今日は「不忍慕情」です
GWの中日は奥様と上野に出没です。
今日は大きな二つの目的があって上野に参りました。
宜しかったらお付き合いください。

#伊藤若冲展
若冲展

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生誕300年を記念した若冲展を見に行ったのです。
しかも早起きして・・・
着きましたらこの行列です。
すでに2時間待ちです。
しかも今日は真夏日です。
東京都美術館からのアナウンスは、熱中症にご注意ください、のみです。
このような行列の中どうやって飲料水を買いにいくのでしょうか・・・
炎天下の中、走るのは好きですが、並ぶのは嫌いです。
当然のことながらスキップしました。
秋に行く京都は相国寺で常設の絵を拝見する事にしました。

#ぼたん苑
上野東照宮ぼたん苑は、1980年(昭和55年)に日中友好を記念して開苑致しました。
現在は、中国牡丹、アメリカ品種、フランス品種を含め500株以上の牡丹があでやかに咲き誇ります。
また、4月中旬からは華鬘草(荷包牡丹)や石楠花、5月上旬からは芍薬も見頃をむかえます。
「上野ぼたん苑」HPより転載
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若冲展をスキップした私たちが向かった先は「上野ぼたん苑」です。
真夏日の上野公園ですが、このぼたん苑は生い茂る木々で陽がさえぎられていてひんやりとしていました。
綺麗ですね。
心が洗われるような気分になりました。
本当に若冲展を並ばなくて良かったです・・・

#上野東照宮
1627年(寛永4年)、津藩主藤堂高虎と天台宗僧侶天海僧正により、東叡山寛永寺境内に家康公を お祀りする神社として創建され、1646年(正保3年)には正式に宮号を授けられ「東照宮」となりました。
現存する社殿は1651年(慶安4年)に三代将軍・徳川家光公が造営替えをしたものでございます。
その後戊辰戦争や関東大震災でも焼失せず、第二次世界大戦にも不発弾を被っただけで社殿の倒壊は免れました。 江戸の面影を現在に残す貴重な文化財でございます。
「上野東照宮」HPより転載
なぜかこの東照宮には入った事がありませんでした。
多分入館料が高く、今までではそれにヘジッていただけです。
さすがに今ではこのレベルの料金(ぼたん苑と併せて1,100円)は痛痒を感じませんので入場しました。
想像以上に豪華です。
以下に一挙に公開します。

※石灯籠
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200基以上あり、ほとんどが現在の社殿の建築の年1651年(慶安4年)に諸大名より奉納されたものです。
大石鳥居の脇にある大きな灯籠は1631年(寛永8年)に佐久間勝之より奉納されたもので、高さ6.8mと あまりにも大きいのでこの名があります。
名古屋の熱田神宮、京都南禅寺の大石灯籠と合わせて日本三大石灯籠のひとつに数えられています。

※大楠
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樹齢600年以上の上野の祖木といわれている御神木です。
幹の太さは8m以上で上野公園一です。

※唐門
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1651年(慶安4年)造営。国指定重要文化財。正式名称は唐破風造り四脚門です。
柱内外の四額面には左甚五郎作の昇り龍・降り龍の彫刻があり、毎夜不忍池の水を飲みに行くという伝説があります。偉大な人ほど頭を垂れるということから、頭が下を向いている方が昇り龍と呼ばれています。
これは知りませんでした。

※社殿
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1651年(慶安4年)造営されました。国指定重要文化財であります。
文化財保護の為、社殿内は非公開としております。
金色殿とも呼ばれており、参道側から拝殿、幣殿(石の間)、本殿の三つの部屋から構成される権現造りです。
社殿外壁には豪華な彫刻が施されています。


という事で第一の目的は「伊藤若冲展」だったのです。
そして第二の目的というのは『「伊豆栄」さんで鰻をを食べる』なのでありました。
幼少の頃、御徒町にとても裕福な伯母がいました。
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我が家もその近くの佐竹に家がありましたので、母が伯母の家に行くと、必ず「伊豆栄」さんで鰻をご馳走になっていたのです。
高校生になっても二三回、母ともどもご馳走になっていたのですが、長じて自らの財布ではここの暖簾をくぐった事がありませんでした。
多分、ここもその値段にヘジッていたのでした。
ということで「伊豆栄」さんの鰻は、私の「ソウルフード」なのであります。
今日のお店は「伊豆栄」不忍店さんです。

住所: 東京都台東区上野2-11-19
電話:03-3832-0785
定休日:年中無休

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お店の外観です。

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最初はこの本店に入ろうと思ったのですがここは観光客様御用達なので敬遠して不忍店にしたのでした。


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店内の雰囲気です。

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不忍池が一望できます。
お客は皆シニアのセレブです。
さすがに外国人の方はいませんでした。

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メニューです。

今日のオーダー
私は「うな丼」松@2,700円です。
奥様は「姫重」@3,780円です。

待つこと13分で「うな丼」の到着です。
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秒差で「姫重」の到着です。
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ここで、ここの仲居さんに「姫重」の内容を聞きましたら、美味しいものがたくさん入っております、と明後日(あさって)の話になりました。
思わず、勉強不足!出直してこい、と言おうとしましたら、奥様からイエローカードが飛んできましたのでその言葉を呑みこみました。
話題を変えまして、こちらの鰻は、地のもの(国内で獲れた鰻)ですか養殖ですか。
老舗ですから地のものなんでしょうね、と尋ねましたら、当店は味が命ですので、産地とかにはこだわっていません、と完璧に老舗の威厳を前面に出して切り返してきました。
仲居風情のくせに、この木で鼻を括ったような言い方を許すはずもなく、暴れん坊将軍に変身しようとしましたら、間髪入れず奥様から二回目のイエローカードが飛んできました。
あいすみません。もう何も聞ききしません。
大人しゅう「うな丼」のみに気持ち傾けむけますわ。

味ですか、鰻は焼き直しでしょう。
13分で到着するわけありあませんもの。
うん、身が薄いですね。
タレは美味しいのですが脂のノリが今一です。
伊豆栄さんは、こんなレベルではなかったはずなのに。
今は昔の話ではありました・・・

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奥様の「姫重」は、鰻を除けばみな美味しいかったですね。
特に玉子焼きと南瓜は絶品です。
煮物はやはり老舗のプライドでしょう。
大変美味しゅうございました。

食べ終わった頃に奥様から、うな丼と鰻重はどう違うの、と聞かれたので、父からの蘊蓄の受け売りで、鰻重は鰻の中心の部位でうな丼は鰻重の切り落としだよ。だから一流のお店は、うな丼と鰻重の値段を変えているはずだよ、と言ってからこのお店のメニューを見直しましたら同じでした。
このお店は鰻の容れ物が違うだけした。
ということで、私の思い出探しの食事は終わりました。
どうやら老舗「伊豆栄」さんも観光名所化してしまったみたいですね・・・

それでは(^_-)