今日は「孤独」です。
会社に行く時小用を足すのと身だしなみを整えるために公共施設のトイレを利用しています。
いつの日からかそこで年の頃なら70歳〜75歳位の老人を見かけるようになりました。
彼は朝早くこの施設にきて、多目的トイレ内で体を清拭しています。
その後は施設内の片隅にある丸型の椅子に座りひたすらイヤホンでラジオを聞いています。
いつ頃から出会ったのでしょうか、多分この老人を意識するようになってから一年は経過していますので、多分それ以前からなのでしょう。

最初はトム・ハンクス出演のアメリカ映画、スティーヴン・スピルバーグ監督の「ターミナル」(The Terminal)と重ね合せていたのです。
しか〜しこの映画の主人公ビクター・ナボルスキーはクーデターによって事実上故国が消滅し、パスポートも無効になってしまったため、帰国することも、アメリカに入国することも禁止されてしまい、行き場を失ったので、宛のない空港ターミナルでの生活を始めたわけですので、根本的に違うわけです。


見た感じいつも清潔感あふれた服装でトレーニングウェアのようなくだけた服装でないことから底辺で暮らすような人ではない事が推察されます。
たまに夕方にこの施設に寄る事がありますが、日が落ちてから薄暗くなった施設内の片隅にある丸型の椅子に座って件(くだん)の老人は朝と同じようにラジオを聞いていました。
多分ですよ、家に帰っても孤独なのでしょう。
見ていて痛々しい気持ちになります。
私の家では毎日会話があります。
ほとんどが他愛のないものですがその言葉の端端には家族という紐帯によって繋がっている事が伺えます。
従いましてこの老人のようなふるまいは想像だにもありません。

以前弊ブログで、釧路でスナックを経営する92歳の老女の話を書きました。
彼女が言っていた事は
「夢、この世は夢だね。
本当に夢だわ。
自分の理想のようになんか行くようなもんじゃないんだから。
本当に儚(はかな)い夢だと思うよ。
それでも大きな夢をもたなきゃだめだよ。
人生は夢がないと生きられないの」
というものでした。
この老人はなにか夢を持っているのでしょうか。
多分否でしょう・・・

孤独な老人
かつて札幌在住の時にもみじ台団地というのが自宅の近くにありました。
この団地は過疎化が進み、その当時でも老人の姥捨て山みたいな団地になっていました。
団地の老人たちは自宅での孤独死を避けるために、近隣の大きな駅、新札幌にきては、自分のIDがわかる名札を首からぶら下げて、羅針盤のない船旅のように終日(ひもすがら)新札幌駅周辺を漂っていました。
これもまたある種の悲劇です。

人は平等に死を迎えます。
冷徹な事実ではありますが忌避することはかないません。
しか〜しその日までは常在夢有でいたいと思っています。
そうでなければ生きている意味がありません・・・

It matters not how a man dies, but how he lives.
どのように死ぬかではなく、どのように生きるかが重要なのだ。
James Boswell(ジェイムズ・ボズウェル)


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今日は「KITTE(キッテ)」に出没です。たまには美味しいpizzaでもたべるかとお邪魔したのは今日のお店は「ダ・ボッチャーノ KITTE丸の内 (DA BOCCIANO!)」さんです。

住所: 東京都千代田区丸の内2-7-2 KITTE 5F
電話:03-3217-2013
定休日:不定休

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お店の外観です。

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店内の雰囲気です。

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メニューです。

今日のオーダー「ボッッチャーノランチ」@1,566円です。

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待つこと5分で「前菜八種盛り合わせ」です。
見た目キレイな盛付ですが特筆するものはありません、ハイ。
特に今日は全体にキレがありませんでした。

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12分後に、pizzaと一緒に持ってきて下さい、とお願いした珈琲が単独で供されました。

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待つこと21分後に「マルゲリータ(モッツレラ、トマトソース、オイル、チーズ、バジリコ)」の到着です。
見た目美味しそうです。

それでは実食です。イタリア・ナポリから空輸で送ってくる生地は美味しく、チーズも馥郁たるmilkyな香りがして思わず微笑んでしまいます。
しか〜しこのお店は小技が駄目です。
Pizzaの料理本には、チーズは万遍無く均等に配置するように、となっていますが、ここの調理人は偏在してチーズを配置しています。
従いましてチーズの厚い薄いがはっきりとしいて味にムラがあります。
加えて前回もそうなのでうすが、ピザカッターの切り込みが甘く、まるで長屋の花見の沢庵のように繋がっています。
さすがに堪りかねてホールスッタッフにその旨を申し伝えますと、切れていませんでしたか、すぐに切りなおします、との事でした。
という事は客に供する前にきちんと切れているかどうか確認しないで出しているのでしょう。

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葡萄のデザートです。
味は特筆するものはありません。
デザートにおいてはソーサーですか汚れています。
よく工場では5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)を口やかましく言いますが、これは当り前の事をきちんとできないと大きな事故や問題に繋がるからです。
当り前のことを当り前にして始めて良品ができるのです。
Restaurantでも同じです。
ましてやこのお店は人の口に入るものを提供しているのです。
このような汚れは調理人の恥です。
衛生の観点からも猛省をお願いしたいところであります。

それでは(^_-)