今日は「日本一の讃岐うどん」です。
NHKプロフェショナル「仕事の流儀」はよく録画してみています。
今回は「真心で、極みを目指す」手打ちうどん職人・森田真司さんの特集でした。
森田さんは四国に700店ある讃岐うどん店の職人の頂点として知られており、そのお店「もり家」さんには、ななんと年間15万人からの人が全国から訪れています。
仮に月=22日稼働として、1日570名ですからすごい動員力です

エッヂ
このお店のうどんの特徴は口をすべる滑らかさに加えて、ある独特の形状をしているのです。
それは画像のように麺の外側が膨らみ、角が立っているうどんです。
そうした形状のうどんは「エッジが立っている」と呼ばれ、うどん王国香川では「極上のコシ」を持つ証(あかし)として珍重されており、この「極上のコシ」を求めてお店には鈴なりの行列ができるのです。
要は角が立ったうどんは、外側はモチモチ、内側にはシコシコとなっており、それに加えてツルツルが美味しいうどんの三大要素なのであります。

実際うどんを打つのは繊細の仕事なのです。
うどん打ちは早朝の辺りが真っ暗なら頃から始まり約5時間かけて仕上げます。
簡単に言えば、小麦粉を塩水で練るだけですが、そこには奥深い職人の技が隠れているのです。
粉をまぜ、塩の量を調整し、加える水の水温を考え、その日の天候から計算された生地の熟成するスピードを勘案して打つのです。
一朝一夕ではできない匠の技なのです。

ゲキ
森田さんは、ふだんはおとなしい性格ですが、営業中は、従業員に厳しいゲキを飛ばし、ミスも容赦なく叱っています。森田さんは、うどんの味は、技術ではなく、お客への気持ちによって最終的に決まると信じているのです。
毎日同じ作業を繰り返すうどん作りですが、一杯のうどんをおいしく打つだけなら、さして難しくはないのだと言っています。しか〜しそれを常にできるかどうか、すべての客にお金を受け取るだけのうどんを出し続ける覚悟があるか、がポイントなのだそうです。
要は「日々是決戦」なのです
結局、客への心がなければ、作業の一つ一つがブレて、やがて味は失われていくと森田さんは信じています。
だから森田さん上述のとおり、接客や店の雰囲気までも大事にして、店の隅々まで気を配り、厨房以外の従業員たちにもゲキを飛ばしているのです。
そうして緊張感を高め、従業員一人一人にお客を意識させることで、いかなるときでも最高のうどんを出し続けることに挑んでいるのです。

個人的には森田さんは「うどん作りの匠」ではありますが「人を育てる匠」であると思って見ていました。
この番組をみていた私の心も森田さんが作るうどんのように気持ち良く練りあげられてしまいました。
NHKプロフェショナル「仕事の流儀」より文字起こし


ここまでになるのにはどの位の練習が必要なのでしょうか・・・



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ということで今日は、手打ちうどん職人・森田真司さんの9人の弟子の内、東京で独立している方のお店です。
しか〜しなんでいつもこのように、私は直情径行なのでしょう。
これがなければとても良い人間ではないかなと思う今日この頃であります。
今日のお店は「谷や」さんです。

住所: 東京都中央区日本橋人形町2-15-17 1階
電話:03-5695-3060
定休日: 無休

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お店の外観です。

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店内の雰囲気です。

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店長の谷和幸さんです。
フリネタの番組でも森田さんからかなりのダメを出されていて正直今回の訪問は不安だったのですが・・・

今日のオーダー「肉汁つけうどん(あつもり)」@900円です。

チロリアンハット
NHK効果ですかすごい行列になっていました。
店員さんに聞きましたら、on-air後から行列が絶えないのです、と苦笑いしていました。
そうそうここからは私のつぶやきです。
丁度私の前に並んでいた70歳中盤のチロリアンハットをかぶり遮光サングラスをかけたオジイサンが、行列から勝手に外れて傍若無人に店内のいたるところでパシャパシャと写真を撮り、又行列に戻るということを繰り返しており、そのふるまいを見ていた私はとても恥ずかしくなりました。
しか〜し私のやっている事となにが違うのだろうと思うと正直心が折れてしまったのです。
あんなオジイサンにはなりたくないと思いながら、なってしまうのかなと思うと心のど真ん中に惨憺たる矢が刺さってしまい抜けなくなってしまいました。
私には「男の美学」があります。
万が一そのようになりましたら速やかにこのblogを終了します、キッパリ。

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待つこと14分で「肉汁つけうどん(あつもり)」の着丼です。
ななんとうどんが光り輝いているのではありませんか、これにはマジにクリビツです。

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それでは実食です。
さすが日本一のうどんを打つ弟子のうどんはすごいですね。
アツアツ、シコシコ、モチモチ、ツルツルのグランドスラムの達成です。
本場四国でも讃岐うどんを食べましたがここの足元にも及びません。
ちょっとレベルが違いますね。
付け汁は肉が柔らかくたかれていて肉のうまみもよく出ています。
後半檸檬を加えると味が引き締まりました。
とても美味しいですね。

正直に申し上げます。
うどんは世界一ですが、付け汁は四国一ではないでしょうか。
付け汁の奮起を期待するところでありますが、世界一のうどんですから無理からぬ話ではあります。
したがいまして最後のつぶやきはdeleteしてください・・・

それでは(^_-)