今日は「桜を求めて東北へ(前編)」です。
とうとう待ちに待ったGWに突入です。
今年の日本は天候異常です。
札幌管区気象台は5月1日、4月の道内の平均気温が平年を1.4度上回り、2008年以来7年ぶりに高温だったと発表しました。気象台によりますと、4月の道内は下旬に本州からの高気圧の影響で、4月としては17年ぶりに最高気温が30度を超える真夏日を観測するなど高温で推移したのです。
かかる中、私の奥様は桜を求めて東北への旅を申し込んだのです。
今回はエースJTBさんの「ぐるり東北桜スペシャル2日間」です。
Itineraryは、初日は新幹線で仙台まで行ってそこでバスに乗り換えて北上展勝地、角館武家屋敷通り、小岩井農場の一本桜、夜は安比高原泊で二日目が弘前公園、平泉中尊寺を観て往路と同様仙台から新幹線で東京に戻るという弾丸旅行です。
賢明な皆様ならお分りのようにこの前フリから読みとれるのは観光名所の桜がすでに葉桜になっているということです。さらに気象庁からは催行二日目は雨模様(降水確率90%)という丁重な予報をいただきました。
雨模様の予報ゴッツアンです。
はたしてどうなることやら・・・
気をとりなして、それではlet’s get started!

#北上展勝地です
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東京駅集合は6時40分です。
私達夫婦は異常なまでにpunctual(時間にきちょうめん)なので5時50分には東京駅についていました。
私の出発の前日(土曜日)はblog dayなのでblogをupdateしてpostingしたのが深夜1時30分です。
そこから身辺整理して寝たのが2時で、奥様が起こしてって、いわれたので起床したのは4時30分でした。
さすがに頭が学級崩壊状態だったので新幹線の中で寝ようかとおもって為念mailだけ確認しましたら、なな何とGWだというのに土曜日にmailをいれてくるcrazyな取引先がいたのです。
それをシャカシャカ返信していたらしばらくしてそのmailに対してさらに返信がきたりして、結局寝られずに仙台駅に着いてしまいました。
日本のリーマンは本当にonとoffのけじめがないですね、最低です。
もしかしたらこれって自分の事も入っているのかしらん・・・

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ということで最初の観光地である北上展勝地につきました。
気温は23度の晴天です。
桜はほぼほぼ葉桜でした。

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一応maxの画像も貼っておきます。

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私達を迎えてくれたのは鬼剣舞(おにけんばい)のperformanceです。
鬼剣舞は、岩手県北上市周辺に伝わる伝統芸能だそうです。
猛暑のせいか鬼達はかわいそうに「鬼の霍乱(かくらん)」をおこしているようです。

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この北上展勝地は桜がなくてもよいところです。
川面にたってぼんやりと見ていますと心にさわやかな風が吹き込んできます。

#角館武家屋敷です
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佐竹家の上・中級武士の武家屋敷にあたるところらしいです。
広い通り沿いに塀が連続し、シダレザクラやモミの大木が深い木立を形成し、江戸時代末期時の屋敷割や母屋・門・蔵の屋敷構え、枡型など武家町の特性をよく残しています。
「みちのくの小京都」とも言われています
ちなみに私が育ったのは佐竹家の江戸の上屋敷があった台東区は下谷にある「佐竹町」です。
いまではその面影もありませんが、大正時代には「下町・佐竹」の名は東京中に響きわたり、明治から大正時代にかけての黄金時代を築き上げその殷賑は帝都東京に知れ渡っていたのです。

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ここも葉桜でしたので一応maxの画像も貼っておきます。

数ある武家屋敷の中で訪れたのは「青柳家」と「石黒家」にいきました。
「たそがれ清兵衛」など映画のロケ地となっていたので、こじんまりした街並みかと勝手に擦り込んでいたのですが、名門佐竹家の上級武士の武家屋敷なのでかなり立派でその威容に驚きました。

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「青柳家」です。
立派なお屋敷です。甲冑が見事でした。
さすが高級武士の家屋です。

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実際の刀の展示です。
持つことができます。奥様が早速持ってみたらとても重たいと感想を述べていました。
鋼鐵できていますから、当り前です、とは言うわけもありません、ハイ。

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小野田直武さんです。

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青柳家と姻戚関係にある小田野直武さんは、平賀源内に師事し、秋田蘭画を確立しました。
また「解体新書」の挿絵を描き、その名を高めました。
西洋の陰影法を取り入れ、後の洋画界に大きな影響を与えた秋田蘭画は、小田野直武さんと、時の秋田藩士・佐竹義敦によって完成されたそうです。

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下段の画像は「ターヘル・ アナトミア」です。
解体新書の絵は遠近法を駆使したから臓器の臨場感がでたのです。
二次元的描写が主流であった当時の日本画壇において彼の存在は稀有であり、それを知り得た杉田玄白の僥倖は歴史の「偶然の妙」であります。
解体新書の原画は腑わけした臓器等をすぐ模写しなければいけないという環境の中、小田野直武さんは半年間不眠不休で描きあげるという事で偉業を成し遂げたのです。
実際杉田玄白のつたない翻訳も小田野直武さんの挿絵があったから何とか読みくだされたわけで、個人的には彼が「解体新書」の真の貢献者且つ功労者であると敢えて言わせていただきます。

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「石黒家」です。
これまた立派なお屋敷です。

ここにはサプライズがありました。

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まずは天井高の高さです。
説明員の方にこの家の天井高が高いので質問してみました。
すると説明員の方から、大変良い質問です、と言われたのです。
その意味合いは、天井の高さはその家の位を表しているとのことで、この「石黒家」は高級武士なの天井高が高いのだそうです。

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次に欄間です。
この欄間の透かし彫りの彫刻は家に差し込む光で応接間にこのような影を作ります。
さらにその彫刻は縁起の良いものとされておりこの「石黒家」では「亀」でした。
那辺は日本人のおもてなしの心でありましょう。

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そして室内物干しです。
この部分が左右に動きます。
天候の良くない日にはこの室内物干しが威力を発揮したそうです。
画像では一本ですが往時は複数本あったとのことでした。

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最後に野菜貯蔵庫です。
へぇ〜江戸時代にも床下収納があったのねぇ、と奥様が言ったので、江戸時代の床下収納をパナソニック電工等の建材メーカーが換骨奪胎(先人の思想・形式などを借用し、新味を加えて独自のものにする事)したんだよ、と説明しました。
他にも、△△さんって最近子供に似てきたわよね〜、ともよく言いますので、それも子供が私に似てきた、が正しいんだぜ、と付け加えておきました。ハイ。

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五月人形です。
幼少時、五月人形を見ると怖くて泣いた記憶がありましたが子供だったからだろうと思っていたのですが・・・
本当に怖いではないですか(笑)

#小岩井農場の一本桜です
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秀峰岩手山を背景に、小岩井農場の緑の大地に根を張る一本桜です。
詳しい樹齢は不明ですが、明治40年代 (約100年前)に植えられたと言われています。
丁度私達が着いた時は夕陽のかがやきが茜色にかわり、その光はその雲の狭間から地上に落ちてきます。
それからしばらくして墨汁を溶かしたような闇が急速に広がりあたりは漆黒の夜を迎えました。
このようなことを僥倖というのでしょう。
とても綺麗でした・・・

To be continued later

それでは(^_-)