今日は「酒はのめのめ、のむならば」の話です。
黒田節
酒はのめのめ、のむならば。福岡に伝わる「黒田節」は、400年以上も昔、朝鮮出兵のころのエピソードに由来するそうだ。主役は母里(もり)友信。黒田官兵衛・長政親子に仕えた武将だ。ある時、長政の使者として福島正則邸を訪れたところ、正則から酒を勧められた。

大盃(たいはい)に注がれた酒を飲み干せば何でも望みの褒美を与える。正則はこう誘った。母里(もり)は役目を理由にいったんは断ったが、黒田武士は酒に弱い、などと挑発されて、何杯も飲み干した。そのうえで、正則が豊臣秀吉から拝領した名槍「日本号」を褒美として手に入れた。いかにも豪快な時代の雰囲気が伝わってくる。

関ヶ原の合戦の後、黒田家は筑前、つまり福岡を与えられた。母里(もり)をたたえる黒田節が福岡に伝わるのは、こうした経緯からだ。その福岡市の高島宗一郎市長が、市役所の全職員に対して、1ヵ月間、自宅の外では禁酒するよう要請した。飲酒による職員の不祥事が相次いでいるため「非常事態」と判断したのだという。

法的な根拠のある職務命令ではないうえ「抜本的な解決にならない」ことは市長もわかっているとのこと。市役所周辺の飲食店などからは恨み節も上かっているらしい。とはいえ、酒が自動車を凶器に変える時代。心機一転、気を引き締める機会になればと思う。いい大人が酒に打ち勝てないようでは「黒田節」が泣く。
日本経済新聞「春秋」より転載

お酒を止めてからはやいもので、今日で191日経過しました。
前回の断酒は5年間だったので別に苦もなく経過したという感じですか。

私は家系なのか血統なのかお酒は鯨飲系です。
よって蚤の鼻水をすするようなちょっとだけ飲むという飲み方は大大大嫌いなのです。
刀は抜いたら切る、ピストルは抜いたら撃つ、の例えのように酒瓶は栓を切ったら必ず全部飲み干すのです。正しくは明日の仕事がなければね、という条件付きですが、その実(じつ)毎回そうしてきました・・・
そして飲んだらミダレズ、カラマズ、コボサズ(お酒のことではありません)が私流の酒の上のふるまいなのです。

対外的には今回の断酒は腸炎だったのですが、本当の理由は違います。
加齢(Aging)によりだんだんその上述のふるまいが制御できなくなってきたのです。
さらにいえば自らの意思でお酒を飲むというより、長年に亘って酒毒に冒されてきた脳の指揮命令系統は、一度(ひとたび)酒が入るとuncontrollableとなり、自らの閾値(しきいち)を満たすために飲むという他動的飲酒性癖に辟易としてきたからなのです。
これが真の断酒理由です。

そして齢(よわい)50歳を超え、自らの人生の有限性を客観的に視認できるようになってきました。人生のgoalが見えてきたいまやり残すことが無いようにしたいと強く念ずる様になってきました。またその優先順位もおぼろげながらクッキリハッキリとしてきています。
その結果、将来展望をふくめてやることがpile upされ、それに優先順位をつけてこなしていくのが達成感となっています。その達成感がさらに次につながっていくという、良い意味でのupper spiralとなっており、現在、土曜日、日曜日、祝日が来るのが楽しくて仕方ありません。
さらにできれば50の手習いではないのですが、とある国家試験を受けようと思っており、それも同時並行的に勉強していく予定です。

まあ意思脆弱な人間ですから、この状態がいつまで続くかわかりませんが、しばらくはkeep goingであります。何か私らしくないですね・・・


今日は重要文化財「銅御殿(あかがねごてん)」の内覧会の抽選が当たり、奥様と一緒に見学に行ってまいりました。
「銅御殿(あかがねごてん)」は、緑豊かな景観が残る東京・文京区小石川に、明治・大正の時代に山林王として知られた磯野敬(けい)氏が自邸として建てた木造3階建て、近代和風建築の住宅です。
1912年(大正元年)に完成、屋根と外壁を銅板葺き、銅板張りにしたことから通称「銅御殿(あかがねごてん)」とも呼ばれ、関東大震災や戦災もくぐり抜けた、東京に残る数少ない邸宅建築の一つです。
社寺の建築様式など伝統的な木造建築の技法と、明治の大工の創意と工夫を融合させた建築が近代和風建築として高く評価され、2005年に国の重要文化財に指定されました。
邸内で随所に展開される建材、建具は、木が本来持つ木目の美しさを積極的に活かしており、訪れる人の目を楽しませてくれます。
施主である磯野敬(けい)氏は当時の耐震住宅の絶巓(ぜってん)としてこの「銅御殿(あかがねごてん)」を建てられました。そしてそれを実証するためにおきたような関東大震災では損壊は見られず、直近の東北大震災にも築100年にもかかわらず壁一つ落ちず耐えています。
旧磯野家住宅が、いまだに寸分の狂いもなく凛として建つ姿は、明治時代の優れた大工技術と木造住宅の耐久性の高さを十分に物語っています。
一見の価値ある建造物です。
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ということで今日のランチは「銅御殿(あかがねごてん)」見学の流れで、その近隣にある中国料理「仙鶴楼ラーメン」さんです。

住所: 東京都文京区小石川5-6-9 ドミ小石川ビル1F
電話:0066-9675-67909
定休日:第1, 3日曜日

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お店の外観です。

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メニューです。

本日の私のオーダーは「タンタン麺(中辛)」@750円、奥様のオーダーは「五目ラーメン」@750円です。いずれも杏仁豆腐、漬物付、小ライスサービスです。

店内は妙に薄暗いなか、ある処だけなぜか天窓からの明かりが店内に解放されていて暗と陽の不思議なコントラストになっております。
店内はすべて中国人スタッフでoperationされており、飛びかう会話も中国語、気分は四川の中国料理屋さんですか。でも本場四川とちがって接客は親切ですよ。

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まずは私のオーダー「タンタン麺(中辛)」です。
最初に女主人?に「タンタン麺は辛いですか」と聞きますと「そうでもないです」との答えでしたので小辛、中辛、大辛とあるなか中辛を選択しました。
辛さは頭にくる辛さではなく、喉にくる辛さでしたが満足する辛さでした。
できれば大と中の間位の辛さだったらなと思うところであります。
この「タンタン麺(中辛)」にはひき肉やココナッツがたっぷり入っており、かなり美味しくいただけました。

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奥様のオーダーは「五目ラーメン」は画像でお分りの通り野菜がこんもりと入っています。そしてその野菜の甘さが充分にスープにでておりこれはなかなかイケますよ。
食べくらべてみたら「タンタン麺(中辛)」よりは数段上です。
美味しいじゃないですか

それでは(^_-)