今日は「昔の下町其の弐」の話です。 
前回のupで下町の子供達が鼠取りで捕まえた鼠を川で始末した話を書きました。
川と言えば私の実家のすぐそばには北十間川があったのです。

私が小学校高学年の頃、台風の翌日にはどこからかともなく大量の「軟球」が北十間川に流れてきました。私はこの大量の「軟球」をすくうために、紐をつけたバケツを川に何度も投げ込み、軟球を拾い揚げていたのです。
そして家に持ち帰り、洗剤でごしごし洗いそれからお日様で乾かして「運動具屋」さんに持ち込み買ってもらっていたのです。
「運動具屋」さんはそれを私から買ってC級品として店頭で売っていました。
いくらで買ってもらったかはもう記憶が希釈していて覚えていませんが「夜店」で2カ月は大豪遊できるお金でした。
その当時にそんなことをする子供はいなかったのでほぼ寡占状態の儲けでした。
かなりぼろい思い出であります。

そうそう川といえ私が幼稚園児だったときの話しです。季節は真冬。
いつもの通り川っ縁で遊んでいたら、プカプカト大きな人形が流れてきました。
人形にしては妙にリアルなので刮目したら、どうやら土左衛門さんのようでした。
私には断定ができないので、近所のオジサンに確認してもらいましたら 、間違いなく土左衛門さんでした。
すると近所のオジサンは、こんな寒いのにずーっと水に浸かっていたら可哀想だ、成仏できやしねぇ、って言って交番に届けにいきました。
すると交番のお巡りさんがオジサンと一緒に戻って来てこの土左衛門さんを見て、間違いなく水死体であります、と言ったきり何もしませんでした。
お巡りさんは川の流れに合わせて土左衛門さんについて歩いていきます。
その頃には物見高い下町ですから、砂糖に群がる蟻さん状態となり黒山の人だかりです。
ある橋まで来ましたら、ここから先は本官の管轄外でありますので、自分は交番に戻るであります、と声高らかに周囲にいる野次馬達に宣言し、その言葉の通り踵を返して交番に戻っていこうとしたのです。
すると周りの野次馬から大booingで、人間は死んだら皆仏様だ、仏様に管轄なんかあるけぃ!すぐに陸(おか)にあげろ、との怒声がどこからともなく湧きあがったのです。
しかしお巡りさんは、管轄は管轄でありますので、できないものはできないのであります、と言ってやはり交番に戻ろうとしました。
すると野次馬達がお巡りさんを囲み、そのお巡りさんを小突きまわし始めたのです。

世の中には本当に偶然というものがあるのですね。お巡りさんと野次馬達との揉みあいがい始まったまさにその時、川の潮目がかわり引潮となったのです。
するとそれにより土左エ門さんはお巡りさんが恋しいのか管轄にゆっくりと戻ってきたのです。
お巡りさんは事ここに至っては仕方ないと思ったようで覚悟を決めてこの凍てつく寒空の中、越中褌一丁の裸になり川に入っていったのです。
近所の舟屋「上総屋」さんも釣り船をだして協力し、この土左衛門さんのすくいあげ作業が始まったのでした。
数十分後、この土左衛門さんは毛布にくるまり、救急車で搬送されました。
可哀想なのは、このお巡りさんです。寒中作業により、唇は土気色、顔は青ざめ、大きなクシャミを連発しています。多分風邪をひかれたのでしょう。
すくいあげられた土左衛門さんよりこのお巡りさんのほうが顔色が悪くなっていたのでした。
第一発見者の私は子供心に“土左衛門さんを見つけてごめんなさい”とお巡りさんに手を合せて詫びていたました。

思わずジーンときてしまう動画です。



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今日は一日中宇都宮にいました。
昼食が餃子だったのでさすがに夕食は“餃子は無しよ!” と思っていたら、夕方に取引先に行く時に乗ったtaxiの運転手さんが宇都宮の餃子名店を紹介してくれました。
運転手さんのお奨めは、一に「みんみん」、二に イキイキ、三に正嗣 、後は中華トントン 雅秀殿 のようです。特に「みんみん」を食べずに帰る宇都宮出張はあり得ないとまで言い切りました。
同乗していた提携先が、それなら行くっきゃないですよね、と言い始めましたので,今日のお店は宇都宮の泉タクシーさん一押しの「みんみん」さんです。

住所: 栃木県宇都宮市宮みらい1-13
電話:028-651-6810
休日:不定休

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お店の外観です。

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メニューです。

今日のオーダー「焼餃子」@240円、「揚餃子」@240円、「水餃子」@240円です。
ちなみにこの店のアルコール類はビール飲みですのでお酒好きな人は“要注意”ちがうか“酔う注意”です。
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まずは泉タクシー運転手さん一押しの「焼餃子」です。
この餃子の餡は、基本のキャベツ・ニラ・しょうがといった野菜類に、豚バラのミンチで構成されているようです。いわゆる羽根付餃子ですね。
味ですか、美味しいですネ。餡が秀逸です。

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そして「揚餃子」です。これは栃木だけに日光の手前、所謂今市ですね。
餃子をあげる意図がよくわかりません。

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最後は「水餃子」です。これが一番餡の美味しさが良くわかります。
皮のツルリンと食感がたまりません。

前日のblogで書きましたように日本一の餃子の町は浜松市で決定です。
マラソンでいうと宇都宮市は浜松市の背中が見えない状態です。
泉タクシーの運転手さん始めとした51万強の宇都宮市民は観光客ばかりに餃子をたべさせるのではなく、自らが餃子を食べないと浜松市にcatch-upできませんよビックリマーク

それでは(^_-)