今日は「メリトクラシー」です。
筒井淳也
学校での学力の形成を支えている原理はメリトクラシー(能力主義・実力社会)です。
メリトクラシーとは、もともとは、生まれや身分によって地位が決定された前近代社会から個人の業績(メリット)によって地位が決定される近代社会への転換によって広がった原理です。それは、生まれや身分によってではなく能力と業績によって社会的な地位が諸個人に配分されるという、近代的社会編成原理を指す概念として用いられてきました。
しか〜し20世紀以降になると、メリトクラシーは、単なる個人の業績にもとづく地位配分という原理にとどまらず、そのような人材の地位配分を人々が正統なものとして受け入れ、それによって社会に包含されるようになるという、平等化と社会統合の機能を有するものとしても、とらえられるようになったのです。
要は頑張れば必ず報われる、競争の機会は平等に与えられているという事なのです。

しかしながら、このような「がんばればみんなできる」という「能力=平等主義」は、欧米諸国ではすでに1970年代前半にくずれはじめていました。
お茶の水女子大学のチームは2013年全国学力テストでその崩壊を実証しました。
親の年収や学歴を合成した指標(家庭の社会経済的背景=SES)と、子どもの学力との関係はSESが高いほど学力も高い、という一般的傾向だけではないということでした。
例えばSESは最低ですが毎日3時間以上の家庭学習をする子どもがいます。
その一方で学習時間はゼロですがSESは最高という子どもがいます。
双方の学力の平均値を比べてみると、小中学校ともに後者の方が上だったのです。
貧しい家の子はよほど勉強しても金持ちのボンボンに追いつけない、という身も蓋もない現実をこの大規模調査は示しているのです。
ベネッセ教育総合研究所「学力とメリトクラシー」・日本経済新聞「中外時評」より転載 

統計データの解釈について、しばしば指摘される注意事項として「相関関係と因果関係を混同するな」というものがあります。
今回のデータは良く見ていませんが、例えばこのような事例でよく使われる高所得の定義には「夫の所得が高ければ妻が働かなくても生活できるので幼稚園に通わせる」というものと、「共働き(保育園選択)なのでその分家計所得が高い」という両者を考えることができるわけです。まずはここを精査すべきでしょう。
仮に「共働き(家計所得が低い)=幼稚園断念→子育て傾注度低下→子ども学力低下」という連鎖を前提にしているのであれば、共働きと教育熱心がtradeoff(二律背反)にならない対策を作るべきなのです。いずれにしてもwork-life balanceに子どもの学力を含めて、いろいろtradeoffにならない政策を模索すべきなのだと思います。

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ところで最近早稲田大学は人気がないですね。
早慶いずれかとその他の大学を併願して合格した場合、95%以上の受験生が早慶を選ぶという圧倒的なブランドです。では早慶にダブル合格したら、慶應と早稲田のどちらに入学するのかと言えば「だいたい8対2で慶應ですね。かつては五分五分、あるいは早稲田有利でしたが、1990年代中頃から、潮目が変わったように感じます」と言っているのは「代々木ゼミナール」入試情報センターの坂口幸世さんです。
早稲田の低迷は広末涼子さんの推薦入学ではじまり、直近の小保方さんの「AO入学」で確定してしまいました。今では、慶応対策に踏み出す東大、さらに存在感高める慶応、ブランド低下に呻吟する早稲田、の様な中吊りキャッチの通り早稲田の弱体化は定着してしまいました。
しか〜し人間の最大の弱点は諦めることにあるといわれています。
ピンチはチャンスです。Never never give up Waseda!

閑話休題おはなしはもどりまして
昔流行った歌で「若者たち」という名曲があります。
君の行く道は 果てしなく遠い♪
だのになぜ 歯をくいしばり
君は行くのか そんなにしてまで♪
若者は厳しい道を歩むのです。
その厳しい道を脇目もふらず挑戦する姿が美しいのです。
私の育った隣の家のご主人は夫婦で小さな「洋品店」を経営していました。
子供心にもあまり裕福なお宅ではないように見えました。
そこに三人兄弟がいました。
長男は東京大学、次男は横浜国大、三男は東京大学といずれも超難関大学に現役合格しています。
私は三男さんに可愛がってもらったのでたまにそのお宅に遊びにいっていました。
ある時、東大って入るのはむずかしいの、勉強が好きなの、ってこましゃくれて聞きますと、勉強が好きな人間なんかいないよ。苦労して育ててくれた両親に恩返したいだけだよ、って莞爾として笑っていました。
裕福でなくても蛍雪根性さえあれば東大にはいけるというのは下町ではよくいわれていた事です。私もそう思いましたが敢えて東大には行きませんでした。
実は私が行きたくても入れてくれなかったのです、ハイ。


猫か・・・



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今日は朝一番で名古屋に出没です。
午後に重要な打合せがあるのでとんぼ返りで午後には東京に戻らなければなりません。
そこでquick lunchで済ませるかとお邪魔したのがこのお店です。
今日のお店は「むらやま」エスカ店さんです。

住所: 愛知県名古屋市中村区椿町6-9 エスカ地下街
電話:052-452-0550
定休日:原則無休(エスカに準ずる)

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お店の外観です。

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店内の雰囲気です

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メニューです。

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今日のオーダー「おぐらトーストセット」@680円です。
待つこと5分で「おぐらトーストセット」の到着です。
「むらやま」さんは名古屋名物ういろうの名店「大須ういろ」直営の喫茶店なのでういろうがつくのかなと思っていましたらついてきませんでした。
それではコーヒーにピーナッツなどの豆菓子が付くのは、名古屋の喫茶店では当たり前のお約束なのでそれを期待していましたら、それすらありません。
マジすか、名古屋の喫茶店なのに(笑)

まぁ興奮しても詮無いことです。
それでは実食です。
カリカリのトーストその内部に塗り込められたバターと小倉餡があうことは言わずもがなですので相性は良いのです。しか〜しこの「おぐらトーストセット」の小倉餡のレベルは低いですね。
斜め前の行列のコメダさんの小倉餡と比べますと×60%ですか。
で〜も余裕のヨッチャんで帰りの新幹線に乗れましたし、一応名古屋tasteも楽しめましたので由としますか。
プチ満足のlunchでした。

それでは(^_-)