今日は「Bさんの話(改定ver.) 後編」です。
大酒呑み
先週高校の同級生と青砥で飲んで皆が飲み足りないので上野で飲みなおそうという事になりお付き合いしました。
さすがに二軒目ですので、理性の箍(たが)が緩んできて、約2名の同級生が私の停酒をなじりました。
私も元大酒飲みだったので、言っている事はよくよく理解できます。
しか〜し人間とは成長する生き物です。
私の残りの人生は色々な目標に対して5W1H的なtimetableを持ってmanageしているのです。
そのtimetableにはお酒を飲む時間は入れていません。
大人しい同級生が、たまに会うのだから、その時くらいつきあったらいいじゃない、と助け船を出してくれました。
結論、そのような器用なことができるのであればとっくに実行しています。
私にはそのような自信は微塵もありません。
多分一滴でも飲めば元の鯨飲生活者に戻るのは必定です。
釈尊ではありませんが「吾唯知足(われただたるをしる)」であります。
あれだけ酒飲による快楽を貪ったのですからもう充分なのです。
ですのでご理解ください、と同級生達に言っても詮無い事なのでしょうね。
元大酒飲みだったので、これまた理解できるところであります。

ということで今日のフリネタは「Bさんの話 後編(改定ver.)」です。
既に読まれた方もよろしかったらお付き合いください。

Bさん
Xディの金曜日がきました。
私とAさんは、22時に駅前の居酒屋で待ち合わせをしました。
久々にあうAさんは、相も変わらす、ボリュームあるリーゼントが似合うハンサムガイでした。
二人は居酒屋で、お久しぶり乾杯、をした後、Bさんの写メの話を始めました。
Aさんは
「死んだはずのBさんはなんで事件現場に戻ってきたんだろう」
と私に聞きました。
「何かこの世に言い残したことがあるんだよ」
と言いましたらAさんは
「実は自分を殺(や)った犯人を知っていたとか」
「充分ありえるね」
と言った後で私は
「でもそれなら犯人の家に行ってたたればいいんじゃない」
と付け足してから
「それもそうだけど、もしかしたらBさんは保険金詐欺をしようとして自分ではなくて身代わりを殺させたんだよ。
だから居酒屋で見かけることができたんだ」
と言うと
「今でも生きているって言うの」
とAさんが聞き返したので
「そうでなければ写メに残らないじゃない」
と言ったら、Aさんは考え込んでしまいました。
「そもそも、今回の事件って犯人の動機すら分からないんだよね。
物取りでもなかったし、やはり怨恨なのかな?
でもBさんて、絶対に人に恨まれる人じゃないしね・・・」
ってAさんは言い終わってから
「結論として写メに写っていたのは歴然とした事実だよ・・・
もう止そう。このザワザワする気持ちを静めるためにも、もう少し力水(ちからみず)をつけてから行こうよ」
ということになり更に杯を重ね、後は取りとめもない話をしていました。

熱気が肌にからみつく夜です。
二人の行く手に真っ赤な大きな満月が立ちはだかり、二人の影は黒ずんだアスファルトの路面に細長く延びきっていました。幽霊がでるのにはまさにおあつらえの状況です。
時計の針は長針と短針がキスをしようとするロマンチックな時間になっていました。
どうやら居酒屋に近づいてきたようです。

居酒屋の前に近づくとAさんが、押し殺した声で私に言ったのです。
「ビンゴ!
Bさん、いたよ」
私も目を凝らして居酒屋を見ると、間違いなくBさんが廃屋の居酒屋を覗きこんでから、店のドアを開けて中に入ろうとしています。
二人は期せずして
「Bさん」
って大きな声で叫んでしまいました。
するとBさんは私達の突然の声に驚きしばし固まっていました。
それからおもむろに私達の方に体の向きを変えました。
そしてBさんは
「貴方達はどなたですか」
と質問をしたのです。
私は
「貴方はBさんではないのですか」
と畳みかけるようにいいますと、Bさんは少し考え込みながら
「もう一度聞きます。貴方達はどなたですか」
というので
Aさんが
「私達は、亡くなったBさんの友達です。
最近夜な夜なこの店の前にBさんが現れるというので確認にきたのです」
と答えました。
するとBさんは、落ち着いた声でゆっくりと
「私は池袋警察の田久保という捜査二課の刑事です。Bさんの事件を担当しています。
本件、正直なところ少し難航しています。何か手掛かりがないかという事で
私達刑事(デカ)言葉でいう『現場百回』を実践していたのです。
そうそう私の顔は亡くなられたBさんに似ているみたいですね。
私自身そうは思ってないのですが、Bさんの奥さんは初めて私の顔を見た時に言葉を失っていました」
「そうだったのですか、そうとは知らず公務中失礼しました。
私達、Bさんには生前大変お世話になっていました。
できましたらなんとかBさんの犯人を捜し出して、Bさんの霊が安らかになるようにしてください」
と言って、Aさんと顔を見合せ田久保刑事に深々と挨拶をしてから別れたのです。
という事でAさんの写メに写っていたBさんは、この事件を捜査していたBさんに瓜二つの田久保さんという刑事だったのです。

それから3週間経ちました。奥様がチャリに乗っている時に車がぶつかってきて軽い怪我をしました。
私は刑事事件にするような交通事故でもないので、奥様には民事にするように言い含めました。
そしてその手続きの為に二人で池袋警察に出向いたのです。
私は付き添いなので奥様が手続きしている間手持無沙汰だったこともあり、受付に行きBさん事件の担当の田久保刑事がおられるのならお会いしたいとお願いしたのです。
すると受付の女性は、田久保という刑事は当所轄にはおりません、というではありませんか。
私は驚いて、3週間前に会ったばかりなのですが、と興奮した声で詰め寄ったのです。
すると受付の女性は極めて事務的な口調で、過去にも、もちろん現在おいても田久保という刑事は当所轄にはおりません、とケンモホロロ全く取りつく島もありませんでした。
それであれば私達が金曜日の深夜に出会った人物は一体誰だったのでしょう。
もしかするとBさんが田久保さんという方にとりつき現世に現れたのかもしれません。
いやいや田久保さんという人間はそもそも実在していなかったのでしょう・・・


このスゴイ筋力はスゴイですね・・・



IMG_6569
今日は九段に出没です。
今日のお店は5年間行きたくて行けなかった候補店です。
今日のお店は「旬菜ステーキ処 らいむらいと」さんです。

住所: 東京都千代田区九段南3-4-8 パディホームズ一口坂 1F・B1F
電話:03-3230-2593
定休日:日曜・祝日

IMG_6568
お店の外観です。

IMG_6566

IMG_6557

IMG_6556
店内の雰囲気です。

IMG_6564
メニューです。

今日のオーダー「らいむらいと風ハンバーグステーキ(200g)+ガーリックライス」@1,512+@540=2,052円です。
落ち着いた店内ですね。
リーマンは私だけで後は全員カップルです。
そんな中で私の携帯にはジャンジャン電話がかかってきて完璧に「空気読めよオッサン」状態になっていました。
一応階段下まで移動して話していたのですが、五月蠅かったですか。ごめんなさいです。

IMG_6559
待つこと9分で「らいむらいと風ハンバーグステーキ+ガーリックライス」の到着です。
見た目オサレです。

IMG_6560

IMG_6561
それでは実食です。
肉の旨みを封じ込めた芳醇なハンバーグです。
お箸で食べられるフワフワ感は好評価です。
噛みしだきますと、口の中でふんわりと肉汁が広がります。
ガーリックのきいた泡立てたバターと醤油のホワイトガーリックバターソースがこの美味しさに加勢します。
これにパンチのきいたガーリックライスがお伴ですから、まさに至福の神の降臨状態です。
これてよかったです・・・

ちなみにこの後会社には戻りました、ハイ。
こんな日もあります・・・

それでは(^_-)