってきた父が言うのには、名前は「朋△」にした、というのです。私は、皆で決めた「実智子」じゃないの、と口をとんがらせて文句を言うと、父は、受付した戸籍係の女性の名前が、「朋△」で、とても良い名前だなと思ったから替えたのだ。いずれにしても、この名前は役所が受理したので、この娘(こ)は、今日から「朋△」だ、という事になりました。
私は、しばらくは「実智子朋△」とふざけて呼んでいたのですが、それもおかしなものだと思い、ある時から「朋△」に変えました。
その妹も大台の年になりました。
個人的には、知恵が実る子供の名前にしていたら、多分に名前負けしていたと思い、友達とお金が集まる「朋△」という名前は、現在、名は体を表しておりますので、宜しかったのではと思う今日この頃であります。


こびりついたシールをキレイにはがす裏ワザ


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今日は月島に出没です。
久々に「さば焼き」が食べたくなりました。
今日のお店は「めし屋」さんです。

住所: 東京都中央区月島1-5-7
電話:03-3534−0486
定休日:無休

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お店の外観です。

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店内の雰囲気です。

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メニューです。

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おかず二兄弟が三兄弟に戻りました。
本日の三兄弟の明細は、たくあん、海苔の佃煮、アミです。

今日のオーダー「寒さば定食」@930円です。
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まずはおかず三兄弟でごはんをいただきます。
たくあん美味し。
海苔の佃煮美味し。
アミ美味しであります。

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待つこと9分で「寒さば定食」の到着です。
見た目、光っています。
さら〜に、今日は美人のサリーちゃんが目の前ですから、まさに「両手に花」状態であります。

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それでは実食です。
今日のさば君は脂が甘いですね。
魚肉は、しなやかで且つ弾力があります。
今日のさばはスーパーデリシャスです。
久々に口福の坩堝(るつぼ)状態となりました。
大満足の夕食になりました

それでは(^_-)