今日は「昔の下町其の六」の話です。 
紙芝居
前回 下町の子供の娯楽の話をしましたが、やはり忘れてはいけないのは「紙芝居」でしょう。
いくら貧乏所帯が多い下町とはいえさすがにTVは家庭に普及していました。
しかし何故か下町の子供は「紙芝居」を見にいっていたのですね。

私の地元の「紙芝居」の場所は、小学校に隣接していた公園でした。
「紙芝居」のオジさんは回遊魚よろしく予(あらかじ)め実演する時間と場所が決まっておりそのrotationで廻っていたので、私の所には大体16時頃でした。
「紙芝居」のオジさんは公園に来る前にかならずお触れの太鼓を叩いて近隣の子供達に紙芝居の開演予告をします。そういうときには「紙芝居」のオジさんと一緒に太鼓を叩いて廻る子供達がいて終わるとご褒美に駄菓子をもらっていました。多分その子供達は端(はな)からそれが目当てだったのですね。
しばらくすると砂糖に群がる蟻さんよろしく子供達が寄ってきます。
紙芝居屋さんは始めに子供達に駄菓子を売ります。
たしか駄菓子は、水あめ、ソースせんべい、ニッキ飴等でしたが、特に人気だったのはミカン、スモモ、ウメ等を練った水あめに巻きこんでそれをせんべいで挟み込んだものでした。
これは美味しかったですね。
紙芝居屋さんはこれら駄菓子が収入源だったので、ある程度の売上を確保しないと絶対に紙芝居をしてくれませんでした。
紙芝居そのものはあまり印象がなかったのですが下町の子供が燃え上がるのは、最後のクイズです。これは全部で三問あってそれぞれに賞品がつきます。
最初の一問目、二問目はそこそこ簡単なのですが、最後の問題は難問です。これを当てるとソースせんべい一束(100枚)がもらえますので三問目になると子供達の目にボッと火が灯ります。
私は低学年のときは後塵を拝していたのですが4年生になるとメキメキ頭角を現し、この難問クイズをかなりの確率で当てるようになってきたのです。しかし当てた後が大変です。
何故かと言えばソースせんべいをもらって、もったりしていると意地汚い悪ガキ達がこのせんべいを略奪するからです。したがって当てた時は退路を考えながらせんべいをもらいに行き、もらったと同時に脱兎の如くその退路目掛けて逃げ去るのが鉄則なのでした。
もしこの防御策を実行しないと、ピラニアの大群に襲われた仔牛状態となり、手元にはほとんどソースせんべいはのこらないのです。

前回 私の映画館debutは「新東京映画館」と書きましたが、当時は昔の下町に限らず、日本全体が親戚を地名で読んでいました。
例えば私の母の直兄は自宅の隣がこの「新東京映画館」だったので「新東京」の伯父さんでしたし、御徒町に住んでいる母の姉は「オカジ」の伯母さんでした。それ以外では静岡の伯父さん、大阪の伯母さんなどなど枚挙に暇がありません。
何で何だろうと考えましたら、答えが分りました。
昔は多産だったので親戚が多く、特に男性が多い一族は皆苗字が同じです。
そこで混乱を避けるために地名で読んだのではと断じたのです。
いわゆる親族名称の虚構的用法ですね。
確かに私なんかは弟に電話するときは、地名呼称は使わないもののさすがに苗字は名乗らず“俺だよ”ですましますし、弟が電話するときは“兄貴”ですので、兄弟が多かったら多分混乱していたのでしょう。
昨今は携帯での架電が大半ですので着信と同時に発信人が分かるので、この親戚地名呼称はNo problemとなっていますね。


冬牡丹 です。少しクドイかもしれません・・・

今日は月島に出没です。
今日のお店「傳々分家」さんです。
かつてここの月島本店で部下と二人で焼肉を食べて約20,000円を払わせられたという悍(おぞ)ましい歴史があります。さて惨劇の舞台は再上演されるのでしょうか・・・

住所: 東京都中央区月島3-8-9
電話:03-3534-8929
定休日:無休

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お店の外観です。

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店内の雰囲気です、

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メニューです。

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今日のオーダー「関西風牛すじ煮込み定食」@900円です。
待つこと10分で着盆です。
お盆の中身は、牛すじ煮込み、ひじき、大根、人参の煮付け、蒟蒻、サラダです。
それでは実食です。まずは牛すじ煮込みから頂きます。
美味しいじゃないですか!
牛すじがとても柔らかいですネ。脂のノリもフルフルです、ピリ辛のタレもこのすじ肉に合っています。Side dishも安定しています。特に蒟蒻は秀逸です。サラダも酸味+ニンニク風味のドレッシングがいい味わいをだしています。
これで@900円は月島ではコスパが良いと言えるでしょう。
本店での惨劇はどうやらこのランチで払拭されたみたいです、ヨカッタ、ヨカッタ

それでは(^_-)