今日は「記憶の変化」の話です。
20代の後半からか、私を含む同世代の友人の間に「記憶の変化」が始まったように思えます。ものを良く覚えらないだけでなく、記憶するときに個人の先入観やら希望的観測やら夢まで取りこんでそのまま記憶し、いったん記憶してしまったら最後、それを誰に何と言われようと訂正しないのです。

たとえば私の友人は、洗足池の飲み屋で俺のテーブルに伝票置いて、急用ができたので隣のツレが払うからといってそしらぬ顔して割り勘逃げしたのが、お前だった、と今でも繰り返して言い続けています。
私は、その飲み屋があったという洗足池なんぞは知らないし、当然ながらその飲み屋の場所も知らないし、今でも洗足池の行き方は知らないし、と言い続けても、それは、お前だった、と言い放つのです。

ああ年をとるのってこういうことをいうんだなと実感します。

ところで、例えばあなたが新聞を手にしている時、あなたの注意は視覚でなく、嗅覚に向けられてことはありれませんか。新聞を鼻の近くまで持ち上げ、その独特の匂いを吸い込んだ時、あなたが思い出すものは一体なんでしょうか。それはひょっとして少年時代の記憶 “あなたの父親が新聞を読んでいる姿” かもしれません。あるいはまた別の何かの匂い、“母親の和服の匂い”、“餅に生えた青カビの匂い”、“暑い夏の花火の匂い”、それらがあなたに想起させる記憶は一体なのでしょうか?
こうしたある特定の匂いがそれにまつわる記憶を誘発する現象は、フランスの文豪マルセル・プルーストの名にちなみ「プルースト効果(プルースト現象)」として知られています。

例えばある神経科学者は脳の中において、視覚や嗅覚、味覚や聴覚といった情報がいかなる形で格納されているかを調査し、またある心理学者は嗅覚によって想起される記憶がより情動的であり、また他の感覚器によって想起されるいかなる記憶よりも正確であるという結果を明らかにしているそうです。

私は、今でも母親の作ったオムレツやサンドウィッチの味は正確に覚えています。
高校時代に毎日のように食べていた向島は地蔵坂通りの「三福」の味噌ラーメンは、その味だけにとどまらず、お店で食べていた光景も、まるで写実画のように正確に再現することができます。

それなのに・・・
最近物忘れがひどくて、特に人の名前が思い出せません。
ひどい時にはその人と会って話をしているのに、名前が覚えだせなくて、あたふたしていることもたまにあります。
仕方がないので最近は備忘ノートを持ち歩く様になってしまいました。
人間なら平等に訪れる老化が、今私にも訪(おとな)いを入れ始めています。

新涼やはらりと取れし本の帯    長谷川櫂
灯火親しむの候ですか、めっきりと日が落ちるのが早くなりました。


柴犬飼ったことあるひとならわかると思いますが、成犬の柴犬のお茶目なとこ満載な動画です!



今日は神田に出没です。
お昼に何を食べようかと考えていたら、知らずにこのお店の前に立っていました。
今日お店は、このblogではお馴染の「石川亭」さんです。

住所: 東京都千代田区内神田1-5-6 小山第二ビル1F
電話:03-3291-3158
定休日:日曜・祝日(ランチ予約不可)

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お店の外観です。

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店内の雰囲気です。

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メニューです。

本日のオーダーは「本日のランチ」@1,100円です。
内容は前菜、タコとじゃが芋ニョッキバジルクリーム和え、主菜、鶏もも肉のカシューナッツロースト カレー風味、です。

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前菜の「タコとじゃが芋ニョッキバジルクリーム和え」です。
サラダはいつも通りにedgeが立っていて食感最高で美味しいです。
じゃが芋ニョッキは硬すぎて、なお且じゃが芋のflavorも感じられず、「石川亭」さんの前菜としてはスベリましたね。タコは食感はいいのですが、これは酸味が強すぎてこれまたスベリました。珍しいですね・・・

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主菜、「鶏もも肉のカシューナッツロースト カレー風味」です。
見た目食欲をそそる一品です。
カレーのカシューナッツローストって鶏肉の相性ってとてもいいですね。
食べている時にカリン、ポリンと舌に転がるカシューナッツがとても良いアクセントになっています。夏向きの一品です。
とても気に入りました

それでは(^_-)